ポッドキャストのゲスト回で注意したいことと私なりの対策

ポッドキャストで初めてゲスト回を収録しました。しかし、いざ公開しようとしたときにちょっと怖くなりました。そうなのです、権利者がダメといったらもうその放送はお蔵入りなのです。そして、ポッドキャストならではの怖さに気づくことができました。

ゲスト回の怖さとは

以前、わたしも知人のポッドキャストにゲスト出演したことがありました。そのときもじつは、密かに感じていた気持ちがありました。そして、今回、自分がゲストとの収録を終えて、そのモヤモヤがはっきりとわかりました。

つい喋ってしまう

これがポッドキャストの良いところではあるのです、もちろん。

でも、それが自分であれば諦めは付きます。まあ仕方ないかと。でも、それをゲスト出演した全員のかたが、そう思ってもらえるかはわかりません。なにより、その人からダメ出しをされてしまったらその収録はお蔵入りとなります。

お蔵入りほど辛いものはありません。相手はそれですむかもしれませんが、こちらは取材までの準備をふくめすべて水の泡です。ダメージが大きすぎます。

つい喋ってしまうのはプロも同じ

ついしゃべってしまう怖さは、プロでも同じようです。芸能人ユーチューバーとして成功をおさめたカジサックさんが、吉本との広告収入の分配について語っていた動画についてのニュース記事。

>>吉本との広告収入の分け前、ひとりだけ優遇?カジサックがネット記事を全否定 | YouTubeニュース | ユーチュラ
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なんとこちらでは、カジサックさんは分配はぼかして話されていましたが、記事にあります東野幸治さんのラジオ番組では具体的に数字を明かしてしまっています。

取り分がね、私8、吉本2なんです。・・・(吉本の)スタッフが入って手伝ってもらうと6:4になるとかいう話も

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やっぱりプロでもついポロッとしゃべってしまうのが、音声メディアの怖さだと思いました。

プロでもそうなのですから、素人が出演したならば、100%失言してしまう、と考えたほうがよいと思いました。

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音声は見えにくい分、不安にもなりやすい

さらに、音声ならではの難しさにも気づきました。音声は「あれ、言ったっけなぁ・・・」と、記憶に残りづらいのです。そして、確認するためには、全部を聞かなくてはいけないのです。

わたしが以前、知人のポッドキャストに出演したときも、感じた不安はこれでした。とくにその回は、お酒が入っていたため(私はノンアルコールでしたが、楽しかったという点では、ハイテンションだったはず)、しゃべってはいけないことも、喋りやすかったのでは?と後から、不安になってくるのです。

不安が後から押し寄せる

よく、言った言わないが問題になりますけれど、ポッドキャストでは、それがより起こりやすいと思いました。自分で自分が言ったことを100%残しておけない不安があるのです。動画であればカメラがまわっているため、嫌でも意識しますが、ポッドキャストの場合は、ふだんから身近なスマホでの収録も多く行われます。非日常感は感じにくく、つい普段と同じテンションでしゃべってしまいがちです。

そして、インタビューという体であればあるほど、そのときは気持ちよく喋っているかもしれません。しかし、インタビューがおわってふと我にかえると、あれ?俺なにかマズいことしゃべってなかったっけ?となるわけです。

見えないという点では、取材する側も同じです。最悪、まずい部分だけをカットする、となったときも、そこは波形を見ただけではどこかわかりません。まして、相手が何分何秒にしゃべったところ、と具体的に覚えているわけではありません。

見つけられたとしても、相手とのトークが自分とかぶってしまっていれば、削除は不自然になります。音声メディアの多人数収録の編集は、とても面倒なのです。ですから、基本できないと思います。

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ですから、今後の対策を考えてみました。

ゲスト収録時における対策と注意

たぶん正解はないと思います。ただ、今回わたしが感じた違和感は、知人も感じたことがあるとメンションしてくれました。ですから、できる対策はしておいたほうがよいと思いました。
気持ちよくゲスト回を公開する方法

事前アジェンダにしっかり明記する

わたしは取材前にかならず、取材要項をまとめて文書化して、相手に送っておきます。

  • 取材日時
  • だいたいの質問内容(5~6個が多い)
  • 番組の目的とリスナー像
  • 相手がPRしたいこと
  • 注意事項

わたしの場合、だいたい30分の収録が多いので、5~6個です。ですから、ある程度最初からテーマをしぼってオファーを出します。

もちろん、注意事項には「トークの流れで質問は変わることもある」とは書きます。

今回も、いちおう注意事項に「事前チェックのお願いや修正はしません」とは明記しておきました。ですので、先方も番組をSNSで拡散してくださるなど、問題はなかったとは思っています。

ただ、今回こうして明確化できたことで、注意事項にももう少し、しっかりと書いておかないといけないと思いました。言ったっけな?という不安はあとからやってくることなど。

当日も録音開始前に念押しをしておく

あまり念押しを強めにしてしまいますと、雰囲気が悪くなったり、相手が過度に緊張したりしてしまうため注意は必要です。このあたりは、どうバランスを取るかは難しいとは思います。ただ、今回はあまりにも和やかにスタートしてしまったため、もう少しちゃんとしていても良かったかな、と振り返りました。

  • 公開されることを意識してもらう
  • たんなる知人とのおしゃべりではないと伝える
  • NGをしゃべってしまったらすぐに言ってもらう
  • 具体性にかける言い回しになっても、後から削除よりはマシ
  • 自分が大丈夫と思っても実はNGなこともあるので、少しでも不安におもったらぼかしてもらうことを提案しておく

そのうえで、相手が、まあそもそもSNSよりは炎上しづらいからいいか、と思ってもらえれば大歓迎ですし、盛り上がって神回になること間違いなしです。

ただ、上記の4番目になることは一番避けたいことには間違いありません。そして、気をつけなくてはならないのは、5番目で相手も大丈夫と思ってしゃべってしまう、というケースもありえるとは思っておきましょう。これ以外と多いのですよね。相手が大丈夫と思って喋ってしまって、拡散してたまたまその人が聴いてしまい、ダメ出しがくるみたいなこと。

あと、可能であればファクトチェックにも気をつけたいものです。相手が言ったことでも、それが正しいとは限りません。人の命にかかわることや、重大なトラブルを起こしそうなことで、間違った情報は言わないにこしたことはありません。

少しでも不安に思ったら、公開前に裏とりをして、それは最後に補足をつけたすなど、追加収録をしてリスクテイクしておきましょう。

しめつけすぎはつまらなくなる

なので、トラブルになるよりは、内容がつまらなくなってもいいので、ぼかしてもらいましょう。そして、言ってしまったらすぐにダメ出しを入れてもらいましょう。その場で気づくことができれば、すぐに録音し直しができます。

相手が不安に思うのであれば、「どうぞスマホで録音なさっておいて下さい」と伝えるのも良いかと思います。ただ、これをしてしまうと相手にはっきりとした証拠が残ってしまうため、あとからあれこれと重箱のすみをつつかれることにもなりかねませんので、私はおすすめしません。「言ったっけなぁ」という不安を払拭することには違いないのですが、あまり過敏になってしまっても、音声メディアの良さが失われてしまうとも思うのですよね。

ですので、ラジオ番組って、今日のランチネタとか、どうでもいいことにツッコミに入れる、とかそうした日常のことが多いのかな、とも思いました。

そもそも理解ある人をゲストによぶ

ですので、これにつきると思いました。ポッドキャストの場慣れはちょっと特殊なのですよね。いくらスピーチが上手で、大勢の前で話すことになれていても、ポッドキャストの「つい喋ってしまう感」は別物です。

ですから、つい喋ってしまう怖さを知っている人を、そもそもゲストに呼ぶのが、最初の頃は無難かと思いました。あとは、そもそもリスクになるようなテーマにしない、とかですね。

着地点のない、どうでも良いような、日常のことや、抽象的な言い回しでもある程度気づきがある人生論など、そのあたりが良いのかなと思いました。相手があることや、仕事の具体的な機密事項にかかわることなどには、近づかないようトークを導きましょう。

わたしはスマホでアジェンダとだいたいの時間をメモしておいて、それをチラチラ見ながら、ファシリテーションしています。

それでもゲスト回は楽しい

ここまで面倒をかかえこんでまでゲストを呼ぶ必要があるのか、と思われるかもしれません。いいえ、おおいにゲストをよぶ理由があります。

ゲストは自分のため

わたしはこれが一番大きいです。自分のポッドキャストをあとから聴くと恥ずかしい・・・ポッドキャストあるあるだと思うのですが、ゲスト回は自分自身で聴きたくなるのですよね。

あー、そうそうゲストが言ってたこの言葉、良かったよなぁって。

2020年時点で、ポッドキャストはトップランナーでさえマネタイズできない媒体です。だとすれば、継続のモチベーションは、自分のため、自分が楽しむため、以外にないと思うのです。

モチベーション維持にも役立ちます。また、ゲスト回はNGさえ出さなければ、編集の手間が少ないです(2人のかけあいになるため下手に切るとおかしくなる)。ですから、たんに面倒なだけではないのが、ゲスト回なのです。

もちろん、リスナーが相互に新規さんを連れてくるような相乗効果のあるコラボとなれば、言うことなしです。

・ ・ ・ ・ ・

とりあえず、わたしの気づいた点と、可能な限りの対策をメモしておきました。他にも皆さんのお知恵があれば、ぜひ共有していただけると助かります。

音声メディアってほんと楽しいのですけど、「ついポロ」と「後からくる不安」がほんと厄介なのですよね。そこはきっとラジオ業界のかたがたにものすごいノウハウがあると思うのですが、少しづつ学んでいければと思います。

なお、ポッドキャスト番組カグア飯では、ゲストをつねに募集しています。ぜひというかたは、Twitterでメンションしてくださるとありがたいです。楽しい番組をいっしょに作っていきましょう。

お疲れ様でした!

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まとめ

  • 相手に事前に確認と念押しをしておく
  • 当日は大勢の前にしゃべっていることを意識してもらう
  • そもそも理解のある人をアテンドする

ポッドキャストのよいところは、リスナーとの距離の近さですが、それは「ついしゃべってしまう」ということに起因していると、改めて思いました。

ただ、あまりにも契約書契約書していても、盛り上がりやスピード感にかけてしまいポッドキャストらしさも失われてしまいます。このあたりのバランスが難しいなと思いました。

・・・と、こんな感じの父親目線で、SNS、ドライブ、ゲーム、生活防衛ネタが多めでブログ記事を2009年から書いています。よろしければLINE@をフォローしていただけると更新情報を受け取れますのでおすすめです。記事を気に入ったというかたはぜひ。

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