海外ティックトックセレブの収益化の構造とフォロワーをどのように増やしていったのか事例考察。4か月で100万人以上のフォロワーを獲得したディランレメイさんとは。 #稼ぎ方

米国ミシガン州でケーキデコレーターをしていたディランさんは、フードTikTok界隈のセレブです。有名アイス店でアイスをつくる動画を投稿したところ、またたくまにヒットし、TikTokセレブへの道を歩みます。現在では、会社をやめアイスクリームインフルエンサーとして活動し、全米をかけまわっています。その収益構造やフォロワー獲得の秘訣や人気になった経緯などを解説します。

TikTokセレブ基本データ

@dylanlemay Reply to @indigenc3 @evanlamicella ♬ original sound – Dylan Lemay

Dylan Lemay (@dylanlemay)さん
https://www.tiktok.com/@dylanlemay

経歴(LinkedIn)
https://bit.ly/3bZquNs

推定収益
資産:100万ドル
年収:4万ドル

※参考 >>Wikiプロジェクト

  • TikTokフォロワー 10.8M
  • 初投稿 2020年3月
  • Instagramフォロワー 30.9万
  • YouTubeチャンネル登録者数 252万人

※2021年11月10日時点

収益の構造

TikTok基金からの収益

前述の400万円は、おそらくはTikTok基金からの収益と思われます。

TikTokでは、YouTubeのような動画内広告がないため、彼の動画を見る限りは動画での広告収益はなさそうです(実際、#PRや#AD といった動画もほとんどありません)。

しかし、TikTokでは厳選クリエイターになりますと、TikTokから再生数に応じて、直接報酬を得られるTikTok基金という制度が存在するのです。おそらくはその収益と思われます。

>>TikTok、200億円超規模のクリエイター基金を開始〜動画の投稿者に直接支払い – iPhone Mania

国内でもネット検索をしますと、TikTokから直接報酬をえているアカウントを見つけることができます。

タレント活動からの収益

現在ディランさんは、アイスクリーム店をやめて、インフルエンサー活動をメインとしています。

全米のアイスクリーム店にいって、アイスをつくるなどのタレント活動をしています。それも動画のネタになりますし、呼んだお見せからの報酬もおそらくはあるでしょう。

若くて、スイーツで、カリスマ性があって、テクニックもある、ということではタレント性はピカイチかと思います。

YouTubeではほぼ収益はなし※推測

彼は、その知名度から、YouTubeでも4ヶ月で100万フォロワーを獲得しています。2021年11月10日時点でも、250万人のチャンネル登録者数をほこる、トップユーチューバーです。

しかし、そのほぼすべての動画がYouTubeショートです。現在、YouTubeショートでは広告が差し込まれないため、おそらくほとんど収益はないものと思われます。

>>YouTube ショートの利用を開始する – YouTube ヘルプ

現時点では、ショート動画のクリエイターに対して、YouTube ショート プレーヤーで再生された広告からの収益分配は行われていません。

これはおそらく、TikTok基金の縛りではないかと想像します。TikTokで独占的に配信するかわりに、報酬をえられると。YouTubeやInstagramもクリエイター基金を設置し、クリエイターの囲い込みを追随しています。ですが、おそらく動画の投稿頻度からしても、YouTubeでは収益化をしていないと思われます。

ただ、今後プラットフォームがクリエイターの囲い込みを強化していくるいっぽうで、クリエイターも相性のよいSNSを選ぶことは重要かと思います。SNSによってリスナーの属性が全く異なりますので、そこを間違えますと労力だけがかかってしまいます。

>>YouTube、ショート動画の投稿で収益が得られる「YouTubeショートファンド」がスタート – ケータイ Watch

もちろん、YouTubeも基金ははじめていますが、たしか条件は独占配信だったと思います。ですので、今後もこのスタイルはかわらないのではないかと思います。

真似できそうなことと注意すべき前提

前提として真似できそうにないところは注意

彼は学生のころからアイスクリーム店で働いていました。そして、その圧倒的なテクニックとカリスマ性と体力で、現在は全米をとびまわるTikTokセレブとなりました。

  • アイスという見栄えのするグルメ
  • コールドストーンという動画映えするグルメ
  • グルメという全方位ジャンル
  • ケーキデコレーターとしての経歴からの圧倒的テクニック
  • バイト先厨房での撮影でも炎上しない風土

という前提が存在しますので、次を真似したとしても、そこをさしひいて自分なりにアレンジをしませんと、フォロワー獲得にはコストがかかってしまうことでしょう。その前提で、彼の成功ポイントは次かと思います。

ディランさんの成功ポイント

  • 毎日3~4本の投稿頻度
  • サービス精神旺盛にファンのリクエストにこたえる
  • ぶれずに投稿し続ける
  • まめなコメント返信
  • ループしているように見えるトリック動画

TikTokでは投稿頻度は多ければ多いほどよいとされています。これは国内有名TikTokerのじゅんやさんもそうです。最近では、厳選した1本にしようという声もありますが、再生回数がのびなければ削除すればいいだけの話なので、やはりTikTokは投稿頻度が多いほうが相性はよくなると思います。

とくにディランさんはトリック動画もよく投稿していて、繰り返し再生されるTikTokはやはり相性がよさそうです。また、動画でも見ているひとになにかひっかかりを残す、というサービス精神も見習いたいですよね。

他のTikTokセレブもそうなのですが、最近の成功者はまめに返信をします。レスをすることで、コミュニティづくりをしているのです。プロセスをみんなで楽しむというエコノミーなのです。

ですから、そういうエンゲージメントをすでに獲得しているディランさんなので、とつぜんアイスクリーム店にいって厨房に入らせてもらえるとか、顧客とアイスのなげあいをできるとか、が可能なのです。

ただ彼も動画の最初の頃は、アイス以外の動画も投稿しています。やはりテーマが決まるまでは試行錯誤をしてよいのです。しかし、アイス動画があたったとなれば、そこをぶれずにひたすら投稿しまくります。迷うことなくスタイルを貫きます。

TikTokはアルゴリズム上、レコメンドが安定しません。ですから、どんなにフォロワー数がいても再生されないときはまったく再生されません。そこでモチベーションをさげずに動画を投稿し続けることが重要なのです。アルゴリズムとうまく付き合うことが、どのSNSでも重要なのです。

国内で参考になりそうな

フードTikTokというジャンルを切り開いたディランさんですが、国内アカウントでも、いわゆる飯テロ、というジャンルは確立されていて、企業アカウントでも参考になりそうなグルメアカウントは多数あります。

群馬前橋ホルモンしま田 (@horushima) TikTok
https://www.tiktok.com/@horushima

記事参考:https://spoti.fi/3wuBsUR

ネガティブフィードバック「言いにくいこと」を相手にきちんと伝える技術 : 難波 猛