こんにちは。カグア!です。
さて、Googleアナリティクスプレミアム公認パートナーであるイー・エージェンシーが、6月18日に報じたところによりますと、Googleアナリティクス利用の月間1000万ヒット以上のサイトには、警告メッセージ送信後レポートにアクセスできなくなる、という可能性があるとのことです。
いったいどういうことなのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
追記2015年6月23日 公式ヘルプの発表によりますと「規約改訂」ではなく「ヘルプの更新」かつ、方針に変更はないとの発表がありました。当ブログでの誤認識でした。タイトルと関連する内容を修正いたしました。関係者の皆様に慎んでお詫び申し上げます。
この他の追記は後半にまとめています。
関連記事
>>Googleアナリティクスの送信ヒット数を減らす方法と試した結果
>>Googleアナリティクスの上限到達サイトは〇〇、回避はsampleRate
この記事の目次
公式ヘルプページ更新の基本情報
公式ヘルプのサンプリング解説。
>>サンプリング データについて – アナリティクス ヘルプ
具体的には「ga(‘create’,’UA-XXXX-Y’,{‘sampleRate’: 5});」とか。
>>Analytics.js Field Reference | Universal Analytics Web Tracking (analytics.js) | Google Developers
日本版公式ブログでの告知は以下です。
>>アナリティクス 日本版 公式ブログ: Google アナリティクス 無償版のヒット数について、ヘルプ ページ更新について
ヘルプ ページの更新と、レポート UI 上の表示メッセージの変更を行いました。
この変更に伴い、Google アナリティクスのヒット数管理について、利用規約の変更や、方針の変更があった、という内容のソーシャルやブログ上の記事が出ているようです。
しかしながら、今回、利用規約の変更は行っておりません。
また、ヒット数の上限を超えたアカウントについての方針や対応も、これまでと何ら変更がない点を、お知らせさせていただきます。
ヘルプページは更新前と後でどう変わったか
2015年6月23日16時24分時点での公式ヘルプ。※魚拓
>>(cache) データ制限 – アナリティクス ヘルプ
アーカイブオルグでの2015年5月31日時点での公式ヘルプ
>>データ制限 – アナリティクス ヘルプ
上限の定義
<更新後>
1 か月に送信されるヒットが Google アナリティクス利用規約で定められている上限を超えた場合、
<更新前>
1 つのプロパティの 1 か月のヒット数が 1,000 万回を超えると、
警告メッセージなど具体的措置
<更新後>
(追加)ヒット数が上限を超えると、警告メッセージが管理画面に表示され、レポートにアクセスできなくなる可能性があります。プロパティが上限超過と見なされた場合は、そのプロパティの編集権限があるすべてのユーザーにメールで通知されます。
通知メールの受信後 30 日以内に必要な措置を取らなかった場合は、プロパティのデータの処理が停止されます。さらに、データの処理が停止されてから 60 日以内に Google に問い合わせ、アナリティクス プレミアムにアップグレードする措置を取らなかった場合は、プロパティ(すべての過去のデータや設定情報を含む)が削除の対象となります。
<更新前>
(記載なし)
対策などの提案
<更新後>
(追加)注: ビューフィルタを追加しても、Google に送信されるヒット数は減りません。フィルタは既に収集されたデータに対して適用され、トラフィックの削減には使用できません。
また、個々のクライアント ライブラリには、これ以外にもデータ制限があります。詳しくは、デベロッパー向けドキュメントのデータ収集の上限をご確認ください。
<更新前>
(掲載なし)
公式ブログによりますと、方針の変更は無い、とはっきり明言してます。ですので、今回の更新は、上限オーバーに他する措置を、より具体的に明示してくれた、親切なものと言えそうです。
レポートにアクセスできなくなるとは?
>>1000万PV以上の人は、要注意!Google アナリティクスのデータが削除される可能性あり。 | ブログ | 株式会社イー・エージェンシー※2015年6月26日時点で記事は削除されています。
こちらによりますと、かつては、たんにデータが遅延して配信されていた程度だったものが、今回の規約修正で、レポートにアクセスできなくなる可能性を示唆しました(ただじつは以前からそうだったのかもしれません)。
今回、無償版の Google アナリティクスについて、ヒット数の上限に関するヘルプ ページの更新と、レポート UI 上の表示メッセージの変更を行いました。
>>アナリティクス 日本版 公式ブログ: Google アナリティクス 無償版のヒット数について、ヘルプ ページ更新について
そして、その後30日で利用停止、60日でデータが削除されるというものです。これはいつになく厳しい措置として、ソーシャルメディアで急激に話題に広がっています。
Googleアナリティクスの利用上限とは
Googleアナリティクスの公式ドキュメントに記載があります。
上限を超えた場合、その超過分のヒットが処理される保証はありません。ヒット数が上限を超えると、警告メッセージが管理画面に表示され、レポートにアクセスできなくなる可能性があります。
データがとれなくなるだけでなく、レポートそのものが見られるなくなる可能性。利用規約に書かれた上限ヒット数とは、以下のドキュメントに具体的数字が記載されています。
These limits apply to the Web Property / Property / Tracking ID.
10 million hits per month per property
ヒットというのは、Googleアナリティクスへデータ送信すべてを含みます。ページビューはもちろんですが、イベントトラッキングやソーシャル計測、ECなどのトランザクション等、それらすべてを含み、データ送信合計が月間上限1000万ヒット(送信)ということです。
ですから少なくとも、月間1000万PVあるサイトはひっかかることになります。可能性としては、レポート閲覧ができなくなり60日後にデータも削除される、という事態に。
かねてから言われていました月間上限ですが、今回の改訂で、より厳格化されたと言えそうです。該当サイトは対応が不可避です。
該当サイトのとるべき対応
Googleアナリティクスプレミアムであれば、標準で月間上限10億ヒット、最大で20億ヒットまで対応が可能です。ご心配なかたは、お早めにGoogleアナリティクスプレミアム公認パートナーに相談されると良いと思います。
国内の認定パートナーは以下です。
>>Google アナリティクス プレミアム認定リセラーを探す – Google Analytics
また、無料版を使い続けたいという方は、カスタムフィルタなどでサンプル数を減らすなどの処置が考えられます。
>>Introduction to Analytics.js | Universal Analytics Web Tracking (analytics.js) | Google Developers
計測URLを減らす手法では、Koji Ishimotoさんのスライドが参考になります。
>>大規模サイトにおけるGoogleアナリティクス導入から成果まで
いずれにせよ、該当サイトは警告メッセージが来るまえに、対策を講じておきましょう。
追記まとめ
追記2015年6月23日18時02分 変更前と後を比較した内容を追加しました。
追記2015年6月20日 こちらによりますと、フィルタ除外ではダメだそうで(ん?カスタムフィルタはそもそもデータを記録しないはずですが、送信自体がNGということですかね)、単純にデータ送信しないページを増やすとかになる感じなのでしょうか。
>>らすちーゆーこりんさんはTwitterを使っています: “.@kagua_biz プロパティへの送信ヒット数の話なので、フィルタで除外してもNGですよ。 【速報】月間ヒット上限が厳格化、Googleアナリティクス規約改訂 http://t.co/x4WmEdw8dW”
追記2:2015年6月20日 過去記事で自分も書いていましたw。サンプル数を調整する方法が公式に書かれています。
過去記事。
>>Googleアナリティクス、1日5万URLの制限を越える方法
できる逆引き Googleアナリティクス Web解析の現場で使える実践ワザ240 ユニバーサルアナリティクス&Googleタグマネージャ対応: 木田 和廣, できるシリーズ編集部: 本
達人に学ぶGoogleアナリティクス実践講座 売上に貢献するデータ分析がわかる7つのレッスン: 小川 卓, 野口 竜司: 本
新版 プロが教える Googleアナリティクス 実践テクニック ユニバーサルアナリティクス対応: 大倉 裕治, 於保 真一朗: 本
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