VTuberになって字幕付きで、OBSをつかってYouTubeライブ配信する方法を解説します。準備がととのってしまえば、とても簡単にVTuberとしてゲーム実況やトークライブができます。
字幕つきVTuberライブ配信アプリは無料で試せる
完成図としては上図のような感じです。字幕を自動的につけて、VTuberを自分の動きと連動させて、ゲーム画面とコメント画面を表示して、とにかく画面がつねににぎやかになるようにしています。
- VTuber制作:Vroid vroid
- VTuber動き:3tene https://3tene.com/free/
- 自動字幕:ゆかりねっと http://www.okayulu.moe/
- 手の動きをキャプチャー:リープモーション https://amzn.to/3A38T1N
- 配信:OBSとPC https://obsproject.com/ja/
- 顔の動きなどをキャプチャー:ウェブカメラ
- 音声入力:マイク
たったこれだけで、腕もうごかせるVTuberになって、ゲーム実況をライブ配信できます。もしくは、最低限であれば、ウェブカメラとPCとOBSとVTuberアプリだけで大丈夫です。※ウェブカメラにマイクが内蔵されている機種の場合
PCはいちおうゲーミングPCとよばれる、グラフィックボードを積んだPCがよいでしょう。ウェブカメラやマイクは安いものでも大丈夫です。
こんなかんじに、字幕を自動でつけて、VTuberになってゲーム実況をYouTubeでライブ配信することができます。個人やお試しであれば、アプリは無料で使えるものばかりです。
USBフットペダルを使いますと、コントローラーをもったまま、VTuberの表情を変えるなどできます(下図の左へ移動した動きはフットペダルで操作しました)。※3teneの場合
OBSでは、字幕ウィンドウと、VTuberアプリの画面、ゲームキャプチャ画面を重ねて配置すればOKです。TikTokの縦長画面に配信するには、たとえば以下のような配置に合成してTikTok公式の配信設定でOBSを操作すればOKです。
もう少し拡大したほうがいいかなぁと思ったのですが、ライフゲージなど、小さくとも画面のすべてを見たいという人がけっこういて、この配置に落ちつきました。
他のTikTokライブ配信では、縦長でゲーム実況してて、VTuberのいる画面はないので、差別化はできるかなぁと思います。
1時間配信しただけでもこれだけ集客できる
やはりライブ配信のいいところは、フォロワーさん以外に、すぐにリーチできること。
なんの予告もなしに立ち上げたライブですが、79%もの人がフォロワー以外です。1時間のリーチで455で、同時接続8人という反応です。
ファンがいるわけでもなく、定期的に配信しているわけでもなく、さくっと立ち上げただけですけど、こうして見てもらえるのは、やっぱりTikTokライブすごい、と言わざるを得ませんね。
ライブは、セクション別動画視聴数(トラフィック元)が表示されないのでわからないのですが、おすすめやライブのスクロールに出た時、いきなりVTuberがいたらちょっとひと目をひけているのかと思います。
ただ、新規のフォロワーが増えるかどうかは、チャンネルとの相性や内容がニーズにあっているか、というところが影響します。わたしの場合は、普段クリエイティブをやっているところ、ライブ配信はバトルでしたので、登録者は1人しか増えませんでした。
フォロワー獲得のためにVTuberをつかってライブをするときには、アプリとはまた別なところで工夫をしましょう。
VTuberアプリはいくつもあってこだわれる
今回わたしがつかったアプリは最初は、3teneというアプリです。VTuber制作アプリのVRoidと連携ができ、無料から使えますので、とても気軽につかえます。
たとえば、こちらはLuppetというアプリです。LEAPMOTIONでの手の動きに定評があり、こちらもとても人気です。体験版でためしたら、有料版を買うというのが一般的なながれです。
ほかには、Live2DやFaceRigなど、2Dアバター(2Dモデルから3D表現にする)を操作できるアプリもあり、さまざまな種類があります。
Live2Dの教科書 静止画イラストからつくる本格アニメーション | 株式会社サイドランチ, Crico株式会社 癸のずみ, 株式会社Live2D
いずれのVTuber操作アプリも、前述のようにグリーンバックの前で動かし、OBSでクロマキー(背景抜き)をして、合成してライブ配信する、という流れになります。
ですから、基本的には上図のような流れになっていれば、それぞれの工程でどのアプリや環境を用意するかは、いろいろな選択肢がある、ということですね。
VTuberの可能性や市場はこれからも広がっていく
ユーザーローカルという企業が、VTuberランキングを公開しています。ここでいろいろなVTuberを見ることができます。
そして、それぞれのライブや動画配信を見ていますと、ほんとうにいろいろな表現があることに気付かされます。
ほとんど動かないもの、髪の毛の動きなどとてもリアルなもの、人間以外のものなど、アバターもさまざまです。また、コメント欄を併記するか、ゲーム画面を最大まで拡大するかしないか、など画面構成もほんとうにいろいろです。
前述のように、システムや技術は成熟してきており、おおくの配信技術が混在します。しかし、最終的にはクリエイターエコノミーとしてどこにこだわるのかを忘れないようにしませんと、リスナーと乖離していしまいます。
いっぽうで、顔出しをしなくてよく、合成音声での利用など技術的進化も多いといった特性など、メリットも多く存在します。じっさい、VTuberでニュース検索してみますと、多くのニュースがヒットするくらいにビジネスに浸透してきています。
VTuber市場は今後も成長が見込まれ注目度もあがることでしょう。
ぜひ、みなさんもVTuberでライブ配信をしてみてはいかがでしょうか。