Radiotalkやstand.fmでは、楽曲申請すればJASRAC管理楽曲などを歌ったり、演奏してみたりすることができました。
しかし、SpotifyやAppleやAmazonなどが包括提携していなかったことで、ポッドキャスト配信する機能はありながらも、ポッドキャスト配信していなかった人も多いはずです(知らずに著作権侵害してしまっていた人もいるかとは思いますが)。
しかし、それもYouTubeがポッドキャスト対応したことで、変わりそうです。YouTubeでは、JASRACとNEXTONEという国内大手の楽曲管理団体と包括提携していますので、安心して「歌ってみた」「演奏してみた」音声を、ポッドキャスト配信することができるのです。
YouTubeはJASRACと包括提携している
>>YouTube、ついにJASRACと音楽著作権の包括利用許諾契約を締結 – CNET Japan
>>NexTone 新たにYouTubeの技術を活用した著作権管理サービスを開始 | 株式会社NexTone(ネクストーン)
日本の多くの楽曲の著作権管理をしている団体、JASRACとNEXTONEでは、YouTubeと包括提携をしています。
ですので、現在YouTubeで多くの歌ってみた動画などが投稿されているのです。
包括提携とは、Radiotalkやstand.fmのように楽曲申請さえしなくてもよい契約です。ですので、そのまま歌ってみたや演奏してみたを投稿できます。
もちろん、カラオケ音源を勝手に使うですとか、CDやストリーミングをそのまま流す、ということはNGです。それらの「音源の権利」はまた別だからです。包括提携で認められているのは、アカペラで歌うことや演奏することです。
それでも多くのそうした動画が投稿されています。
SpotifyやAppleは包括提携をしていない
いっぽう、ポッドキャストプラットフォームとして有名なSpotify、ApplePodcast、AmazonMusicでは、JASRAC、NEXTONEと包括提携をしていません。
ですので、ポッドキャスト配信するときにも、これらのプラットフォームに「歌ってみた」や「演奏してみた」を無許可で配信しますと著作権侵害となります。
かりにRadiotalkやstand.fmで楽曲申請して許可をとったとしても、それはRadiotalk内やstand.fm内というだけですので、配信元の楽曲申請と、配信の受け取り側プラットフォームとのそれは関係ありません。
ですので、Radiotalkやstand.fmで歌ってみた配信者の多くは、ポッドキャスト配信を断念している人も多いはずです。
YouTubeがRSS受け入れ開始に注目
現在ではまだYouTubeがポッドキャストという方式を採用した、というだけであって、まだ外部からRSSをうけとってポッドキャスト配信される受け皿になったわけではありません。
しかし今後、年内にはRSS受け入れもされるだろうと業界では見られています。
続報。Podnews記事によると、ポッドキャストのYoutubeへ取り込みは今年後半にはRSSフィードでできるようになるようだ。
既存の音声コンテンツが自動でYTにアップできるように。
>Later this year, we’ll offer support for creators to upload their audio podcasts via RSS feeds directly to YouTube— 八木たいすけ@オトナル (@pyusuke) February 27, 2023
ですので、そうなりますと、Radiotalkからや、stand.fmから、多くのポッドキャストが配信され、YouTubeでもさらに多くのポッドキャストが聴けるようになることでしょう。
なお、stand.fmで元々使えるBGMは、すべてフリーで使えるため、stand.fm外でそのBGMを流してもよいそうです(出典:なかのひと.fm)。やりますね。
RadiotalkはNEXTONEに対応するのか
Radiotalkでは現在、JASRACとは提携していますが、NEXTONEとは提携していません。
いっぽう、stand.fmではJASRACとNEXTONEと提携しています。最近のJ-POPではNEXTONE管理楽曲も多いですので、Radiotalkからstand.fmへ乗り換えをする音声配信者がちらほらと出てきているようです。
さらに、Radiotalkではポッドキャスト配信するときに、タイトルに自動で「from Radiotalk」と勝手に文言がつけられてしまいます。そのため、配信されたプラットフォームでの見た目がスマートではありません。また、カバーアートにもRadiotalkというロゴが入ってしまいます。しかし、stand.fmではタイトル改変も、カバーアート改変も、ありません(カバーアートは選択性)。
ですから、とくにこれまでの投稿にこだわりがなければ、より多くの楽曲が歌え、ポッドキャスト配信にも配信元表記がされないstand.fmに、Radiotalkから移ってくる配信者も増えそうな気がします。
YouTubeポッドキャスト対応で今後Radiotalkにも注目が集まりそうです。そして、stand.fmはさらに加速して何か手を打ってくるでしょうか。目が離せませんね。
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