YouTubeショートでは2021年7月に、日本の曲が使えるようになりました。しかし、実際には楽曲指定して撮影しようとすると、15秒に限定されてでしか録画することができません。残念ながらこれはYouTubeの仕様のようです。
YouTubeショートでつかえる音源の長さは15秒
YouTubeショートでは、録画するとき、15秒と60秒を選べます。YouTubeショートでは最大60秒のショート動画の投稿が可能です。
画面をタップすると、15秒と60秒とが切り替わります。音楽を追加前であれば、最大60秒までのショート動画を撮影できます。
これは、iPhoneでもAndroidでも同じです。ただ、TikTokではそうした操作はなく、デフォルトで最大3分まで収録が可能です。
録画時に音楽を選ぶと強制的に15秒になる
たとえば、60秒でいったんセットします。そのうえで、画面上部の楽曲を選ぶをタップして、音楽を選びますと、強制的に録画時間が15秒になります。
「最大15秒まで録画可能」と表示され、それ以上は録画できない仕様となってしまいます。
これは、楽曲選択時に曲の長さが3分以上と書かれていても、録画時に自動的に短くなってしまうようです。
しんちゃんの曲(左)でも、BTSのダイナマイト(右)でも同じです。ちなみに、TikTokでは、ダイナマイトは1分の録画ができます。
撮影後の動画編集時でも、その15秒を長くすることはできません。スワイプして音楽を位置をずらせますが、15秒の制限は変えられません。
音楽を検索するときは、曲の長さが表示されますが、じっさいにつかえるのは15秒まで、となるとちょっと残念な気もしますが、しかたありません。
なぜYouTubeショートでは音楽をつかうと15秒までしか録画できないのか
なぜ、TikTokでは15秒以上つかえる曲が、YouTubeでは15秒までしか使えないのでしょう。
それはおそらく契約が異なるからです。TikTokでは音楽レーベルとの契約で長く使ってもいい契約になっているからだと思われます。
ではYouTubeではなぜそういう契約にしなかったのか。それは、おそらくYouTubeショートが後発だったゆえに、実装を急いで、許可がおりそうな短い15秒に統一することで、早期の実装を優先させたのではないでしょうか。
今でこそTikTokは音楽利用の一部を収益還元するようになりましたが、当時はアーチストには収益は入らない契約でした。それでもなぜ1分もの長さを使えたのかというと、TikTokが唯一の存在で、それほどに影響力があったからと思われます。競合がいないので強気の契約ができたのだと思います。当時もアーチスト側は不服だったとは思います。そりゃそうですよね、これだけ使われてリターンがなければ。
>>TikTokが急成長する裏で、割を食うアーティストたち | WIRED.jp
しかし、YouTubeショート実装の頃はそうも言っていられませんので、契約で時間がかかるよりは、利用時間を短くして、実装を優先させたのかなと思います。
では、なぜ15秒だと早期に契約決着ができたのでしょうか。それは暗黙のルールのようなものがあったからと推測します。
本来は音楽を利用すれば著作権が発生します。それが15秒だろうと30秒だろうと。
>>「4小節程度や、15秒までなら、著作権手続きは要らない」という書き込みが散見されるようですが、法令などにはどこにもそのような規定はありません。 | OKBIZ
しかし、たとえばレコチョクやMORA(ソニー)など、音楽ダウンロード販売サイトでは、お試しで曲をちょっと聴けますよね。ただそこでは購買に結びつく可能性が高いため、利用料がかからないと言われています。
YouTubeはそこに目をつけたのだと思います。本来はどんなに短くとも使用料金はかかるわけですが、暗黙の了解として、広く知ってもらうことと引き換えに音楽レーベル側が譲歩しているのだと思います。YouTubeは、その事例をつかって、おそらく15秒なら契約で複雑なことにはならず、すぐに実装できるだろうと思ったのではないでしょうか。
お試しとして聴かせるだけなので、許可してください、と。レーベル側も15秒なら仕方ないか、と同意してもらえそうな落とし所なのではないかと想像にかたくないです。
前述のように、YouTubeショートは日本の楽曲利用が、ただでさえ、Instagram Reelsよりも遅れ、2021年7月にようやく実装でしたから、これ以上ひきはなされるわけにはいかない、と判断したのではないでしょうか。
ただ、結果、残念ながら、楽曲検索では3分とか4分とか音楽の長さが表示されるにもかかわらず、ショート動画で使えるのは15秒だけ、という残念な仕様になってしまいました。
もちろん、TikTokでは逆に、提供された1分なら1分で、その1分の中でしか位置をずらすことはできません。YouTubeショートのように3分のなかから自由に15秒というのではないのですけどね。
このように微妙に仕様がことなるのも、ショート動画の面白さです。もちろん、今後アップデートがあって長く使える日が来るかもしれませんが、機能追加という開発でなんとかなることではなく、契約というヒューマンなところなので、それなりに実装には時間がかかるのではないかなと思っていますが、どうでしょうかね。
ですので、YouTubeショート、Instagramリール、TikTok、とそれぞれにあった動画をぜひ作ってみてください。
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