Twitter拡散をGoogleアナリティクスで計測する方法です。CVとどう関連付けて見るかという課題はまだありますが、共有します。※ヒット上限に注意!
こんにちは、Googleアナリティクス大好きカグア!です。
IFTTT(イフト)とMeasurement Protocolを使って、Twitter拡散をトラッキングしていきます。難しそうに聞こえますが、手順はそれほど複雑ではありません。
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この記事の目次
SNS拡散をイベントトラッキングした事例
GAでイベント計測した実際の画面
今回の手法を使いますと、このような感じで、Googleアナリティクスのイベントラッキングに、イベントアクションに拡散したTwitterユーザー名、イベントラベルにシェアされたURLを記録していきます。
思い切りバズると、ここがドドーン!と鰻のぼりになるわけですね。イベントなのでリアルタイムでも見れますので、バズったときはテンション上がるかもしれませんね。
イベントカテゴリーやイベント値はどうするのがいいの?というのはありますが、比較的簡単に以下のような項目が挿入できます。
- ツイート本文テキスト
- ユーザー名
- 投稿内最初のURL
- ユーザー画像のURL
- その他
おおーと思った人、ちょっと待って下さい。注意があります。
イベント計測の注意点!ヒット上限に注意
Googleアナリティクスには、以下の上限があります。上限を超えますとヒットが送信されなくなるので注意して下さい。
>>Google アナリティクスのデータ収集上限 | iOS 向けアナリティクス | Google Developers
- ユーザーあたり 1 日 20 万ヒット
- セッション 1 回あたり 500 ヒット
安定的に100件以上リツイートされるなどの場合、今回の手法は、絶対に使用しないでください。もしくはリアルタイムで察知できるようでしたら、すぐにIFTTTをオフにするなど、対応してください。
それでは、解説をしていきます。
Twitter拡散を察知する仕組み
SNSでの拡散をキャッチしてGoogleアナリティクスに残しておきたい
皆さんもエゴサーチをされるときは、Twitter検索で自分の名前やブログのURLを入れると思います。
自分のサイトのURLをTwitter検索し、新規に拡散してくれたら、Googleアナリティクスへシグナルを送ります。そうすることで、GoogleアナリティクスにSNSでの拡散のデータを残しておくことができます。
- URLをTwitter検索して察知を、IFTTT(イフト)
- Googleアナリティクスへビーコン送信を、Measurement Protocol
ちなみに、Instagramで特定のハッシュタグを検知するトリガーもありますので、インスタハッシュタグキャンペーンなどを展開されているショップや企業は、活用するといいかもしれません。
IFTTT(イフト)は連携サービス
サービスとサービスを連携させるWebサービスです。連携の仕方としては、「もし~したら、xxxをoooする」とつなげます。連携させるサービスは多岐にわたります。
- Twitterでxxxというハッシュタグが投稿されたら、自分にメールする
- Instagramに投稿したら、Facebookにも同じものを投稿する
- 認証したAndroid端末がGPSでxxxの圏内に入ったら、SMSで通知する
IFTTT以外にも、マイクロソフトなども参入するなど、多くのサービス連携が話題になっています。IoTとも相性が良いため、今後ますます広がると注目されています。
IFTTTは簡単な登録で、無料で使えます。英語版のみしかありませんが、簡単な読解ができれば使えますので、ぜひ試してみて下さい。
>>Learn how IFTTT works – IFTTT
ここに「xxxというTwitter検索が新規にあったら」というトリガーがあり、それを使います。
Measurement ProtocolはGAに直接ビーコンを送れる
Measurement Protocol(メジャメントプロトコル)は、トラッキングコードを介さずに直接Googleアナリティクスにビーコンを送信できる規格です。例えば、IMGタグなどで指定したURLをコールしますと、それがGoogleアナリティクスにシグナルとなって伝わり記録されます。
URLを叩くだけなので、JavaScriptが使えないガラケーなどの計測でも使われます。
>>Measurement ProtocolとHit Builderでガラケーサイトの計測をする | Tips Note by TAM
Measurement Protocolの詳しい仕様は、公式ヘルプをご覧ください。
>>Measurement Protocol の概要 | アナリティクス Measurement Protocol | Google Developers
>>Measurement Protocol のパラメータ リファレンス | アナリティクス Measurement Protocol | Google Developers
このMeasurement Protocolを、前述のIFTTTで送信することで、Twitter拡散をGoogleアナリティクスでトラッキングしていきます。今回はイベントに記録していこうと思います。
Twitterの拡散をイベントトラッキングする方法
IFTTTでTwitter検索トリガーを設定する
IFTTTにログインし、My Applet >New Appletを選択。トリガーに「New tweet from search」を選びます。
あらかじめTwitter検索で、確実にヒットするか、検索結果にノイズは入らないか、など検索ワードを研いでおきましょう。ダブルクォテーションで囲うのを忘れないようにしてください。トリガーは一旦ここで保存(Save)します。
なお、IFTTTを使うと、アプレット公開されてしまうので、アプレットを悪用される可能性があります。そのあたりが心配なかたは、TwitterはAPIが公開されていますので、IFTTTではなく自作が良いかと思います。
Hit Builder でペイロードを作る
次に、Googleアナリティクスに送信しますMeasurement Protocolを作ります。Googleアナリティクスが公式に用意している ヒットビルダーを使うのが確実です。前述のMeasurement Protocolのパラメーターのドキュメントを見ながら、イベント送信する内容を設定します。
>>Hit Builder — Google Analytics Demos & Tools
パラメーターが埋まりましたら、「Validate Hit」をクリックしてチェックします。問題なければコピーボタンが表示されますのでコピーしておきましょう。
- v:バージョン、1のままでOK
- t:送信の種類、イベントでOK
- tid:GAのプロパティID
- cid:クライアントID、矢印ぐるんマークをクリックして乱数を設定
- cm:キャンペーのメディア(オプション)
- cs:キャンペーンの参照元(オプション)
- ni:非インタラクションとして処理なら1
- ec:イベントカテゴリー
- ea:イベントアクション
- el:イベントラベル
イベントにTwitterの変数(後述)を入れる場合は上記の値を上書きします。値は決められたもの以外は任意の内容で構いません。
実際のペイロードをもとに作った送信URLがこちらになります。ヒットビルダーで作ったペイロードの左に、https://www.google-analytics.com/collect? を付ければOKです。
なお、{{UserName}} は、IFTTTで入力時に入れますので、いったん放っておいて下さい。
あと、Twitterというサイト外で、クライアントIDが固定ですから、セッション管理やユーザー識別などはできません。単にヒットを送りイベント計測限定ということになります。
IFTTTでアクションを設定する
IFTTTで「webhooks」のアクションを選びます。送信URLに、先程のMeasurement Protocol、送信方法はGET、他はデフォルトもしくは空欄で大丈夫です。
なお、URL貼り付けをしてSaveしたあと、URLが壊れたり文字化けしたりするときがあります。その際はエンコードしたURLを貼り付けて下さい。
>>URLエンコード・デコード|日本語URLをサクッと変換| Tech-Unlimited
イベントトラッキングに渡したいツイートについての情報は、以下の中から選べます。以下を選びますと、自動的に {{~~}} と置換されてURLに追記されます。
これで設定は完了ですので、アプレットを保存(Save)します。
あとは、TwitterのタイムラインであなたのサイトのURLがツイートされるのを待つだけです。どういう間隔でIFTTTがチェックしに行ってるのかは分かりませんが、そこそこの時間差でちゃんとGoogleアナリティクスに反映します。
ツイートされたらIFTTTがGAにMeasurement Protocolを投げてくれる、そんなアプレットでした。くれぐれも前述のヒット上限に注意して下さいね。
Googleアナリティクスの、集客>ソーシャル「共有されたURL」にも近いのですが、この手法ではTwitterアカウントなどさらにデータも残しておける、ということで意味もあるかと思い試しました。
お疲れ様でした。
わかばちゃんと学ぶ Googleアナリティクス | 湊川 あい
関連情報リンク
ここがヒントになりました。ありがとうございました。
>>IFTTTで指定キーワードをツイートしたTwitterのユーザー名を蓄積する – リスティング戦略思考ブログ
Measurement Protocolに関して、アスキーさんで書いた記事です。
>>ASCII.jp:メルマガ開封率をMeasurement Protocolで調べる|自分でできる!ユニバーサルアナリティクス活用ガイド
Measurement Protocolを使えば、ガラケーの計測も可能です。
>>Measurement ProtocolとHit Builderでガラケーサイトの計測をする | Tips Note by TAM
クライアントIDについての公式ドキュメント。
>>Cookie とユーザーの識別 | ウェブ向けアナリティクス(analytics.js) | Google Developers
クライアントIDは、UUID バージョン4を指定します。
>>Google Analytics をコード内から使う · GitHub
まとめ
Measurement Protocolを使いますと、IoTなどさまざまなものからビーコンを送信できサイト外のトラッキングが出来ます。
IFTTTのWebhooksはURLを叩いてくれるとても便利なアクションです。トリガー次第でGoogleアナリティクスのさまざまなトラッキングができそうでワクワクしますね。
IFTTTには今後も注目していきたいと思います。
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