生きる意味が欲しい、絶望社会を生き抜くための15冊。親ガチャ、人生詰んだ、生きづらい無理ゲー社会を見つめ希望を見つけるための本

コロナ不況や政治不信など、絶望を感じることも多い昨今。いちど絶望と向き合って、その絶望がどんなものかを見つめる。不安が具体化されたさきには、きっと何かが見えるはずです。そうした不安社会に役立つ本をご紹介します。

生きる意味が見出しづらい絶望社会

"Moral Athletics"
Photo:license by biomedical_scraps

生きる意味って・・・。コロナ渦になり不況やうまくいかないことが続いている。そんな絶望感にみまわれるときも増えたのではないでしょうか。

社会全体がそうした空気につつまれています。絶望を感じている人は少なくありません。アマゾンでも本のランキングに、こうした絶望感をよみとく本が売れています。

他のクリエイターは売れているのに、なぜ私は・・・。
なぜ私の動画は再生されないのか・・・。

クリエイターでなくとも絶望感にみまわれることが多い昨今。

本記事では、絶望感や閉塞感をかんじる現代社会において、参考になりそうな本をつぎの切り口でまとめました。

  • 絶望の現状
  • 世界はどうなのか
  • 活路を見出すために

いっぽう経済をみれば、日本経済も日経平均が3万円を越えるなど、格差がひろがっている印象をうけます。

>>日経平均株価 一時3万円台を回復 ことし4月以来 約5か月ぶり | NHKニュース

しかし、じっさいにはその恩恵に預かれていない人が多い現実もあります。こうした不公平感をコロナや政治不安の閉塞感が、後押しします。

>>格差拡大、貧困増大…それでも「若者の生活満足度」が高いこれだけの理由(土井 隆義) | 現代ビジネス

絶望につぶされないために、まずは絶望と向きあうことからはじめる。

それを考えるための本をまとめました。

絶望社会と向き合う本

無理ゲー社会

無理ゲー社会 (小学館新書 た 26-2) | 橘 玲

無理ゲー社会
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タイトルが絶妙ですが、内容はずばり本質をついてきます。

世界がリベラル化するほど格差は拡大していく、という現実を解説しています。

上級国民/下級国民

上級国民/下級国民 (小学館新書) | 玲, 橘

上級国民/下級国民
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いったん「下級国民」に落ちてしまえば、「下級国民」として老い、死んでいくしかない。

「上級/下級」の分断は、日本ばかりではなく、世界中でひろがっています。報道されるデモなどの暴動もそうしたことが根底にあります。

能力主義は正義か?

実力も運のうち 能力主義は正義か? | マイケル・サンデル, 本田 由紀, 鬼澤 忍

最悪の予感: パンデミックとの戦い
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人種や性別、出自によらず能力の高い者が成功を手にできる平等な世界を、世界はおいかけてきましたが、能力主義(メリトクラシー)が、分断をもたらしています。そもそも努力できる環境がある時点で、恵まれているわけです。

超人気哲学教授が、現代最大の難問にいどむ書籍です。

未来は決まっており、自分の意志など存在しない。 心理学的決定論 (光文社新書) | 妹尾 武治

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よのなかのさまざまな事象は、異なるアプローチをつかっているだけで、たどり着く到達点は常に同じだった。

私達の行動は全て事前に決まっている。そんな哲学的心理学的事象「自由意志の存在」について解説してくれています。

勘違いさせる力

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている | ふろむだ

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている
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独自の視点でベストセラーになった本。不公平をかんじるその出来事、じつは相手は「誰にでも使えるズルい武器」をつかったからかもしれません。

ただ注意しましょう。この本のタイトルは「勘違いさせる力」。そう、じつはこの本自体も・・・。そういう意味でとても教訓になる本です。

世界の現実と向きあう本

世の中の真実

叩かれるから今まで黙っておいた「世の中の真実」 (単行本) | ひろゆき(西村博之)

叩かれるから今まで黙っておいた「世の中の真実」
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著者は、「不都合な真実」から目を背けないことではじめて「正しい思考」ができるようになると説きます。

「日本は平等な社会」→ NO! 「〇〇〇〇」だけが得をする
「努力すれば報われる」→ NO! 大事なのは「〇〇」と「〇〇」

社会・仕事・教育・政治・人間関係という5つのテーマで、「知りたくなかった」真実を明かしていきます。

安いニッポン「価格」が示す停滞

安いニッポン 「価格」が示す停滞 (日経プレミアシリーズ) | 中藤 玲

安いニッポン 「価格」が示す停滞
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「日本の初任給はスイスの3分の1以下」、「日本のディズニーの入園料は、世界でもっとも安い水準」、「日本の30歳代IT人材の年収はアメリカの半額以下」 新興国からみても日本は、「安い」国です。

コロナ禍を経てこのまま少しずつ貧しい国になるしかないのか。識者の意見をひもときながら解決の糸口を探ります。

世間体国家・日本

世間体国家・日本 その構造と呪縛 (光文社新書) | 犬飼 裕一

世間体国家・日本 その構造と呪縛
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「他人の目が気になる」など、この国を支配する「空気の構造」とはなんなのでしょうか。

歴史社会学者である著者が多角的に考察し、日本にたちこめる空気に切りこみます。

貧乏国ニッポン

貧乏国ニッポン ますます転落する国でどう生きるか (幻冬舎新書) | 加谷 珪一

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新型コロナが危機の日本を追い詰めています。まだあまり気づかれていない現実を露呈してくれます。

訪日外国人が増えたのも安いもの目当て、日本が貧しくて「安い国」になっていたから。国は、個人は、何をすべきか?データで示す衝撃の現実と生き残りのための提言が書かれています。

ドリーム・ハラスメント

ドリーム・ハラスメント 「夢」で若者を追い詰める大人たち (イースト新書) | 高部 大問

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「夢を持て」の大合唱。その陰で黙殺されてきたドリーム・ハラスメントという実態。

夢ばかりを追いかけることの弊害が注目されています。

突破口を見出すために

15歳に語る現代世界の最前線

池上彰の世界の見方: 15歳に語る現代世界の最前線 | 池上 彰

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池上彰が選んだ6つのテーマ(地図、お金、宗教、資源、文化、情報)で、世界を大胆に丸ごと解説する本です。

世界中でおきている格差や、民族、宗教の対立など、なぜそうなるのか、具体的なテーマで「串刺し」にします。

現代世界を生き抜くためのじっさいに行われた授業をもとに構成されています。

未来のドリル

未来のドリル コロナが見せた日本の弱点 (講談社現代新書) | 河合 雅司

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コロナ禍からの再興に手間取ることになれば、国家としての衰退の歩みははやくなります。

変化を正しく理解し、「社会の老化」がそこにどうかかわったのかを解説してくれます。次の一手を考えるヒントに。

最悪の予感

最悪の予感: パンデミックとの戦い | マイケル・ルイス, Michael Lewis, 池上 彰, 中山 宥

最悪の予感: パンデミックとの戦い
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『マネー・ボール』『世紀の空売り』など数々の傑作を生み出してきたマイケル・ルイスが、コロナ禍を戦った知られざるヒーローたちの姿を通じ、意思決定と危機管理の本質を描く全米ベストセラーです。

諦めの価値

諦めの価値 (朝日新書) | 森 博嗣

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「諦めるな、頑張るんだ」という時代はもう終わりましたよね。

何かを成しとげるために、人は、常におおくのことを諦めつづけます。何が有益で何が無駄か「正しい諦め」が、最大限の成功をもたらす、そんな当たり前だけど、あまり語られなかった諦めの方法を解説しています。

1%の努力

1%の努力 | ひろゆき

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ベストセラーになった、努力の方向性を間ちがえないための考え方のはなし。そもそも彼も多くの訴訟をされて負けて、それでも海外で生き抜いている人物です。

1%のひらめきがなければ、99%の努力はムダになる、という現実的なはなしも文字にして解説されると腹落ちします。

予想どおりに不合理

予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) | ダン アリエリー, Dan Ariely, 熊谷 淳子

予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
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行動経済学が注目されています。それをまなぶことで、私たちの日々の生活を改善でき、仕事に応用できると。

人間は、どこまでも滑稽で「不合理」。でも、そんな人間の行動を「予想」することができれば、長続きしなかったダイエットに成功するかもしれない。

そんな絶望しかなかった結果を洞察することで、見えてくる未来への希望を、行動経済学がヒントをくれるかもしれません。

そいつ、今ごろパフェ

多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。 (サンクチュアリ出版) | Jam, 名越康文

多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。
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あなたの身にふりかかった不幸も、与えたほうは意に介していないことも。

現代社会の悩みを解決する目からウロコのちょっとした「考え方」のヒントが読めます。