書籍が売れないという声を聞くようになって久しいですが、書店数の減少がさけばれる中、書店各社はさまざまな一手を講じています。
こんにちは、本屋さん大好きのカグア!です。
本記事では、渋谷に紀伊国屋書店の新しい形態の書店が出来たということで、レポートしたいと思います。
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紀伊国屋書店・西武渋谷店とは
>>【西武渋谷店】2014年12月11日オープン!「リアル書店の新たなかたち」を創出します。 | 本の「今」がわかる 紀伊國屋書店
リアル書店の新たなかたちとして、紀伊国屋書店が打ち出した形態は、カフェやイベントスペースとの融合です。また、書籍も「当社バイヤーが選りすぐった、知的好奇心を刺激する書籍」とのことで、上質な空間を目指した実験的店舗のようです。
場所は楽天カフェの目の前
場所は渋谷駅からすぐ近く、西武渋谷館をすぎた丸井の交差点を登ってすぐのところあります。入り口がやや小さいので見逃してしまうかもしれません。ただ、縦に長いため狭さは感じません。
LOFTや無印良品ともつながっていて、それら上質な雑貨とともに、知的好奇心も満たしてください、といったメッセージを感じる作りです。西武側からも入れます。こちらから見ますと、まるでおしゃれなカフェです。
営業時間は 10時~21時(イベントスペースは20時)です。
目の前には楽天カフェやアップル渋谷店もある、人気の通りです。
紀伊国屋書店ブック&カフェは電子書籍が読める
カフェは奥にも座席があり、渋谷の駅チカでありながら、比較的座席数のある広さです。
一部の席には、紀伊国屋書店Kinoppyアプリと試し読みができる電子書籍がインストールされて、自由に読むことができます。電源も完備です。
あらかじめいろいろな本がインストールされています。紀伊国屋書店Kinoppyアプリは良く出来ていて、それを体験してもらえるだけでも書店側にはメリットがあります。とくに紀伊国屋書店Kinoppyは、Windows、Mac、iOS、Android、SonyReaderなど、マルチデバイスがもっとも進んでいるアプリなので、興味をもってもらえればどんな環境でもダウロードさえしてもらえればすぐにユーザーになってもらえます。
パンフレットも置かれていますので、持ち帰って家でゆっくり操作してみたくなった人には嬉しいです。
店内も上質な空間を意識したつくり
イベントスペースはそとからも見えます。どんな企画をやっているのかなと興味をもってもらえそうです。
これは他の書店にもありますが、書籍ナビ端末です。書籍を検索し在庫があれば、その場所をマップで印字してくれます。また、紀伊国屋書店ポイントカードの残高なども確認できます。
店内は全体が木目調で統一された、渋谷のどまんなかとは思えない、くつろぎのある空間となっています。
品揃えも、アートや洋書、洋雑誌など、あまり見たことがない書籍が売り場のけっこうな面積を占めていました。
近くには複数フロアを保有するTSUTAYAがあり、面積ではさすがにかなわない紀伊国屋書店西武渋谷店が売上とセレクトのバランスをどう見せるかに注目です。
書店数の減少とは
出版物全体の市場規模は、1兆6千億円。毎年下がり続けています。その中で、シェアとしては、Amazonなどのネット通販と電子書籍、という販路が成長している感じです。
>>出版物の売り場毎の販売額推移をグラフ化してみる(2015年)(最新) – ガベージニュース
それにともなって書店数も減少傾向です。「2014年の全国の書店数は、13943。1999年と比べると、37.5%減った」そうです。
>>売り上げも書店数も減少続く 「出版不況」の現状は? | THE PAGE(ザ・ページ)
どこまで下がるのか、まったく予想が付きません。アルメディアの統計は毎年参考にしています。
>>書店数の推移 1999年~2015年:【 FAX DM、FAX送信の日本著者販促センター 】
ちなみに、CDレンタル店は「店舗数は’89年末の6,213店をピークに減少傾向にあり、’15年は前年比7.9%減の2,370店」とのことです。約3分の1ですが、どこまで減少するのか、こちらも底は見えてない印象です。
>>CDレンタル店舗数は2,370店に減少。大型店舗の割合が64%に増加 – AV Watch
レコードの生産枚数で見ますとピーク時の10分の1ほどに。アナログレコードがブームとなっているようですが、復調したとしてもおそらくピーク時の2割ほどなのかなと予想します。
>>RIAJの統計より
ちなみに、コンビニ数ランキングを見てみますと、店舗数は増加傾向です。
>>コンビニエンスストア(都道府県データランキング)
書店数の推移を見ますと、他の産業と比較しますと、じつは減少傾向がそれほど急激でないことがわかります。たしかに、Amazon発祥の地・北米でさえEC化率は5.8%ということですから、書店数の現象も絶対値は減るもののゆるやかな傾向は今後もそうなのかもしれません。
>>2014年米国物販EC市場規模 伸び率 EC化率 モバイル率
ところで渋谷は今、書店がすごく熱いです。いろいろな実験的店舗が増えています。
>>抜群の品揃え!渋谷の大きな本屋6選 | Miner8
しかし、その中でシェアを取りつつ生き残りをかけた戦いは激しくなっていくはずです。今後も注目していきたいと思います。
まとめ
渋谷に新たなカフェ&ブックスが誕生して、また知的好奇心を満たしてくれそうな空間ができて嬉しいです。
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渋谷はエンタメ特区になっていることが決まっていますが、エンタテインメントと書店という、空間としては相反するもののように思えますが、渋谷という地域にもどう折り合いをつけていくのかにも、個人的は興味があります。
カフェ&ブックスというスタイルは今後も広がりそうですね。
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