ついにGoogleアナリティクスにユーザー導線分析が実装です。2016年4月3日ベータ版ながら一部のアカウントで確認。正式名称はユーザーエクスプローラだそうです。
こんにちは、Googleアナリティクス愛のカグア!です。ついに、この日が来ましたね。
本記事ではまず速報性を重視して、ユーザーエクスプローラをお伝えします。なお情報は2016年4月時点でのものです。
まだ未配信もありますが、スマホ縦スクロールでさくっと読みたいという方はこちら。
>>無料4コマ漫画@ウェブアナリストすみれ|カグア!|note
追記:2016年4月28日 公式ヘルプのリンクを追加。
追記:2016年4月5日 User-IDと間違えやすいため加筆しました。
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この記事の目次
ユーザーエクスプローラとは
表題のユーザー導線レポートは、正式には「ユーザーエクスプローラー」と呼び、ユーザーメニューに内包されています。
英語版でも、User Explorer という表記で報告されてます。ヘルプなどはまだ無さそうです(たまにヘルプからリークすることもあるのですが今回は違いました)。
Googleアナリティクスでは、お約束の一部のアカウントから徐々に広がっていく、というパターンです。管理しているGoogleアナリティクスの、比較的新しいプロパティで見つけました。
英語版ですが、公式ヘルプも公開されていました。
>>User Explorer – アナリティクス ヘルプ
ユーザーエクスプローラーでわかること
ユーザー>ユーザーエクスプローラー を選びますと、クライアントIDが並び、セッション数が多い順にソートされています。
海外サイトでは、カスタムディメンションにクライアントIDをいれなくても良くなったというコメントもありましたが、まさにそのとおりですね。
クライアントIDの1つをクリックしますと、そのユーザーの足取りが追えます。日時と見たページが列挙されます。
ページタイトルが標準では表示されますが、クリックしますとPV数が表示され、また畳むこともできます。
レポートは他とは違う作りになっている
フィルタと並べ替えのメニューがありますが、これはディメンションのような感じに見えます。
並べ替えは、降順・昇順といった標準的なもの。
やはり、ユーザーベースでのレポートになるため、後述の図にもありますように、判断や分析には注意やコツがいりそうですね。
ヘルプは英語と日本語が混在しています。指定期間内でクライアントIDごとのセッション合計でソートされています。
期間内といっても、期間指定のカレンダーはまだグレイアウトの箇所が多い模様。そのあたりに実装されたのですかね。
ユーザーセグメントと同じように93日までとなるのでしょうか。今後チェックです。
セグメントもかけられる
セグメントもかけられます。面白いのは、2つかけた場合でも、表示されるのは1つです。クリックすると切り替えられます。
閲覧ページの左にありますチェックをクリックしますと、セグメント作成ができるようになります。
特定のカテゴリー名がTITLEタグに入っていますと、分類しやすいかもしれませんね。または、カートの中だけ遷移を知りたいなど。
ユーザー導線分析に使われるクライアントIDとは
クライントIDとは、Googleアナリティクスがブラウザに対して発行する重複しないIDです。
このID番号をもって、Googleアナリティクスは新規ユーザーなのか再訪なのかといったユーザー情報をひも付けて、計測してくれます。
Chromeであれば[F12]で、_ga というクッキーを確認(Macは[Command]+[Option]+[I])できますが、これがクライアントID(一部ドメイン情報などを含みますが)です。
ユーザーエクスプローラーは、このクライアントIDごとに閲覧ページなどを集計し可視化してくれていると見られます。したがって、スマホとPCと両方で見た、という同一ユーザーまではさすがに追えません。
それでもついに、という感じですよね。
これらは、専門家の間ではカスタムディメンションを使って実装しているケースもありました。それがついにGoogleから標準で提供されることになる、ということですね。
なんとも感慨深い事案ですが、いっぽうでユーザー導線レポートをウリにしていたサービサーや、関係者には大きなインパクトを与えそうです。
>>人気の「Googleアナリティクス:書籍」一覧はこちら。
<Amazon>
User-ID機能との違い
User-IDは、たとえばPCであるネットショップにログインした、スマホでもそのショップにログインしたとします。そのとき、利用されるネットショップのUser-IDを、Googleアナリティクスに記録できる機能です。
このことにより、デバイスをまたいだ追跡が可能になるわけです。いわゆるクロスデバイストラッキング。
ただ、これはそれ専用のトラッキングコードやサーバー側でそのIDを予めトラッキングコードに書き出すなどのカスタマイズが必要です。しかし、今回のページ遷移の追跡は、もともとGoogleアナリティクスで利用している個別ブラウザ識別番号である、クライアントIDを利用して、そのIDのページ履歴を集計してレポートしてくれるものです。
ですから、ブラウザが変わってしまうクロスデバイス計測はできません。いっぽう、新しく何かを設定する必要はありません。User-ID機能は、User-ID用にビューも1つつくらなければなりません。
>><完全版>ユニバーサルアナリティクスでUser-IDを取得してクロスデバイス計測をする方法
関連情報リンク
英語版のGoogleアナリティクスのコミュニティで知りました。海外でもかなり盛り上がっています。
>>Google Analytics – Google+
ユーザーエクスプローラーが、とてもクールといってます。ほんとですね。
>>Introducing The New User Explorer Report In Google Analytics – Isaac Abramowitz
こちらもクライアントIDにはぼかしがかかっています。
>>Inside The New Google Analytics “User Explorer” Report
ぼかし機能の実装を願わずにはいられません。というのは欲張り過ぎでしょうか。
アプリもほとんど同じだそうです。
>>GoogleAnalyticsのユーザーエクスプローラーを見てみる – しめ鯖日記
まとめ
https://www.youtube.com/watch?v=zqULqHc7Q10
Googleアナリティクス界隈ではよく、ユーザー導線は取れないのですか?と聞かれたものです。すみれの漫画を書いた頃は、よくそんなことを聞かれたものでした。ページ遷移なんて夢のまた夢だったような気がします。GAの進化はほんと早いものですね。
ユーザーエクスプローラーが今後、実装が広がれば、そういった質問は少なくなるかもしれません。
Googleアナリティクス基礎講座| 吉田 喜彦
もちろんこれからは、WEBだけでなくソーシャルやアプリ、O2Oなど、ユーザーの行動は広がっていくはず。マーケッターとしてはこの機能に、安寧することなくユーザーの本質的な行動変容をおう挑戦は続けたいものです。そしてユーザー本位の働きかけを続けたいです。その情報が増えたという点では、まさに待望の新機能かと思います。
ここまでしっかりと、ユーザー導線を可視化してくれたユーザーエクスプローラー。Googleアナリティクスには、驚かされるばかりですね。凄い。
みなさん、ぜひご自身のGoogleアナリティクスで、ユーザーエクスプローラーを確認してみてください!
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