最近、noteでブログ運営の裏話や私個人のメディア展開をしています。ある程度データが集まり、収益も出ましたので一区切りついたということでシェアします。
こんにちは、メディア運営大好きカグア!です。
本記事では、2018年3月5日から4月16日までのnoteの運営データを公開します。オウンドメディア運営などのご参考になれば幸いです。
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この記事の目次
noteとは
クリエイターファーストなnote
noteはピースオブケイクという会社が運営する媒体です。「クリエイターファースト」を掲げ、テキストや画像、音声、そして課金システムといったマルチメディアなプラットフォームを提供しています。
>>株式会社ピースオブケイク
最近ではマンガ販売のコンサルティング事業を始めるなど、コンテンツのマネタイズプラットフォームとしての存在感を高めています。
>>noteが「マンガ作品の売り上げを最大化するメディア活用」のコンサルティングを開始
独自ドメインでの運営も可能
有料プランですと、独自ドメインを設定できるオプションもあり、オウンドメディアとしての要件にも十分対応可能です。※敬称略
>>けんすう(kensuu.com)
>>決算が読めるようになるノート(irnote.com)
また多くの著名人のかたがたもコンテンツを公開されるなど、盛り上がりを魅せています。
>>漫画家・吉田貴司|note
>>アプリマーケティング研究所|note
note運営の事例と実データ
noteではダッシュボードという機能である程度のメディア運営データがわかります。
>>アクセス状況をみるには?|note公式|note
基礎データと運営リソース
こちらが私の運営noteです。ブログの裏話など個人的日記のような内容です。
>>カグア!|note
- 週平均4.1本の記事公開
- ライティング平均時間15分
- すべて無料記事
平均ライティング時間が15分とはいえ、それまでの仕込みなどもありますので、実作業時間が長くとも30分以内、という感じです。
まずは出来る限り毎日書こうというアプローチで進めていますが、一球入魂で直球コンテンツを本気で投入しますと、1回の投稿だけで600以上ものフォロワーを獲得した事例もあります。
>>はてなブックマーク – 山の上のパン屋に人が集まるわけ|平田 はる香|note
ツイートも800件以上リツイートされていますね。
ビュー数やエンゲージメント率
記事はそれなりの本数投下していますが、画像集などテキスト少なめのものが多いため、ストックにはいません。
各週ごとの人気記事のエンゲージメント率を調べてみました。以下の7件中5件が画像を1枚投稿しただけの記事です。反射的にスキしやすいものが多いのかもしれません。
いっぽう、おそらくスキはおそらくユニークだと思うのですが、ビューがユニークかどうかはちょっとわかりません。またタイムライン的に表示される場合などのインプレッションは取得できません。
フォロワー数は手動で控える
すみません、フォロワー数の推移は控えそびれました。おそらく1ヶ月半で100件弱が増えたと認識しています。
魚拓もGoogle検索のキャッシュも、残らないのですよね noteは。ごめんなさい。ですから、メディア運営担当者がワークシートなどで毎日手動でチェックすることになります。
Googleスプレッドシートの IMPORTXML() なども試したのですが、ニュースピックスのようにスクレイピング出来なかったので、やろうと思えばできるのでしょうけども、まあ仕方ないかなと。
リファラなど導線は取得できない
noteの導線は、おすすめか新着、およびユーザーアイコンクリック、および他SNSからの流入がメインになります。また最近はカテゴリーが増えたことで、新着のタイムラインに残る確率が少し上がり、新規へのエンカウントの可能性は広がりました。
通知からスキやフォローされたことがユーザーに伝わります。そのアイコンをタップすることで、ユーザーのトップページに遷移します。トップページには特定記事を固定できますので、ヘッダー画像以外にもキャッチーな画像の記事を露出させることが可能です。
ただいっぽうで、もともとのブランド力や拡散力があるアカウントが強いのは、他媒体と同様です。そのことで話題になり、おすすめやはてなブックマークで露出しますと、更にブーストがかかるというエコサイクルが出来上がっています。はてブでも、ブックマーク数1000超えのエントリーで、note.muから多く輩出されています。
>>『note.mu』 の人気エントリー – はてなブックマーク
Twitterでも定期的に人気記事がバズる媒体として、定着しているように思います。
どのURLでフォローされたのか、リファラーや記事以外のビュー数はわかりません。ですので何となくバズってるからPV多いな、は分かるのですが、少ないPVのものでニッチなところで話題になってる、被リンクついてるなどは追えません。記事ごとの滞在時間なども追えません。
1ヶ月半運用してみた考察
1ヶ月半運営してみて、感じたことをまとめます。
記事はストックではなくフロー
ストック記事を意識して書くのであれば別ですが、おそらくそのライティングはnoteの読者層に刺さらないように思うので、逆説的にSEOは意識しづらいかなと思います。
「検索トラフィックが2.5倍ぐらいになりました」と開発者のかたの言質もあるのですが、よほど被リンクを獲得した記事でないと、現状ではSEO期待の流入は限界があると感じています。
>>4月前半のカイゼン|深津 貴之 (fladdict)|note
記事が書きやすい
タグが貼れる制限をしていあるため、一方でインターフェースが非常にシンプルでまず操作で迷うことはないかと思います。ライティングに専念できるエディタです。また、画像のライブラリなども充実しています。Twitter、Instagram、YouTubeなどもURL貼り付けだけで、体裁よく埋め込みできることも魅力です。
ですので、時間のない担当者でもライティングの手間を減らしながら、オウンドメディアの情報発信に専念できると思いました。なにより、広告が出ないことがオウンドメディア向けですよね。
有料化の導線が複数ある
さらにnoteの強みはここかと思います。早くからキャリア決済を導入し、課金のハードルを低くしている運営は今後も続くと思いますし。無料記事の展開だけでも、投げ銭によるマネタイズも可能になっています。
- 有料記事
- 有料マガジン
- 定期購読
- サポート(投げ銭)
ゆえに課金慣れしているユーザーが多いようにも感じます(課金クリックの遷移ページ数が実はかなり少ないというのもあるとは思いますが)。わたしもまさか開始6週間で投げ銭を1件(収益)頂けるとは思いもしませんでした。ありがとうございました。
かつてアプリマーケティング黎明期の頃、iPhoneユーザーがAndroidユーザーよりも課金慣れしている、というのを思い出しました(理由はいろいろ言われていましたが)。記事にコメントはつくもののレビューは無いため、ネガが集まりにくいという設計も影響はしていると思います。
記事の責任はすべて書き手
当たり前のことなのですが、noteではアカウントごとに特商法の記載をしなくてはならなかったり、個別の問い合わせフォームを用意したりと、とにかく運営側のスタンスはハッキリしています。
ですので、どんなに炎上してもnote側が矢面に立つことはなく、書き手が全責任を追うシステムが整っています。リスクテイクとしてはそのことは頭の片隅においておく必要はあります。プラットフォームがクッションになることはまずありません。
オウンドメディア担当者ごとのKPI
ベースとなる指標
基礎指標としては、このあたりを週間ベースで追っていくと良いかもしれません。
noteは週間という粒度でしかデータが取れません(日にちを工夫しますと週のうち1日というのもわかることはわかりますが)ので、週一、たとえば毎週火曜日など、手動で控えておけばいいと思います。
- 投稿数
- ビュー数
- スキ数
- はてぶ数
- Picks数
- RT数
- フォロワー数
はてぶとニュースピックス(Picks数はかぶるユーザーも多いので)などもウォッチしておくと良いと思います。
コンテンツマネージャーのKPI
優先順位でいうと以下の順番かなあと思います。記事がフォロワー獲得にどれくらい貢献したかなど。ただ、フォロワー数がどれくらい売上や認知度向上に貢献したか、という別途補助指標は必要かとは思います。
- フォロワー増加数
- SNSでのブランドKW出現数
- スキ率
ただ、コンテンツ制作のコスパを重視するのであれば、制作コストとスキ率、SNSでのブランドワード出現率などでもいいかもしれません。話題性重視であればRT数やPVでも良いと思います。
人気記事やエンゲージなどを見て、キャッチーなヘッダー画像に変えてトップに固定するなど、運用でもかなり変わってくると思います。
ビジネスマネージャーのKPI
note単体での売上を目指すのも、じつは合っていると思います。前述の、はてぶで人気のnote記事のユーザー層と合っているのであればGOかと思います。
- note単体での売上
- note由来の実売上
もちろん、ECサイト運営者であれば記事中のリンクにはパラメーターも付けられますので、note経由での売上などでもいいかもしれません。
チームのモチベーション
オウンドメディアとして無料記事のみを書き続けるとしても、本当にユーザーに刺さる記事であれば投げ銭の可能性はあります。これによりチームのモチベーションが上がるはずですので「サポート」収益もKPIとしては、ありだと思います。
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これらのメディア担当者ごとのKPIを決めて、1ヶ月毎に定期的に見直すなどして、ビジネスにインパクトを与えそうな相関のあるKPIを、1年くらいかけて探すようなイメージで良いのかなと思いました。
今後もnoteで書き続けます
さて、個人的には今後も記事は無料で書くつもりですが、投げ銭をいただけるような有良記事を書き続けたいとは思いますので、よろしければフォローのほどよろしくお願い致します。
丁寧に練り込まれた珠玉のコンテンツを投下するのには、とても良いプラットフォームだと思いました。
ドメイン取得なども含め、まだの方は検討されてみてはいかがでしょうか。
おすすめですよ。
オウンドメディアのやさしい教科書。 ブランド力・業績を向上させるための戦略・制作・改善メソッド | 山口 耕平, 徳井 ちひろ
関連情報リンク
コンテンツプラットフォームとしてのnote。最近の解説記事です。
>>noteの「マガジン」と「ノート」の違いや仕組みを分かりやすく説明します – プロ無職
毎日更新ということ。
>>noteを4ヶ月毎日更新してみた結果発表|ヤマシタマサトシ(OFFRECO/インテリアデザイナー)|note
操作体系一通り。
>>【noteの始め方マニュアル】初心者向けの書き方をイチから解説! | Bank Academy
それぞれ違いがありますよね。ブログを運営する意味についてはまた別の機会にでも。
>>noteとブログのすみ分けについて|しいたけ.|note
できることからコツコツと。
>>noteでの声の届かせ方を分析してみた(基本編)|ヤマシタマサトシ(OFFRECO/インテリアデザイナー)|note
オウンドメディア向けパッケージも。
>>メディアプラットフォーム「note」が、スタートアップ企業向けの情報発信パッケージを提供開始 | fabcross
はてなもオウンドメディアパッケージを展開しています。
>>オウンドメディア構築・運用なら、はてなブログMedia
KPIは、とくに、チームで運営していくときに便利ですよね。
>>成果を上げるためのデータドリブンのオウンドメディア運用とKPIデザイン | 【レポート】デジタルマーケターズサミット2018 Winter | Web担当者Forum
著名人がずらり。
>>オウンドメディアの効果を高めるKPIと見るべき指標とは | DECLab(デックラボ)
noteは外部からの資金調達もしています。いずれIPOですかね。
>>ピースオブケイク、第三者割当増資実施で3億円を調達:MarkeZine(マーケジン)
まとめ
noteは多くの読者をもつプラットフォームとして成長しているメディアです。有料プランですと独自ドメインが使えたり、有料記事が配信できたりと、メディアとしての影響力を着実につけている印象です。
コンテンツ力が試されるプラットフォームとも言えそうですが、記事の更新のしやすさなどメディア担当者には嬉しいメリットもあるかと思いました。
これからもnoteは更新して、トピックが出てきましたらまたシェアします。
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