ファミチキの次のヒットを期待してます。
追記 2015年3月6日18:28
ついに来ましたね。これは期待しますが、これはしないとダメな一手なので、問題はそれをどう活かすかです。応援してます!
>>ファミマとユニー 経営統合向け本格協議へ NHKニュース
先日、あるファミリマートの旗艦店で、顧客動線を調べるテストをしていました。しかし、データ解析に携わる立場として一経営者として、そのファミリーマートの現状に思うところがあり、今回は余計なおせっかいエントリーを書くことにしました。
そもそもなぜ余計なおせっかいコメントをするのか
ファミマが好きだからです。
私は、学生時代ファミリーマートでアルバイトをしていました。高校から大学卒業まで7年間。
バーコードスキャンの入る前からの話です。当時は時給400円台でした。
全部のシフトも体験しました。それくらいヘビーに関わっていました。常連さんとのコミュニケーションや、アルバイトの先輩・後輩・同僚などとの交流、今でも良い思い出です。
そんな思い入れのあるファミマがいまピンチということで、黙っていられませんでした。
出店計画を下方修正
>>ファミマが通期減益計画に下方修正、消費環境悪化が直撃 | Reuters
今期1600店舗という過去最高の出店計画を掲げていたが、採算を重視し、優秀なオーナーを確保するため、出店審査を厳格化。1300店に引き下げた。
コンビニというのは、1店舗あたりの売り上げと、店舗数との掛け算で、総合力が決まります。しかし、人口減少の時代において、どちらも難しくなっている市場です。
それでも、他社はそれを織り込んだ戦略を進めています。
>>外食・小売の脱中国、なぜ進まない?マックやロイホは一部停止 PBは中国食材多用 | ビジネスジャーナル
ファミリーマートは、品質管理が行き届いた工場に委託先を変えるが、中国工場との取引を全面的に停止する方針はない。
この事件があったからこそ、それを逆転する「新生ファミチキ!」と印象づける一手が、業界3位のファミマには必要なはずですが、しかし、どうも挽回するほどのインパクトのある施策が打たれてない様子。
>>コンビニ5社でシェア9割 13年度、本社調査:日本経済新聞
そして、今日、導線調査の端末を見かけました。導線調査というのは視線の向きが自分向きで、その巻き返しをするには、あまりに弱すぎます。そこにコストを掛ける余裕はないはずです。
そういうことで、私なりに考えるところを書いてみました。
他社の拡大戦略
セブン-イレブンは、セブンカフェなどPB商品の充実で店舗内売り上げの拡大をはかり、出店としてはエキナカという新しいアプローチに挑戦しています。
>>コンビニ出店の事例紹介・ご担当者に聞く エキナカ(駅ナカ)店舗|セブンイレブン出店事例
ローソンは、オリジナル商品も人気ですが、それにとどまらずM&Aを進めています。
>>ローソン、成城石井を買収した真意とは? | 週刊東洋経済(ビジネス) | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
アクセス解析をしている人間からしますと、グロースハックするときには、こういうロケットが必要で、ちょっとした改善も大事ですが、ブーストをかけるためには、こういう次元の違う施策を仕掛けていくことが不可欠なのです。
楽天への売却の噂もありました。
>>サークルKサンクス売却のうわさについて | コンビニ開業物語 – 楽天ブログ
ファミリーマートに売却か、という噂もあったのですが、先日サークルKサンクスは、楽天スーパーポイントを導入しましたので、Tポイント展開していますファミリーマートへの売却は、難しいと考えます。
しかし、ここで、楽天に買われたとしたら、猛追撃をされるころに「あの時買っておけば」と後悔するのではないでしょうか。
導線調査って流行ってますね、でも
>>iBeaconを活用して施設内の顧客導線を解析!名古屋PARCOで顧客導線調査を実施:MarkeZine(マーケジン)
>>フル導線改善オンラインサービス:導線改善コンサルサービス
>>【第29回】 リアル店舗のショッパー動線分析事例 —売上アップの為の分析とコンサルティング—|コラム|ショッパーインサイト分析、店頭調査のShopSense(ショップセンス)
導線調査って流行ってますよね。そのデータから、よりユーザーの嗜好に合わせた、店舗設計や品揃えなどに活かす、ということを目指します。
カメラを見ますと、性別や年代といった識別をインテリジェンスに行っているようです。ただ、その精度は100%ではないでしょう。そして分析から判断するのは結局は人間です。そして、そのオペレーションを実践し、仮説検証する、といったスパンが必要です。
他社はそんなに待ってはくれないのではないでしょうか。
導線分析は、すでにシェアを握っている強者がより精度を高めるときには効果を発揮しますが、追随するチャレンジャーがその効果を発揮できたとしても、強者からしたら限定的だと思います。
そこまでのコストをかけるくらいならば、リスクをとるほうがはるかに効果があるのではないでしょう。とにかく、チキンの件を払拭するインパクトと、ゲームチェンジが必要な局面のはずです。
今のファミマに本当に必要な投資とは
ゲーム・チェンジができる人材です。
業界第3位で、かつ1位2位が次元の違う戦略を打ってきている状況では、ファミマも次元の違う一手を打つことが不可欠です。そのためには、即戦力となる人材が必要です。
>>ASCII.jp:ハフィントン松浦茂樹元編集長、スマートニュースで「編成勝負」
たとえば、上記のように圧倒的な経験値と人脈をもつ松浦氏。その後、アメリカでもアプリダウンロードが1位になったことは記憶にあたらしいです。
>>スマートニュースが、リリース1週間で米App Storeニュース部門No.1獲得 | ZUU online
USJのV次回復の立役者。
>>USJにハリーポッターを連れてきた森岡毅の戦略が凄い! – NAVER まとめ
徳島県上勝町の地域再生の仕掛け人。
>>「タダの葉っぱ」が町を救う?徳島県上勝町の秀逸なビジネスモデル
ジョブズ復活後のアップルの躍進は誰しも知るところ。
>>帰ってきたカリスマ、スティーブ・ジョブズが語るアップル再生の秘密:日経ビジネスオンライン
これらの人材投入で共通していますのは、エポックメイキングな商品を開発・投入していることです。
やっぱり、民間ですから「売れる商品」なんですよ。
シンプルだけどそれが一番、チームみんながわかりやすい、というのがベストなんですよね。売れる商品があれば、みんな買いに来てくれるわけです。もちろん、それをしっかりPRする予算と、実行できるエキスパートが必要なことはいうまでもありません。つまり、たんにそういうパワープレイヤーを連れてきてもダメ(パワーがあればそもそもそういう人を組閣もしちゃうかもしれませんが)です。実行部隊と告知予算が前提です(いろどりのケースでは予算は足で稼ぐなどだとは思いますが、農協という市場という集中できる市場があったことは大きいかと)。
ゲーム・チェンジができる商品を生み出せる人材。それを3年くらいは継続できる人材。
この獲得がいまファミマがもっとも注力し取るべきリスクだと思います。
どちらにしろ地獄であれば、3位のファミマはぜひチャレンジをしてほしいです。ともしないと、ローソンが食べに来るかも・・・。
追記 2014年11月20日
今朝見たら、計測機無くなってました。
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