テレビに出る方法~年間15回出演した一般人

マツコの知らない世界を始め、ZIPや王様のブランチなどこれまで多くのテレビ出演をさせて頂きました。はじめて会う人には会話のとっかかりになりとても助かっています。

わたしがこれまでテレビに出させて頂いた経緯から、大事だったと思うポイントをまとめました。あなたの会社がどうやったら取材されるか、ということの参考になれば幸いです。

テレビからオファーがくる流れ

番組作りをしているADさんやディレクターさんの目に止まらなくてはなりません。わたしの場合は7:3くらいでADさんからが多いです。

ADさんからメールが来る

番組のテーマにあう人をグーグル検索して、見つけてもらい、問い合わせフォームから打診がくるパターン。ADさんからが多いですが、たまにディレクターさんからくるパターンもあります。

プレスリリースを出してメールが来る

PRTIMESさんを使ってイベント告知をしたときに、テレビ東京さんから問い合わせが来ました。ただ、このパターンは、業界新聞に小さいですが、イベント欄に載ったからかと思います。

ADさんがリストづくりをしている

ここで想像できるのは、ADさんがディレクターさんに指示されて、出演候補を集めている、という様子です。一般素人を出す場合は、たいていは放送までに時間があって、「放送されなくても良い」という枠で試す、ことがほとんどだと思いますので、複数の候補からよい人や企業を絞る、となるはずです。

プレスリリースから、ということであれば指名でしょうから、その限りではないですが、それでも他の企画とのすり合わせとはなると思います。

ですので、まずオファーが来ても、そこで出演が決まるわけではない、ということです。

ADさんに見つけてもらうには

わたしの場合は、基本的にはブログからです。ツイッターでもYouTubeでもありません。やはり、現場のかたはネット検索でいろいろなかたを探していると思います。そこでひっかかるためには、やはりブログだと思います。

最近ではYouTubeからというケースもありますが、よほどの再生回数やフォロワー数でないと、残念ながらまず目にとまることはありません。また、かわいい・きれい・動物ネタ・歌がうまい、といったテレビ受けするジャンルでないとそもそも厳しい印象です。

ではどういうブログを発信していると良いかというと、わたしの場合はこちらです。

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Googleマップ全般の使い方を丁寧に解説した記事です。さらには、小学校などの調べ物学習の時間に使ってもらえるような教材プリントをPDFでダウンロードできるようにしておきました。

実際、このページは公開当初から、学校の先生から「授業でつかってよいか?」という問い合わせは、不定期に来ているページでした。

具体的にどういう人に役立つのかがわかる内容だったのが良かったのかと思います。

企業のオウンドメディアなどでも、具体的にどういう人に役立つのかなど、その情報が使われるシーンを想定した記事をライティングされると良いと思います。

メディアで取り上げられることで注目される

あとは、他局で放送される、もしくは他局で複数放送される、という実績です。テレビの方は、けっこう他局を見ています。YouTubeでもそうですが、人気企画にはとりあえず注目があつまると思います。

今回、Abemaに2回取り上げていただいたことは、業界の人からすれば「2回も放送するほど反響あったのか」と映ることは想像にかたくないです。

ですから、メディア掲載歴はしっかりとページをつくって、わかりやすくすることは重要です。

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リモート出演で使われることもあるZoom。ぜひしっかりとマスターしましょう。わかりやすさで定評のあるできるシリーズなので安心です。

テレビ出演の話が来てから撮影まで

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オファーが来たら素案の提案

前述したように、おそらくは複数の候補を見つけたあとで、ディレクターさんのお眼鏡にかなうことが必要です。そのために、箇条書き程度で良いのですが、自分が出るコーナーでのだいたいの流れやアウトラインを、返信します。

これと、あなた自身のプロフィールをもって、取捨選択の判断がかけられます。

  • 素案は素案程度でよい
  • ただ、その意図を汲み取るために電話で確認する
  • プロフィールもすぐに使えるようまとめておく

テレビ局の人たちは携帯での連絡に慣れています。ですので、素案を提出するまえに、メールを見たらすぐにどんな時間でも、電話連絡をすることをおすすめします。わたしは、一度も断られたことはありません。

そこでつながれば、番組の趣旨をきいてそれにあった内容で、伝えられそうなことを箇条書きですぐに返信すればOKです。

また、ホームページやブログに、これまでのメディア掲載歴や経歴など、わかりやすくまとまったページが必要です。会議で稟議されるときは、おそらくそのページがまるまる印刷されて、素案とともに話し合われるはずです。

オファーは来たけれど落ちるパターン

  • たまたま、他の緊急の番組にさしかえられた
  • 反社などテレビに出てもらうのにふさわしくない

やはり、後者のたぐいでないかをわかりやすく示す必要があります。会社の略歴や役員たちの略歴や社会的活動を、細かく開示することはとても大事です。

テレビは放送してしまったら、もう後には引けないので、とにかく出しちゃいけない人を出さないフィルターがとても強力です。

稟議が通ったら台本づくりにひたすら協力

ディレクターさんやプロデューサーさんの稟議が通ったら、撮影までの間に台本を作ります。だいたい以下の流れになります。

  • 電話などでディレクターさんから細かく内容を聴く
  • 場合によっては実際に打ち合わせ会議、もしくはZoomミーティング
  • たたき台が、むこうから送られてくる
  • 内容をチェックして意見を伝える
  • 再度直されたものが送られてくる
  • 内容チェック

これをひたすら繰り返します。わたしの過去の例ですと、第5版まで作り込んだこともありました。10分程度のコーナーであっても。

多いときは、20ページくらい、少ないときでもワードで4枚、というくらいの台本に目を通し、内容をチェックすることになります。もちろん、チェックといっても、ある程度のウラトリはするくらいで、どちらかというと、自分では話せない、という内容のチェックです。

ようは、番組制作側としてはこういう絵を取りたい、という思いがあります。いっぽうでそれは視聴者がこういう絵を見たがっているということの置き換えです。しかし、それは詳しいものからするとイヤイヤイヤということも、おうおうにあるのです。世の中での認知というのは、かなりの場合、ほとんどされていないと思ったほうがよいです。

ですから、悪気があるわけではなく、単純にそのすり合わせを何度もすることになります。逆に、ここをしっかりと行いますと、ディレクターさんをはじめ制作のかたからの信頼を得られることになります。

この信頼関係づくりが大切です

そしてここまでで、ギャラの発生や、契約書の取り交わしは、ありません。相手を信頼するのみです。

情報解禁の日程を聞く

せっかくですので、自身のツイッターやブログなどでも事前に告知をしましょう。そうした告知活動は、番組の数字にもつながりますので、積極的に行います。

とくに全国放送であれば、遠く離れた親や友人も喜ばれることは多いので、ぜひ確認しましょう。たいていは、規約が決まっています。逆に言えば、ぜったいに確認をとってからつぶやくようにしましょう。

絶対に勝手に拡散しない

情報のとりあつかいはとにかくいろいろな影響が起こりうるので、制作が頓挫しないためにはかならず確認しましょう。

わかりやすい肩書をもとめられる

これはまあさすがに用意はできないのであまり気にする必要はないのですが、テロップされる肩書きがけっこう悩まれます。

テレビを見ている人からすると「お前だれやねん」となるわけで、それを説明するための肩書が絶対に必要なのです。そして、それはそのことをまったく知らない老若男女がわからないといけない。

わたしも肩書テロップはいろいろとつけられました。たいていは、「立教大学元非常勤講師」でおさまります。ようは、有名大学で講師をしてましたよ、という安心感というか。それが、報道など、サラッと出るインタビュー程度であれば「~に詳しい」とだけ出ることもありますが、特集などではそうもいきません。

ですから、こういうのはどうですか?という、いかにも一般理解がされそうな肩書をいくつか提案すると良いと思います。「IT技術アドバイザー」もひねってひねって、そこに落ち着きました。でも、そうやって考えてくれること自体、ありがたいものです。

ギャラの話

ここは期待してはいけません。番組予算があるからです。予算以上の報酬はありえません。また、そもそも制作部署が「報道」だった場合は、まずゼロ円です。報道という社会的活動への協力、という形になりますので。

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台本が出来たら撮影

撮影はそれほど大変ではありません。基本的に台本通りに進めるだけですので。また、むこうはプロですから、こういうふうにしてほしい、といった指示はちゃんとしてくれます。

逆に大事なのは、このときに以下をしっかり伝えることです。

  • 間違えやすい名前や漢字はしつこいくらい伝える
  • こういう解釈にならないように、と伝える
  • 不利益になるような撮影は断固拒否

最後はわたしの場合はなかったですが、よくあるのは(1)です。わたしの名前は「喜彦」という漢字なのですが、漢字変換ではまず出てきません。たいていは最初に出てくる「善彦」になってしまいます。ふつうの人からすれば、似ているので気にしないのだと思います。ただ、以前は、NHKでも間違えてテロップされました。すぐに訂正を連絡しましたが、訂正放送をしてくれないところもありました。

ですので、訂正は基本ないと考えて、こういう解釈にならないようにとしっかり伝えておくと良いです。ただ、それでも向こうのそもそもの絵作り、というものがあると、強行されてしまうケースもあるようなので注意してください。

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少しでも違和感を感じたら、台本が完成する前に、すぐに電話を入れて直接話し合うことが大切です。

信頼関係づくりができていないと、とにかくトラブルになりがちです。

逆に、こちらも協力的にどんどん情報を提供したり、即レスしたり、どんな時間調整にも柔軟に応じたりすると、相手にも熱意が伝わっていくものです。

実際、マツコの知らない世界のときはディレクターさんから「今回のチャプター多すぎって言われたよ」と言って頂きました。きっとディレクターさんの熱が入りすぎて、他のかたからそういうふうに言われたのだと思います。でも私はとても嬉しかったです。それくらい熱量をもって作って下さったのだと。

現場のかたは、基本的に番組作りが好きなかたが多いと思いますので、そういうかたがたとちゃんと信頼関係をつくり、何度も台本を練り直す粘り強さは、ほんとうに重要だと思います。

撮影後も映像がほしいときがある

撮影が終わったあとも、追加で補足的な映像が必要になるときがあります。そういうときにも、柔軟に日程調整に対応しましょう。

もし仮に取らせてもらって当たり前、というような雰囲気を感じたとしても、それはそういうものだと割り切りましょう。悪気はなく、とにかく制作にピュアなだけだと。とにかく彼らには以下の心情があり、テレビは本当にどんな人が見ているかわからないので、細心の注意が必要で、それを表現するための撮影協力は惜しむべきではありません。

間違いを放送するわけにはいかない

映像制作会社の知人が言っていたのは、先輩から「1文字間違うと人が1人死ぬ」と指導された、と。そういう世界なのだと今はわかります。

ですので、放映されるまでが大変なのですが、撮影後はあとは待つだけです。追加映像や画像提供を求められても、信頼して放送が終わるまで、ともに良い番組づくりを目指しましょう。

・ ・ ・ ・ ・

以上、何回かテレビに出させて頂いた経験から、テレビに出る方法をまとめました。

もうおわかりいただけると思います。テレビに出る方法とは、番組作り助ける情報提供がいかにできるかどうか、が重要であると。

お互い人間ですので、できることできないことを、しっかり伝えあって、よい内容を作る姿勢でのぞめればよいと思います。

お疲れ様です。

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まとめ

  • 問い合わせが来るほどの詳しい記事をブログで書く
  • 社内で稟議に通るようなプロフィールや普段からの活動をページにしておく
  • 台本が完成するまでとにかく徹底的にお付き合いする

テレビ局のひとは、今いろいろなネタをつねに探しています。

・・・と、こんな感じの父親目線で、SNS、ドライブ、ゲーム、生活防衛ネタが多めでブログ記事を2009年から書いています。よろしければLINE@をフォローしていただけると更新情報を受け取れますのでおすすめです。記事を気に入ったというかたはぜひ。

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テレビに出る方法