Amazonパントリーが8月24日いっぱいで完全終了。次は何をつかう?なぜ10年もたなかった?その経営判断と今後を考察

Amazonパントリーが終了します。2015年からサービスを開始した便利宅配サービスも、10年を待たずして撤退です。Amazonにいったい何があったのでしょうか。

Amazonパントリーとは

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Photo:license by comedynose

Amazonパントリーの日本国内サービスは、2015年9月15日にスタートしました。

Amazonプライム会員向けに、食品やキッチン用品など、数百円程度の日用品を必要な分だけ、まとめて配送できるサービスとして産声をあげます。

パントリーBoxにまとめて一度で配送し、カップ麺1個から注文できる手軽な市民の足がわりとして、親しまれてきました。

Amazonパントリー
参考:https://www.instagram.com/p/BcrnEvel7kR/

Amazon公式Instagramがパントリー利用者に、こうしたコメントを残すほど、Amazonも力を入れていました。

そのAmazonパントリーが、2021年8月24日をもって終了するとのこと。Amazonプライム会員としては、特典が一つ減り、Amazonパントリー目当てにAmazonプライムに入会した人には、値上げのようなかたちになります。

Amazonパントリー発表会の記者会見では、お笑いコンビのスピードワゴンが登場するなど、かなりの力の入れようでした。

それが突然のサービス終了、ということでSNSでも、サービス終了を悲しむ声や在庫がもうないといった声など、複雑な声がいりまじるタイムラインとなっています。

Amazonパントリー終了自体は7月に発表

>>「Amazonパントリー」8月にサービス終了 米国に続き – ITmedia NEWS

Amazonは日本を含む世界9カ国でAmazonパントリーを展開していたが、2020年にコロナ禍の需要急増に耐えきれず一時サービスを停止。今年1月には米国でサービス終了を発表している。

ということで、競争が厳しくなったというよりは、伸び続ける需要にひっぱくしてた、というのが本当のところのようです。

8月には楽天が全国スーパーを発表

>>「楽天全国スーパー」今秋スタート スーパーのネット進出支援、“楽天経済圏”に – ITmedia NEWS

7月にAmazonがパントリー終了をうけてかどうかはわかりませんが、楽天が2021年8月19日に、全国にネットスーパーのノウハウを広めるフランチャイズを始める、と発表しました。

全国のスーパーマーケット事業者に、ネットスーパー運営に必要なシステムや集客・販促活動の支援、配送オペレーションのコンサルティングなどを一式提供。ユーザーは楽天IDで買い物できるようにし、“楽天経済圏”の拡大を狙う。

物流まで含めた、いわゆるネットスーパーのノウハウを、楽天が提供するとのこと。すでにベイシアが採用を決めているとのことで、Amazonパントリー離脱によって生まれた市場をとりにいくかのようです。

ただ、SNSでは代替案として、ロハコなど楽天以外のサービスを使うとの声もあり、他のネットスーパーもすでにあることを考えると、そうそう楽天の思惑どおりにはならなさそうな様相です。

>>Amazonパントリーの代替案にロハコを利用することにしてみました – 一語一絵

ほんと日本は物流が発達しすぎてるのですよね。

ですので、Amazonは物流の逼迫を理由としていましたが、勿論それもあるかもしれませんが、わたしは個人的には、Amazonのワールドルールに従っただけかな、と思っています。

逆に、Amazonフレッシュに資源集中させたいというのが大きいのかな、と思いました。

>>拡大止まらぬアマゾン、「百貨店」も計画中 | JDIR

あとは、高価格帯へシフトするほうに集中させる、というか。

Amazonフレッシュ

ネットスーパーに真っ向勝負、ですね。

実際、国内通販市場の規模からしても、ネットスーパーはまだ数%。しかし、市場は年々伸びているとしています。

>>食品通販・EC市場は2020年度に4兆円突破の予測、2019年度は3.8兆円 | ネットショップ担当者フォーラム

スーパー

Amazonパントリーはこうしたネットスーパー市場への集中と見ていますが、はたしてどうでしょうか。

コロナがまだ続きそうな昨今、ECの成長はまだまだ続きそうです。

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