TikTokでまた新たなムーブメントが起きています。海外TikTokでは、本を紹介するBooktokという動画投稿が、1つのコミュニティと化していて、既刊がリバイバルするなど注目される動きとなっているようです。
>>TikTok is taking the book industry by storm, and retailers are taking notice
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- TikTokでBooktokという本を紹介する動きが盛り上がっている
- 2017年発売の本が2020年に突然ランクインするなど大きな影響力に
- BookTokハッシュタグや書籍名ハッシュタグなどでコミュニティ化している
- 著者も読者を知ることができると広がっている
YouTubeでもブックレビュー系ユーチューバーや、Instagramのインフルエンサーなど、すでにこうした書籍紹介アカウントは多数ありましたが、TikTokの広がりは何が違うのでしょうか。
TikTokのBookTokの特徴
規模がケタ違いに大きい
BookTokを知らしめたハッシュタグとして有名なのは、こちら。なんと、4400万件もの視聴があります。
- 身近な人が
- 手短に
- かざらない感じで
- 音楽や音声にのせて
- 紹介
- 何度も見てしまい
- そしてバイラル
TikTokでは、ほとんどのユーザーがおすすめのタイムラインを見ます。バズればバズるほど、その拡散は加速し、多くの人のタイムラインで露出され、拡散するアルゴリズムになっています。
ですので、フォロワー以外にも広まる、上記のような爆発的なヒットを生む要因となっています。
まじめな紹介じゃなくてもいい
@willsmith Time for a little light reading. Preorder it in my bio! ##WillTheBook ##BookTok
世界的に有名なハリウッドスターのウィルスミスさんも、#booktok 投稿をしています。
しかし、それは本の紹介ではなく本をつかった面白動画という感じです。
このように、TikTokではネタ動画なども許容される土壌があるため、動画が作られやすいという側面もあります。
字幕キャプションも精度がいい
こちらは紹介動画をTikTokで撮影するときの、自動字幕起こしの画面です。
ほぼ100%認識しているのがわかるかと思います。日本語でこれですから、英語ですとさらに精度がよいのではと想像にかたくないです。
多くのBookTok動画では、感想や気持ちを多くの文字キャプションにして投稿しています。
これは、文字好きの人により共感してもらうためと思われますが、そういった投稿がしやすいのがTikTokなのです。
ECや小売も注目するBookTok
ほんとうに、TikTokのAI技術はすごいです。
海外書店大手、バーンズ・アンド・ノーブルは、TikTokで人気となっている書籍の特集コーナーを実店舗につくるなどもしているそうです。
また、著者が過去の自分の人気作品を知るだけでなく、新刊の告知にも役立てているとのこと。そして、読者は予約したことを投稿するなど、とても気軽なコミュニケーションができるTikTokの特性が生かされたバイラルが起こっています。
日本でも、こうした動画テンプレの新しい流れはかならず来るとみられます。
TikTokの勢いはまだまだ止まりそうにないですね。