Kindle本を出版して副業や収益を得ている人も多いと思いますが、Kindle出版がペーパーバックに対応しました。PDFで原稿と表紙を用意すれば、Amazon限定ながらISBNまで発行される、立派な紙の本がかんたんに出版できます。
この記事の目次
KDP著者セントラルにログイン
>>公式:日本で紙書籍(ペーパーバック)の出版が利用できるようになりました
著者セントラルにログインして、セルフ出版した自分のKindle本をみますと、ペーパーバックなるリンクが追加されています。
ここからすぐにKindleペーパーバック本を作成できます。ただ、事前に、PDF原稿を用意する必要があるため、こちらからテンプレートをダウンロードし、チェック、もしくは作り直しておきます。
ペーパーバックにするための設定
ペーパーバックの基本設定
ペーパーバックをクリックして進みますと、Kindle本をペーパーバックにするための設定をします。ほとんどは、電子書籍のときのデータが自動入力されています。
- 言語
- 本のタイトル
- サブタイトル (オプション)
- シリーズ情報 (オプション)
- 版 (オプション)
- 著者
- 著者等 (オプション)
- 内容紹介(4000文字)
- 出版に関して必要な権利
- キーワード(最大7つ)
- カテゴリー
- 成人向けコンテンツ
設定をすすめ問題がなければ、「設定を保存」をクリックします。
無料のISBNが取得できる
なんと、無料のISBNが取得できます。業界標準に準拠するには、すべてのペーパーバックに一意の ISBN を割り当てる必要があります。
ここで発行される無料のISBNは、KDP、Amazon、その流通パートナーに配本する場合にのみ使用可能です。別の出版社や出版サービスでは使用できません。
クリックしますと数秒で、無料のISBN(Amazon限定)が割り当てられます。すげえ。
ペーパーバックの体裁を決める
紙の本としての体裁をきめます。紙質やどちらびらきかなど、なかなかに本格的です。
インクと用紙タイプ
- 本文 (白黒) 用紙 (クリーム)
- 本文 (白黒) 用紙 (白)
- 本文 (標準カラー) 用紙 (白)
- 本文 (プレミアム カラー) 用紙 (白)
判型
- 148 x 210 mm
- 他の判型を選択
裁ち落とし設定
- 裁ち落としなし
- 裁ち落とし (PDF のみ)
ペーパーバックの表紙仕上げ
- 光沢なし
- 光沢あり
ページを読む方向
- 左から右 (横書き)
- 右から左 (縦書き)
PDF原稿をアップロードする
書式設定した PDF ファイルをアップロードが推奨されています。
他にはいちおう、DOC (.doc)、DOCX (.docx)、HTML (.html)、RTF (.rtf) 形式も対応はしているようですが、ただ・・・ヘブライ語、日本語、ラテン語、イディッシュ語の場合は、PDF 形式の原稿のみがサポート、ということなので、PDFで投稿するのがベストです。
テンプレートもダウンロード可能です。
なお、表紙画像もPDFです。
本文と表紙のPDFをアップロードし、正常のメッセージが表示されましたら、プレビューします。
なお、表紙PDFは厳密に作成する必要がありますので、公式ドキュメントを読み、しっかり作り込みましょう。
表紙作成ツールでサイズを調べることができます。わたしは、canvaでつくりましたが、ポイントは最初のサイズのカスタム設定で、インチを選ぶことです。インチでつくりますと、正確につくれます。
>>Canva
プレビューで問題なければ先へ進む
ファイルに問題がなければ、プレビューをクリックしますと、印刷用PDFファイル作成の処理がはじまります。
これどうやらKindleサーバー側でPDFを印刷用PDFに変換する処理がうごいているっぽく、けっこう時間がかかります。
表紙はバーコードを含まなくてもAmazonが自動で割り付けてくれるのですが、表紙・背表紙・裏表紙を含むカバーのPDF作成が結構骨が折れますので、ヘルプをみてしっかり作りましょう。
価格を決定する
Kindleペーパーバックのロイヤリティは60%で固定だそうですが、この60%から印刷代がひかれます。
印刷代はページ数などによるため、公式ヘルプであらかじめ調べて、赤字にならない価格設定をしましょう。
推定ロイヤリティ計算ツールがAmazonから公式に提供されていますので、そこで自分と読者と納得のいく価格設定をしましょう。まあ概ね15~20%くらいという感じで、いわゆる紙本として見た時、商業出版よりはいい割合、という感じですね。
さて、今回はPDFの準備がまにあわず、ここまでとなりました。
表紙PDFは、本の装丁のことなので、ちゃんと作り込まないといけないため、今度はちゃんと準備してのぞみたいと思います。
ペーパーバック、買ってみた
12.8 x 0.25 x 18.21 cm のペーパーバックを買ってみました。プライムだと翌日とどくのが凄いです。手にとってみたところ、いい感じ。ふつーに「本」です。
背表紙には、話題のAmazon限定ISBNがしっかり印字されています。
翌日届くのでニュースな内容も即出版できる、というのが強いと思います。ちまたに、多くのオンデマンド出版サービスはありますが、翌日というのはAmazonくらいかと思います。質感も他のサービスとひけをとらない感じです。前述のレポート記事をぜひ読んでみてくださいね。
こういうところはほんとAmazonすごいなと思いますね。