こんにちは。フリーランス17年、会社経営11年のカグア!です。昨今、私たちの身の回りはめまぐるしく変わりますよね。今日は、そんな時代を生き抜いていく戦略的思考についてお話したいと思います。
このあたりは、いろいろと皆さん持論や解釈があるかとは思います。ただ、その中でわたしがいつも考えているファクターを分類してまとめました。ご参考になれば幸いです。
この記事の目次
戦略に関する用語の全体像
戦略とは何も戦闘だけに限りません。戦術とは戦闘における作戦、そして戦力とは個々の力の差となります。
また、戦果を決めるものは、資金力だけではありません。ものごとを、点で考え有利か不利かでとらえれば、たしかにお金がたくさんあったほうが有利は有利でしょう。しかし、それはあくまである一点での話であり、とても重要ではありますが、そこだけで勝負は決まるものでもないと思います。
戦況はつねに動いていて、大事なのはその流れをとらえること。わたしもまだまだひよっこですが、潮目が変わるときは本当に注意しています。もちろんそれもあくまで主観ですが、そういう野生の勘は、まわりのフリーランスを見ていますと、みなさん身につけているように思いますので、間違ってはいないのだなと思います。
そういう大局的視野にたって考えますと、戦略的思考において重要なことが見えてきます。以下の用語を理解し、自分なりの考えに落としこみ、落ち着いて道を進めば良いのかなと思います。
ちなみに私のお仕事は、上図のように、ネットマーケティングにおける戦いを有利に進めるための、データ取得であったり、目標立案だったりします。
戦略「脳」を鍛える | 御立 尚資
1.戦闘力
戦闘力はとても大切です。まずこの基礎がないと、どんな優れた戦術も実行できません。基礎的な人間力といってもいいかもしれません。
たとえば受験においても、難しい算数の問題を解くとき計算力が早ければ、それだけ考えるほうに時間を割けますよね。そういう基礎的な実力のことです。
ただこれは社会人の場合、基本的には自分で身につけていくものです。自信が無いという人は、いちど休職をしてじっくり社会人学生として実力をつけていくという道もありかと思います。もちろんそれは実践ではない、あくまで鍛錬ですが、それでもじっくりと学べる環境を整える意義はあるというものです。
また、週末に勉強会に参加したり、社内の研修補助制度などを使ったりなど、日々研鑽を生活に取り入れると良いでしょう。
ただ気をつけなくてはいけないことは、いくら自分で「このスキルは凄いだろ!」と思っていても、いったんビジネスという戦場に出れば、勝ったものがすべて、勝つことが最優先、数字や結果が重要であることは言うまでもありません。基礎は大事なのですが、机上の空論で終わってしまうことも避けたいものです。成績や数字で測れるものばかりではない、ということです。
<参考>
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2.戦力
これはわたしのなかでは、組織やチームという視点でとらえています。上図のように、実力が同じであれば、数が多いほうが有利、というランチェスター戦略の発想です。
企業の場合、戦いにおいては戦力のやりくりが一般的かと思います。研修制度などはありますが、個々人の戦闘力向上を期待するよりは、やはりここをどう増強するか、どう配分するか、というほうに考えを巡らします。やはり戦いである以上、数が有利なことは間違いありません。
いっぽうで、数の有利が効く局面というのも当然ありますし、数がいてもあまり有効に働かないという戦況もあります。数がいることで返って動きが制限される、または個々に細かなことまでは要求できませんのでその判断はとても重要です。あまり少ない戦力で無理をやらせようとすると、ブラックとも言われかねません。
<参考>
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3.戦術
スポーツでも最近は注目を集めるのは戦術かもしれません。戦術と戦略との違いは、戦略は大局的な視点であり、戦術は個々の戦闘における計らいをいいます。いかに相手の「虚」をつくか、といってもいいかもしれません。
ある程度戦闘力が拮抗していれば、戦術の巧みさや胆力で差がつくかと思います。いっぽうで、ある程度の知略があれば、戦闘力で劣っていても多少はカバーできます。ただし、戦闘力も戦術も長けていればかなわない、ということはいうまでもありません。そこまで万能というわけでもない、ということです。
戦術とはいわば騙し合いです。いかに相手の「虚」を取れるかが勝負となります。自然界に目をむけますととてもわかりやすいです。
植物に擬態して獲物を捉える昆虫。大きな体を活かすことを優先して、身体の一部を突出して拡張する動物。多くの生きものが、自分にあった戦術を取るために身体まで変化させ、生き残りをかけているわけです。
ベンチマークは、いわゆる俯瞰には役立ちますが、戦い続けていくといった線で物ごとを考えていくときには、創造性をもって相手の虚をとりつづけていく、したたかさが必要になります。また、相手に自分たちの動きを悟られないようにすることもとても重要です。
<参考>
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超訳孫子の兵法 | 許 成準
4.戦況
戦闘においては、現在どのような状況なのか、自分にとって有利なのか相手にとって有利なのかを見極める必要があります。これを戦況とか局面とかいいます。
どんな強者でも自分の実力を発揮できない状況では、弱者に対しても危うくなるでしょう。戦況においては強い弱いという考えよりは、有利不利といった視点で考えるほうが整理しやすくなります。
逆にこの戦況をコントロールすることも戦略という大局においては、よく行われます。ただ、自然災害や地形、未知の敵など、あらゆる想定外要因が存在するなかで、いかにして自分たちに有利な局面にするかは、軍師の手腕によるところが大きいです。
ただ、不利な局面でも戦わなくてはならないことのほうが多いとは思いますし、また、戦闘員だけが不利と思っていて上官は有利と思っている、といったケースも多いかと思います。しかし、上官は個々の戦闘にいちいち介入するわけにはいきませんので、どうやってモチベーションやマインドセットするかということをおろそかにしては、最強の部隊であっても、ほころびから攻めこまれてしまうでしょう。
<参考>
>>ファミマは導線調査してる場合じゃない
5.戦略
これらのことを踏まえ、最高責任者はどこへ向かって、どうやって目指すのかというビジョンを示すことになります。現場ではできることは少ないですが、責任はすべて上官にあります。どんなに戦闘力のある兵士がいても、向かっているところがあさっての方向では、得られるものも得られないからです。しかし、そんな兵士でも、上司の決めた進路には口出しは基本できません。それぞれの役割をまっとうするのみです。
上官になれる人は、世の中それほど多くありません。逆にほとんどは兵士です。しかし、どの部隊を選び、誰についていくのかは、誰でもいまは選択が可能です。人生は有限であり、いま自分の人生がどういう局面におかれ、何がもっとも重要なのか、これから何が必要なのかを考えたとき、どんな戦略で歩んでいくのかは結局は自分次第でしょう。
企業においても、人生においても、戦略的思考は役立つはずです。
6.戦局
すべてはタイミングが重要。戦局を読んで相手の虚を突く。
すべてが揃えば理想だが現実的にはない
最強の兵士が、かつ圧倒的な数いて、戦術にも長けていて、戦況も有利、そして長期的な兵糧も道筋もバッチリ・・・。という理想的な状況は残念ながら存在しません。あったら誰も苦労しませんw。かりにあったとしても、戦況は刻々と変化しますので、いつどこで、相手のほうが有利になるとも言えないのが難しいところ。
そういう意味では、戦略的思考も限界はあるわけで、そんなときわたしはよくこう考えます。
天を仰いで腹で考える。
わたしはフリーとして独立した、上司と交渉をして話し合ったその後に見上げた空を、いまでも鮮明に覚えています。この世界で生きていくことを自分で決めたんだ、と心に強く思ったものでした。
そして、腹で考えるというとちょっとイメージが悪くとらえるかもしれませんが、わたしは「胆力」ということが大好きです。覚悟をともなった判断って頭で考えるものとはちょっと違う気がして、腹で考えるというのがあっている気がするからです。
ただ、できるところまでは限界までは考えますが、あとは運を天に任せる、そういう余裕も忘れなくないです。人は決して一人で生きているわけではありませんので、余裕がないとまわりとの調和もおぼつかなくなると思います。楽しみながらゆっくりと歩んでいきたいと考えています。
戦略的思考というと、大げさに思うかもしれません。しかし、大局的にものごとを考え、覚悟しがら楽しんで歩んでいく、ととらえています。みなさんはいかがでしょうか。
ピラミッドであることが重要とわかる事例
>>40代独身肉食美魔女誌「DRESS」発行のgift、債務超過で幻冬舎に売却される
なんと、上記のような敏腕ビジネスマンが集まり潤沢な資金を持ってしても、市場はそれほどあまくないということがわかります。
ソーシャルメディアのコメントでは「ニッチな市場を取りに行ったから」「船頭が多くてもダメだということか」といった、意見が目立ちます。戦いにおいて、戦略や戦況を見る人材は少なくてよく、それをエグゼキューション(実践)できる戦力、戦闘力をもった人材やチームを揃えることが、大事だということがわかります。
もちろん、それをもってしても、そもそも戦況を見誤り、戦略を間違えてしまっていたら元も子もありません。大事なのは、ピラミッド構造になっていて、それぞれが自分の役割をしっかりとまっとうでき、市場に対応できることです。
戦略関連のおすすめ入門書
入門ということで、漫画中心に選んでみましたが、どれもエッセンスをしっかりおさえてわかりやすく構成されています。単なるマンガ化ではないところがオススメなポイントです。
まんがで身につく 孫子の兵法 (Business Comic Series) | 長尾一洋(著)、久米礼華(まんが)
まんがで身につく ランチェスター戦略 (Business ComicSeries) | 名和田 竜, 深夜 ジュン
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら (アニメコミック) | プロダクションI.G, 飯塚 裕之(iS Creative), 岩崎夏海
関連情報リンク
名エントリー。兵站(へいたん)について詳しい。
>>戦略(Strategy)、作戦(Operation)、戦術(Tactics)、そして兵站(Logistics) – shi3zの長文日記
図解がわかりやすいです。
>>プレゼンがうまい人の「図解思考」の技術:新任マネジャーは「戦略」「作戦」「戦術」の違いを図解で理解しよう (1/2) – ITmedia エンタープライズ
ビジネスにフォーカスして語られています。
>>ビジネスモデルと「戦略や戦術」はどのような関係にあるのか?価値基準モデルを活用した戦略策定 (1/5):EnterpriseZine(エンタープライズジン)
知恵袋でも詳しい知見が。
>>戦術と戦略と作戦の違いは何ですか? – 戦術とは… – 日本史 | Yahoo!知恵袋
あるあるがたくさん。
>>経営戦略とは何か~戦略と戦術の違いは?戦略がある会社とない会社とは?~ – WISDOM
まとめ~戦局を有利に動かすために
ビジネスではどんな場面でも、理想的な陣形というものは存在しません。絶対というものはありえないものです。そして、世の中のほとんどは兵士です。しかし、どの上司についていくのかは誰しも決める権限があります。
もし自分が戦果をあまり上げられないようであれば研鑽を惜しんではいけません。もし組織に望む戦力が集まらないとしたら戦略や戦況が共感されていないと考えなおさなければなりません。
どんな組織でも、可能な限り成功確率が高い戦況になるように、少ないリソースでより有利になるように、ことを運ぶことを目指したいことは同じはずです。もちろん、力技でなんとかなってしまう局面もありますし、力技で押し切らないといけない状況も出てきます。
大事なことは、つねに冷静に状況を把握し、自分にできることをしっかりと行うということだけです。現実はとても厳しいものです、ある程度は腹をくくって生きていかなくてはならないでしょう。だからこそ、その瞬間瞬間を楽しんで、悔いのないよう、駆け抜けて行きたいものです。
「智に働けば角が立つ、情に棹さしゃ流されて」と夏目漱石の有名なくだりにあるように、バランスはつねに難しい。だからこそどんなときにも笑顔を忘れず、落ち着いて歩みたいものですね。
>>夏目漱石 草枕
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