Googleアナリティクスの送信ヒット数を減らす方法と試した結果

サンプリングしてみた

こんにちは。Googleアナリティクスが好きすぎるカグア!です。ほんと愛してます。

さて先日、更新されたヘルプの件について、その「上限ヒット数」について対策を試してみましたのでシェアします。

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>>月間ヒット上限についてGoogleアナリティクスのヘルプ等が更新

上限ヒット数に達するとどうなるのか

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プロパティが上限超過と見なされた場合は、そのプロパティの編集権限があるすべてのユーザーにメールで通知されます。
通知メールの受信後 30 日以内に必要な措置を取らなかった場合は、プロパティのデータの処理が停止されます。さらに、データの処理が停止されてから 60 日以内に Google に問い合わせ、アナリティクス プレミアムにアップグレードする措置を取らなかった場合は、プロパティ(すべての過去のデータや設定情報を含む)が削除の対象となります。

計測の上限に達した後にメール通知がきて、措置が取られなかった場合は、プロパティ削除の対象となります。ですので、プロパティ削除を免れたい場合は、なんとしても対応しなくてはなりません。

・Googleアナリティクスプレミアムを導入する。
・送信するヒット数を減らす。
>>データ制限 – アナリティクス ヘルプ

公式に提案されています対策は上記の2つです。本記事では、後者のヒット数を減らす方法を試みました。ちなみに、当ブログは上限ヒット数には遠く及ばないサイトですが、試すことだけはできますw。

送信ヒット数を調整するsampleRateメソッド

通常でもサンプリング

送信ヒット数を減らすというのは、データ送信時点でサイト側がサンプリング精度をコントロールすることです。

自らサンプリングレートを下げるのか!?と思われるかもしれませんが、月間上限の1000万ヒットを超えていれば、すでに上図のサンプリング精度でも分析はしづらかったように思いますので、まあ応急処置として知っておいて損はないかと思います。

方法は簡単です。トラッキングコードに1行追加するだけです。ga(‘send’,’pageview’); の前に、以下を追加するだけです。

トップ画像の簡単に送信データを減らせます。以下のコードでは100に対して5までサンプリングレートを下げよ、と設定していますが、みごとに5%程度に減っているのがわかるかと思います。

ga('create', 'UA-xxx-1', 'auto', {'sampleRate': 5});

実装

タグマネージャで送信ヒット数を減らす方法

実装2

タグマネージャーではもっと簡単です。上図のように、詳細設定でsampleRateを設定するだけです。フィールドをクリックすれば、メニューから選べますので、メソッド名入力さえも不要です。100に対して、いくつくらいまで下げるかという値を入れてください。

即効で対応できるGTMはほんと便利ですね。

データはどうサンプリングされたのか

さて、実際のデータですが、サンプリングレート変更前と後を見てみましょう。ページビューなどは当然減っていますので、トラフィックを少しだけ見てみました。

トラフィック全体ですが、全体的にサンプリングされている模様。これくらいの差異でした。
サンプリング

次にキーワード。さすがにキーワードは100%一致ということはありえませんでしたが、TOP5中、順位も含めた完全一致が2つもあったのは驚きました。
サンプリングされてます

でもまあ、おおかたの予想通りですね。ある程度の精度を求める人は、やはりサンプリングしないにこしたことはない、といった感じです。

プロパティ分割して個々に減らせばOKなの??

実装3

これはあくまでヘルプをその通り解釈すればですが、トラッキングコードを分けることで、プロパティ単位での送信ヒット数を下げることは可能でしょう(上図)。

ただし、これではGoogleへの送信ヒット数の総数は変わっていません。

つまりGoogleへの負担は変わっていないことになります。公式ヘルプで紹介されているサンプリングレートの調整とは、主旨が異なると言えます。

もちろん、今回のヘルプ改訂において、Google側の負荷対策、とはどこにも書いていません。ですので、これも送信ヒット数を減らす、とも言えるかもしれませんが、それでも公式に紹介されている手法とは主旨が違うことを意識したうえで使うことになると思います。

いずれにせよ、最善なのは、データの処理が停止される前に、Googleアナリティクスプレミアムに移行することでしょう。上限の1000万ヒットを超えている時点で、相当数がサンプリングされていると考えられ、そこからさらにサンプリングをするとなりますと、そもそも分析に耐えうるのか、という問題もありますので。Googleアナリティクスプレミアムであれば、心配すること無く運用が可能です。

Googleアナリティクスを無料で使い続けたい場合は、上限ヒット数に注意しながら運用しましょう。

ご参考になれば幸いです。


できる逆引き Googleアナリティクス Web解析の現場で使える実践ワザ240 ユニバーサルアナリティクス&Googleタグマネージャ対応: 木田 和廣, できるシリーズ編集部: 本

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