音声配信業界は赤字体質から脱却できるか

音声業界でまた不穏なニュースがながれてきました。アメリカ市場で、中国の音声配信大手がIPOをみおくったというのです。ニュースをみてみますと、上場をめざす規模ながら赤字がつづいていたとのことで、音声配信業界は世界的に厳しい舵取りをせまられているようです。

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中国大手音声配信が米国IPOをみおくった

増収でも赤字続く。米IPOを見送った音声配信大手「喜馬拉雅」、
香港上場に向け再始動(36Kr Japan) – Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/aa1ed82ece8092f3b1bcb3c57d88a9cd30d81785

それでも一向に赤字から脱却できない状態が続いている。同社が過去3年に計上した損失額は19年が19億2480万元(約360億円)、20年が28億8210万元(約550億円)、21年が51億600万元(約980億円)。18年の31億4160万元(約600億円)と合わせると、損失額は4年で計130億5450万元(約2500億円)に上る。

記事によりますと、売上やユーザー数こそのびているものの、赤字はつづいてしまっているとのこと。

出資企業にはゴールドマンサックスやソニーミュージックなど大手が名を連ねていますが、それでもきびしい状況のようです。

音声配信業界は、どうも世界的にも赤字体質が多いのかもしれません。

国内音声配信も赤字がつづく

官報によりますと、stand.fm以外は、収支をネットで探すことができます。

それによりますと、VoicyもRadiotalkも赤字が続いています。

また、先日ブログでも紹介しました、株式上場しましたツイキャスでさえも赤字です。投げ銭がメインとはいえ売上が34億円あっても赤字とは、なんとも厳しいビジネス環境です。

ツイキャスのモイが上場へ、4年で売上10倍、34人で売上54億など、いろいろ数字がバグってて異次元の成長ぶり

赤字が理由ではないですが、中国大手音声配信のHimalayaが国内事業縮小したり、大手ユーチューバー事務所のUUUM運営のREC.という音声配信アプリが、stand.fmに譲渡といったニュースもかつてありましたね。

黒字で儲かっていればさすがに譲渡することはないと思われますので、そうとう厳しかったのではないかと想像にかたくないです。

音声配信プラットフォームはどこも厳しいのは、なぜなのでしょうか。

赤字体質の背景には広告の未成熟

厳しい環境のひとつに、音声広告の市場規模がおもったほど伸びていない、ということがあるのではないでしょうか。

かつて、音声広告市場が420億円に伸びる、といろいろなところで引き合いに出されていたあのグラフは、いまではもうあまり見なくなりましたよね。また、Radiotalkなども実証実験的な音声広告を何回かやっていたようですが、その後はあまりききません。

YouTubeやTikTokも、やはりその大きな収益は広告です。対法人でないとなかなか市場は大きくならないのですよね。投げ銭がどれだけもりあがっても、どうしても手数料ビジネスになってしまいますので、スケールさせることが難しいのです。

しかし、音声広告は、画面で何かをつたえるわけではなく、毎日なんとなく耳にすることで刷り込まれていく、というブランディングにつよい広告です。ですから、目に見えて売上に貢献したり、すぐに効果が出たり、ということにはあまり向いていません。また、音声アプリはいちど聴きはじめてしまえば、画面は閉じてもながら聴きができます。そういう点でも、広告のインパクトは動画よりは弱く見えてしまうのでしょう。

しかし、その閉塞感をやぶるかもしれないイベントが、開催されます。

>>【ウェビナー開催】「海外で急成長する「ポッドキャスト ✕ インフルエンサーマーケティング」 ブランド想起166%!ホストリード広告の広告効果とは?」

オトナル

日本の音声広告業界の最大手オトナルが、音声のホストリード広告にまつわるウェビナーを開催します。100名という参加枠ですが、どれくらいの人があつまるのか、注目したいです。

これまでも音声広告に関するウェビナーはありましたが、今回は、音声のパーソナリティが読み上げるタイプの広告です。ホストリード広告は通常の広告よりも、コンバージョンが高いと言われ、リスナーとの相性があれば、即効性も期待できる広告として、注目を集めています。

あのテレビショッピングで有名なジャパネットたかたは、もともとラジオショッピングから成功をおさめていきました。音声でも、パーソナリティとリスナーの相性がよければものは売れるのです。むしろ、声で直接かたりかけられるからこそ、反応がよいのです。

ホストリード広告は、パーソナリティにゆだねられる部分がおおいため、企業案件のようなマネジメントの難しさはあるのですが、ここで成功事例がでれば、音声業界の赤字体質にも風穴があくかもしれません。

注目ですね。

伝えることから始めよう | 明, 高田

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