本記事は2010年8月時点でのものです。バージョンがあっていない場合や、サイト分析の本質的な考え方以外は、参考にはなりませんのでご了承ください。
Google Analytics を理解する上で、覚えておいた方が良い計測仕様や算出方法をまとめました。
ご指摘や間違い等ございましたら、コメントかメンション頂けると幸いです。
この記事の目次
- 1.$インデックスって何?
- 2.閲覧開始後の遷移とナビゲーションの違い
- 3.ページ滞在時間は差分を取る
- 4.キーワード取得はクッキーから
- 5.セッション0って何で?
- 6.携帯トラッキング出来ないもの
- 7.計測結果はいつ分かる?
- 8.識別子付きURLをキレイにする
- 9.ユニークユーザーの記録期間は?
- 10.ログの保存期間
- 11.全体の滞在時間
- 12.離脱の平均時間算出に注意
- 13.URLの記録方法
- 14.フレームを使ったサイト
- 15.同じタイトルで集計したいならタイトル別コンテンツ
- 16.サイト上のデータ表示のパーセントは?
- 17.ページの直帰率、その計算方法
- 18.新規ユーザーの意味
- 19.過去と比較する時のコツ
- 20.マイレポート画面はドラッグ可能
- 21.Twitter経由のアクセス
- 22.異ドメイン間トラッキング
- 23.イベントトラッキング、PVへの影響
- 24.別ウィンドウ、別タブでセッションは切れない
- 25.URL生成ツールで作った長いURL
- 26.地域データのTOKYOは東京都では無い
- 27.携帯トラッキングでの地域
- 28.トラッキング出来るサイト数
- 29.アドバンス セグメントの利用
- 30.CSVデータを500件以上ダウンロードする
- 31.サービスプロバイダ
- 32.自分のアクセスを除外
- 33.サイト内検索キーワードの文字化け
- 34.Google AnalyticsはGoogleにヒモ付け
- 35.コンバージョンの意味
- 36.商品のSKUって何?
- 37.アドバンス セグメントの上限
- 38.カスタムレポートの名前
- 39.カスタムレポートの深度
- 40.本当の都道府県ごとの訪問を調べる方法
- 41.サイト内検索のパラメータTips
- 42.メールマガジンの計測
- 43.URL生成ツールの必須項目
- 44.リダイレクト時の注意
- 45.AdWordsのクリック数
- 46.AdWordsのコンバージョン数との差異
- 47.検索サイトとして認識させる
- 48.サブドメインごとのトラッキング
- 49.別ドメインに移動してしまう場合のCV計測
- 50.1ページに2つのトラッキングコード
- 51.携帯トラッキングのポート
- 52.障害の影響範囲
- 53.「サイト上の・・・」のオーバーレイ表示を消す
- 54.クッキー情報
- 55.クッキー_utmaの内容
- 56.クッキーの種類
- 57.トラッキングの成否チェック
- 58.コンバージョン(目標)設定
- 59.カスタム変数
- 60.セカンダリーディメンションのメニュー
- 61.Google Analytics にもマーケットプレイス
- 62.ベンチマーク
- 63.カスタムレポートに無い項目
- 64.平均目標値
- 65.Adwordsクリック数
- 66.アノテーションのメモ機能
- 67.eコマーストランザクション
- 68.カスタムフィルタを使う3つのケース
- 69.目標到達プロセスでの途中流入
- 70.同一ページ遷移での目標プロセス計測
- 71.ユーザー定義は上書きされる
- 72.CPMとは
- 73.曜日を調べる
- 74.購入までの日数
- 75.オーバーチュア利用時の(not set) キーワード
- 76.トラフィックでotherとは何?
- 77.セッション数とページ別セッション数は違う
- 更新履歴
1.$インデックスって何?
コンテンツ>>上位のコンテンツ、で表示される値。そのページを経由してコンバージョンされた値の合計を、そのページセッション数で割ったモノ。アシストなどのイメージ。
2.閲覧開始後の遷移とナビゲーションの違い
コンテンツ>>上位のコンテンツ>>ページ詳細、と表示し、閲覧開始後の遷移は、直後に遷移したセッション数。ナビゲーションサマリーは、閲覧開始に限らず、その前後のPV数の割合。
3.ページ滞在時間は差分を取る
ページ遷移をして、その時間の差分を取る。1セッションの途切れは30分で判断される。つまり、直帰してしまった場合差分が取れないので、10秒見ようが10分見ようが直帰ならば、ページ滞在時間は00:00:00。
なお、ページのどこまで読まれたかを調べる方法は、あるにはある。
ページのどこまで読まれたかを計測する | Google Analytics アクセス解析
4.キーワード取得はクッキーから
ノーリファラーでのアクセスの場合、クッキーに書かれたキーワードを取得してしまう。つまり、初回訪問検索・再訪時ブックマーク経由といった場合、リピート訪問時にもキーワード計測してしまう。
メルマガなどのノーリファラー経由でのアクセスも、時として問題となる。メルマガからコンバージョンした場合のキーワードは・・・ ≪ アクセス解析Q&Aフォーラム
その際には、トラッキングコードで、リファラーオーバーライドのメソッドを使い、(リファラを上書きする命令)修正を図ることも可能は可能。※エラー処理など、それなりに複雑にはなる。
5.セッション0って何で?
セッションは30分で切れる仕様。ゆえに、1度訪問離脱、30分以内に再訪。その際、検索結果から訪れた場合は、前回のキーワードを取得してしまう。しかし、訪問は同一セッションとカウントされ、セッション数0。
6.携帯トラッキング出来ないもの
携帯用トラッキングコードでは、ソフトバンクは機種名取得出来ない。2009年夏モデルより前のdocomoなど、リファラ等が機能しない機種はキーワードなど取得できない。
ページタイトルも標準では取れない。ただし、ga.phpを改造することで可能。
Google Analytics for Mobile(携帯用)でページタイトル取得 | 晄夏ノート -hicage no oto-
7.計測結果はいつ分かる?
翌日以降が分かると言われているが、サイトによっては2~3時間後に計測されている場合もある。
1日だけデータが取れていない原因は? ≪ アクセス解析Q&Aフォーラム
4時間後にはデータ表示が開始され、24時間内には、正常なデータが反映・・・ しかし、稀に、48時間たってから、きちんと反映された・・・
ユーザー>>ユーザーの傾向>>セッション・時計マークをクリック、で自分のサイトが、何時間前なら計測されているのか、調べておくと良い。
8.識別子付きURLをキレイにする
集計時、index.html?p=1234・・・・というページで、同じindex.htmlなのに、数値のみが違う、しかし、集計はindex.htmlで単一で集計したい、という時は、Analytics設定>>編集「URL クエリ パラメータを除外」で出来る。
9.ユニークユーザーの記録期間は?
ユニークユーザーは、cookieに2年間保存される。再訪すると更に2年延長される。
10.ログの保存期間
アクセスデータの保存期間は25ヶ月。ちょうど、前月とその2年前のその月を比較出来る。(丁度2年だと、当月とその2年前の比較しか出来ない。当月は月中の場合が多い。)
プロが教えるいちばん詳しいGoogle アナリティクス 4 | NRIネットコム株式会社, 神崎健太
[kanren]
11.全体の滞在時間
ユーザー>>リピートセッション数>>滞在時間、で調べる。リピートセッションメニューの中にあるので、リピーターのみの滞在時間と捉えがちだが、実は新規ユーザーも含めた全体の滞在時間を表示。
12.離脱の平均時間算出に注意
例えば6分で3ページ見て離脱した場合、ページ平均滞在時間は、2分ではなく3分。離脱ページは計算に含まれない。一方、直帰した場合は、滞在時間0分の1ページとしてカウントされるので注意。
13.URLの記録方法
http://aaa.jp/index.html というページにアクセスした場合、/index.htmlと記録する。Analytics設定で設定したサイトURL以降のURLを記録する。故に、コンバージョン設定などでは、コンテンツ>>上位のコンテンツ、で確認し、記録されている正確なURLで設定すると良い。
14.フレームを使ったサイト
フレームを使ったサイトの場合、その全部にトラッキングコードが組み込まれているならば、その分トラッキングは増えてしまうので注意。
15.同じタイトルで集計したいならタイトル別コンテンツ
製品概要というタイトルのページが2つある場合、コンテンツ>>タイトル別コンテンツ、で見ると2つの製品概要ページの合算で表示される。
16.サイト上のデータ表示のパーセントは?
クリックがパーセントで表示されるが、リンク先が同じURLの場合は合算。例えば、ページ上部にある「会社概要」リンクと、ページ最下部にある「会社概要」リンクトが同一クリック率に。
17.ページの直帰率、その計算方法
ページの直帰率は、分母がそのページの閲覧開始数。一方、サイト全体の直帰率は全体のセッション数が母数。
18.新規ユーザーの意味
実店舗などでは初めて買ってくれた人を新規顧客と言い、新規顧客が何度訪れようと「新規」である。しかし、グーグルアナリティクスの場合、新規ユーザーは新規セッション。つまり、行動を起こしてくれなかった場合でも2度目の訪問ではリピーターと数えられる。
19.過去と比較する時のコツ
日付をクリックし、カレンダー上にある「過去と比較」をチェックすると、簡単に比較が出来るが、曜日を合わせた指定が比較しやすい。単純に1月と2月を比較するよりは、多少日にちがずれ込んでも、1月1~4週、2月1~4週とすると良い。
さらに、週の平均ボタンは、日曜~土曜の平均値。故に、期間指定で、その期間を指定しないと、最後の週だけ値が偏ることも。
20.マイレポート画面はドラッグ可能
マイレポートに表示されている項目は、ドラッグして場所を変えたり削除出来たりする。さらに、各メニューで表示した項目の上部にある「マイレポートに追加」で、最大20個まで自分なりの項目を追加出来る。
例えば、カスタマイズしたマイレポートの画面を、PDF等で定期的にメール送信することも出来る。
21.Twitter経由のアクセス
Twitterなどでよく利用されてる短縮URL。そこからのアクセスは、ノーリファラーとカウントされることが多い。
22.異ドメイン間トラッキング
例えばショッピングカートなど、ページ遷移が異ドメインにまたがるとき、複数ドメイン用のトラッキングコードを設置しつつ、そのページへの<A>タグ全てに特別なトラッキングコードを埋め込まなくてはならない。
23.イベントトラッキング、PVへの影響
イベントトラッキングは、PVやセッションに影響しない。一方、_trackPgeviewを使ったバーチャルページビューや、サイト内検索を応用した_trackPgeviewは、PVなどカウントされる。
24.別ウィンドウ、別タブでセッションは切れない
別ウィンドウで開いたリンクも、別タブで開いたリンクも、同一サイトであれば同一セッションと継続してカウントされる。訪問を示すクッキーが削除されなければ問題ない。ただし、ブラウザが閉じられると、セッションは途切れる。ただ、Firefoxの場合、ブラウザを閉じ再訪、では途切れないとの報告も。
チェックするには、書き込まれたcookieで、_utma の最後の番号を確認すると良い。
Google Analyticsの別窓計測 ≪ アクセス解析Q&Aフォーラム
25.URL生成ツールで作った長いURL
通常メール本文のURLクリックによる訪問は、ノーリファラーになるが、URL生成ツールを使い、URLに識別子を付与すると、任意のソースでトラッキング可能。
ツール: URL 生成ツール – Analytics ヘルプ
しかし結果、URLが長くなってしまい、メールソフトによっては、改行されたURLがリンクとして機能しない場合があり、その際には、URLを<>(不等号)で囲うと、リンクとして認識する場合がある。
文章が長いメールをアウトルックで開くと、記述してあるURLがアクティブ – 質問・相談ならMSN相談箱
26.地域データのTOKYOは東京都では無い
Google Analytics では、IPアドレスから地域を導きだしている。
ユーザー>>地図上のデータ表示、Japan、で表示されるのは地域名であり、市区町村。
したがって、例えば、tokyoからドリルダウンして表示されるtokyoは、IPアドレスから逆引きされない(もしくは区分としての)東京の地域
※(not set)とtokyoの内訳は未知。<<どなたか分かる人!
27.携帯トラッキングでの地域
ゆえに携帯トラッキングでは、そもそも契約地域と通信している地域とは違う。
ただ、契約地域はIDなどから分かるので、試みているエントリーもある。カスタム変数を使って、近い値を取ることは可能な模様。良記事。
Google Analytics Mobile 地域情報について | 晄夏ノート -hicage no oto-Google Analytics for Mobileを使って、地域情報を取得しました。 | 晄夏ノート -hicage no oto-
28.トラッキング出来るサイト数
1つのGoogleアカウントで、計測出来るサイト数は、無制限。設定できるプロファイル合計が50まで。実質サイト数上限も50。
Googleアカウントに、Analyticsアカウントが25個まで作成可能なので、1250まで実質OK。
なお、計測可能ページビュー数は、それらのPV合計が月間500万PVまで。ただし、その上限も有効なAdWordsアカウントにリンクすると撤廃される。
Google Analytics で解析できるウェブサイトの数に制限はありますか。 – Analytics ヘルプGoogle Analytics のアカウントとプロファイルの関係 | A Magic Web
29.アドバンス セグメントの利用
新規ユーザーのみ、リピーターのみに絞り込むなど、リアルタイムに絞り込めるアドバンス セグメント(詳細セグメント)は、セカンダリーディメンション、ピボットテーブル使用時には使えない。
さらに、期間比較をしているときは、アドバンス セグメントが1つしか使えない。
30.CSVデータを500件以上ダウンロードする
CSVデータとしてキーワードなどをダウンロード可能だが、500件以上は標準で取れない。しかし、特殊なコードを付加するとDL可能になる。
ただし、このtipsもEXCEL形式のエクスポートでは使えない。非EXCEL形式の場合は可能だが、文字化けするので、一端テキストエディタでCSVファイルを開き、SHIFT-JISなど別な文字コードで保存し直す。
31.サービスプロバイダ
ユーザー>>ネットワーク環境>>サービスプロバイダ、では利用しているプロバイダがわかる。更に、「ドメインがユーザーのIPを所有しているプロバイダ」の場合、ドメイン(=企業名など)が記録されることもある。
ただし、カスタムレポートでのみ利用可能なディメンション「ドメイン」を表示させると、よりわかりやすくなる。
Google Analyticsで「なかのひと」みたいなアクセス解析をする
32.自分のアクセスを除外
自アクセスを除外する方法は、複数ありそれぞれメリットデメリット特徴があり、状況や目的に応じて、その手法を選択すると良い。例えば、IPアドレスをフィルタリングして、自分のアクセスを除外する場合、長所:カスタムフィルター作成後は簡単に除外レポートを見られる、一方、カスタムフィルターを作る手間や、固定IPアドレスをそもそも持っていないと使えない、などの課題もある。
社内からのアクセスを除外するにはどうすればよいですか? – Analytics ヘルプGoogle Analyticsで自分のアクセスを除外する方法について – Blogger 公式ヘルプフォーラム例外設定によるGoogle Analyticsアクセス除外
Google Analytics オプトアウト アドオン – Analytics ヘルプ
※GAオプトアウトアドオンについては、他のGoogle Analytics 計測サイトでもトラッキングされなくなります。<オプトアウトなので良いは良いのでしょうけども・・・。
33.サイト内検索キーワードの文字化け
以前、サイト内検索のキーワードが文字化けするというトラブルがあった。現在は改修。ただ、それでも「うまく機能しない」という声は聞かれる。
Google Analyticsの勉強メモ(7) サイト内検索の実装 – atl*weblog
検索キーワードの文字化けは、時間が経てば解決する場合がある。
34.Google AnalyticsはGoogleにヒモ付け
グーグルアナリティクスのアカウントは、Googleの下に作成される。ゆえに、Google Analytics アカウントを完全に譲渡したいという時は、Googleアカウントをも譲渡する必要がある。例えばGmail利用権限などもくっついていく。
レポート閲覧や管理者権限を渡す程度ならば、ユーザーの追加で可能。
Google Analytics を他の人に見せる方法(PDF手順書付)
35.コンバージョンの意味
コンバージョンとは、「訪問者が顧客に変化したかどうかの記録」。つまり、変化したことで、それ以降はコンバージョンしても「変化」ではなくなる。そのため、通常1回のセッションで、何回コンバージョンしても、1回しか記録されない。
36.商品のSKUって何?
eコマース>>商品の販売状況>>商品SKU、とは商品のサイズや種類など、その商品のより小さな分類。
37.アドバンス セグメントの上限
アドバンス セグメントは、1つのプロファイルに100個まで作れる。
38.カスタムレポートの名前
カスタムレポートはプロファイルごとに保存出来る。ただし、名前を付けるときには、他の存在する名前と重複は出来ない。
39.カスタムレポートの深度
カスタムレポートでは、メトリックス(列)に最大10指標、ディメンションに最大5つまで設定出来ます。
40.本当の都道府県ごとの訪問を調べる方法
都道府県ごとのセッションを調べるには、カスタムレポートを使う。「地図上のデータ」で表示される地域は、市町村レベル。
41.サイト内検索のパラメータTips
サイト内検索のパラメータは、カンマで区切ると複数設定が可能。
42.メールマガジンの計測
メルマガからの計測でも、サイト内検索のテクニックを使えばURL生成ツールを使った長いURLにならずに済む。
例:~index.html?ml=1234 サイト内検索のメニューからコンバージョンまで追える。(出典:できる100ワザ Google Analytics)
43.URL生成ツールの必須項目
公式に用意されているURL生成ツールの入力項目では、必須項目が3つ指示されているが、キャンペーン名は無くても実は機能する。※ただ、キャンペーン名を省くと、メニュー操作で選べなくなるので不便ではある。
44.リダイレクト時の注意
リダイレクト元のURLを計測したいときも、あまりにも早いリダイレクトで、Google Analytics のトラッキングコード(ga.jsなど)が、読み込まれる前にジャンプすると、うまく計測できないことがある。
45.AdWordsのクリック数
AdWordsとGoogle Analytics がリンクしていても、Google Analytics の数値とはクリック数は差異がある。AdWordsでは、不正クリックを除外したり、直帰もカウントしたり、などする為。
また、「データインポートの遅延などで違い」が起きる場合もある。
アドワーズの効果測定について ≪ アクセス解析Q&Aフォーラム
46.AdWordsのコンバージョン数との差異
AdWordsでは、最初のクリックから30日以内であれば、遡ってコンバージョン数をカウントするのに対し、Analytics の場合、コンバージョンが発生した日にカウントされる。
なお、Google Analytics では、コンバージョンした日をコンバージョンカウントし、AdWordsでは、広告をクリックした日をカウントする。
Analytics の目標とトランザクションを AdWords へインポートできますGoogle Analytics と AdWords のコンバージョン レポートの違い
47.検索サイトとして認識させる
infoseekやgooなどは、Google Analyticsが検索サイトとして認識していない。ゆえに、addOrganicメソッドを使い検索サイトとして認識させると良い。(そうでない場合は、参照トラフィックとして集計される)
一方、Biglobeなどsearchドメインを保有し、変数にqが使われている検索サイトは、偶然とはいえ検索トラフィックに分類される。他にlivedoorなどがある。
なお、検索サイトを任意に追加する場合は、_addOrganic()メソッドを使う。
Google Analyticsで検索エンジンを追加する方法 (5) | makitani.com
48.サブドメインごとのトラッキング
サブドメインをまとめて1つのプロファイルで計測できる。その際、フィルターなどを使えば、URLをホスト名+URLにすることが出来る。
それをしないと、aaa.jp/index.html と bbb.jp/index.html は、同一アクセスとしてみなされてしまう。しかし、その際に、コンバージョン設定でもURLを変更しなければならない。
49.別ドメインに移動してしまう場合のCV計測
ショッピングカートなどで、遷移途中でドメインが変わり、そこにトラッキングコードが設置できないことがある。しかし、その場合でも、カート終了画面で、自サイトに戻るリンクを設置可能ならば、その戻ってくるページをコンバージョンURLに設定すれば、CV計測が可能となる。セッションは30分以内であれば途切れない、ことを応用したテクニック。
50.1ページに2つのトラッキングコード
1つのページに2つのトラッキングコードを張ることは可能。オブジェクトをpageTrackerとsecondTrackerなどにする。
51.携帯トラッキングのポート
携帯計測時には以下のポートを塞がないこと。
サーバーから外部のGAへ向いたポート80のトラフィックが発生
GAモバイル版の仕様について ≪ アクセス解析Q&Aフォーラム
52.障害の影響範囲
Google Analytics では、たまに障害が起き数値が合わないことがある。その際も、「一部のアカウントで発生している問題」というケースもある。
「タイトル別のコンテンツ」と内訳の数値がずれる ≪ アクセス解析Q&Aフォーラム
53.「サイト上の・・・」のオーバーレイ表示を消す
コンテンツ>>サイト上のデータ表示、を行うと画面上が半透明になりクリック率などが表示される。しかし、これがその後も解除されないケースがある。
そのときは、以下で良いらしい。
ブラウザの URL ボックスに javascript:_siteOverlay._close() と入力し[ENTER]
Google Analytics「サイト上のデータ表示」がログアウトしても有効のままで困った – Tosshi Note
54.クッキー情報
Google Analytics では、以下のクッキーを利用する。
utma ユニークユーザー 2年間 utmb、utmc セッション utmbは30分、utmcはセッション終了時迄 utmk 値のcheck utmv ユーザ定義 2年間 utmz キャンペーン 6ヶ月
eクッキー(cookie) – Google Analytics Wiki
なお、携帯トラッキングコードでは、_utmmobileが使われる。
55.クッキー_utmaの内容
ドメイン名、識別ID、訪問時刻、前々回の訪問時刻、前回の訪問時刻、トータルの訪問セッション数が記録される。
56.クッキーの種類
Google Analytics が利用するのは、サイトが発行するcookieとして管理されるファーストパーティクッキー。信頼性が高く、ブラウザのセキュリティにも影響を受けづらい特徴がある。
一方、表示中のサイト外から発行されるcookieをサードパーティクッキーと言う。別ドメインなどにまたがる計測も可能になる。
57.トラッキングの成否チェック
Google Analytics では、早くとも計測結果を確認するとき、4時間程度は待たなくてはならない。しかし、cookieが記録されているかどうかをチェックすれば、とりあえずは「すぐに」確認可能。
58.コンバージョン(目標)設定
コンバージョンは1つのプロファイルで、目標セットごとに5つまで設定でき、目標セットが4つ設定できる。合計20個まで設定可能。
59.カスタム変数
カスタム変数に記録する値は、変数名と値で合わせて64 バイトという文字数の制限を守る必要がある。それを超えると、計測ミスを起こす場合があるので、注意したい。スロットは5つまで設定可能。スコープは3つのレイヤー(ビジター、セッション、ページ)がある。
Analytics 日本版 公式ブログ: カスタム変数 概要
60.セカンダリーディメンションのメニュー
セカンダリーディメンションに表示されていない項目でも追加(深堀り)できる場合がある。
標準の「セカンダリディメンション」にはない項目で深堀したい
「セカンダリディメンション」にはない項目で深堀する その3 (こちら最強。デフォルトのものよりも10個以上選択肢が増えてます。)
61.Google Analytics にもマーケットプレイス
Google Analytics では、関連アプリケーションや専門家などが登録されているマーケットプレイスがある。
Google Apps Marketplace – Google Analytics
62.ベンチマーク
ユーザー>>ベンチマーク、では意図しないカテゴリーに自分のサイトが分類されていることもある。したがって、カテゴリリストを開く、で自ら設定することで精度を上げられる。
各カテゴリには、には最低でも100個のアカウントが含まれる。なお、反映には最大2週間かかることもある。
63.カスタムレポートに無い項目
カスタムレポートでは、好みの項目をカスタマイズできる。ただ、標準で表示される項目でも、カスタムレポート内では選択不可能な項目もあったりレポート内でしか提供されていない項目があったりする。例:$indexdは不可、ドメインは利用可能など。
64.平均目標値
コンバージョン合計をセッション数で割った値。コンバージョン値は、CV数×目標値。平均訪問値は、eコマースにおいて、収益をセッション数で割った値。
65.Adwordsクリック数
CPCは、広告1クリックに対する平均単価。収益単価は、広告1クリックから得られた平均収益額。ROIは、「eコマース収益+合計目標値-費用」を費用で割った値。マージンは、「eコマース収益+合計目標値-費用」を収益で割った値。
66.アノテーションのメモ機能
日々の突出した値を知らせてくれるアノテーション機能にはメモを入力できる。その文字数は160文字。
67.eコマーストランザクション
コンバージョンは、同一セッション中何度発生しても1度だけカウント。一方、トランザクション(売上件数)は、何度も計測される。
68.カスタムフィルタを使う3つのケース
1.ディレクトリごとにフィルタを分け、見せるユーザーを指定する。2.IPアドレスなど、特定のアクセスを除外する。(自アクセスの除外等)3.サブドメイン計測などで、URL表示形式を整える。 (もしくは検索順位などの順位をURLに付与させたい等)
69.目標到達プロセスでの途中流入
コンバージョンの放棄率などを見るときに、目標>>目標到達プロセス、を見ることが多い。そのうち、目標到達の途中で流入してくるアクセスはたまにある。
たまたまユーザーが途中のURLをブックマークして再訪した場合や、セッションが30分以上経ってしまい、そのページのアクセスからと計測された場合等。
途中流入を許可したくないプロセス計測のみしたい場合は、Analytics設定>>目標設定>>URLへのアクセス>>目標到達プロセスのステップを追加とし、「必要な手順」をチェックすれば、前のステップを必須とする計測のみに限定できる。
リンクを張っていないページへの移動が計測されているのはなぜ? [アクセス解析Q&A] | Web担当者Forum
70.同一ページ遷移での目標プロセス計測
ショッピングカートなどで動的ページが生成され、URLが同一になる場合がある。そのときは、ページに擬似的にURLを読み込ませ、それをGoogle Analytics に認識させる。
動的に生成されたページを目標や目標達成プロセスに設定するにはどうすればよいですか? – Analytics ヘルプ
onload イベントで _trackPageview 関数を呼び出し、 ステップごとに異なる URL を記録するようにします。 pageTracker._trackPageview("/funnel_G1/step1.html");
71.ユーザー定義は上書きされる
ユーザー定義で、定義できる値は1つだけ。ゆえに、アクセスされたごとに上書きされる。
72.CPMとは
CPM(インプレッション単価)とは、検索広告1000 回の表示に対し支払う費用の平均を表す。ただし、それを調べるには、カスタムレポートを作る必要がある。
カスタムレポートを作らないと、わからないものの定番に、CPM、都道府県、ドメイン(企業や組織など)がある。
73.曜日を調べる
イベントトラッキングやカスタム変数などに、書き込むソースを追加すれば可能。
Google Analyticsで曜日別のデータを取得する | makitani.com
74.購入までの日数
eコマーストランザクションでは、「何セッション目で買ったのか」が計測可能。ただ、一度コンバージョンされるとリセットされる。
75.オーバーチュア利用時の(not set) キーワード
URL生成ツール使用時でも、Overture経由でキーワードが取得できないのは、Yahoo!が提供している他の検索サイトで広告表示されクリックされると、キーワードを取得できないため。
Analyticsでオーバーチュアのキーワードが (not set) になる理由 – 東京北青山、大阪四ツ橋発、WEBディレクターのブログAnalytics 日本版 公式ブログ: キャンペーン変数使用時に キーワード レポートに表示される (not set) について
76.トラフィックでotherとは何?
大規模サイトで見られる現象。コンテンツ>>上位のコンテンツにおいて、ページの種類を49999種類まで計測し、5万種類目のページから、otherと表示される。
(other)というのは、どのページのことですか? ≪ アクセス解析Q&Aフォーラム
キーワードとURLを足した数とかではなく、URLならURLだけで、 1日5万エントリー未満ということ。残念ながら、すでに OtherになったURLが 何かはわからない
77.セッション数とページ別セッション数は違う
いわゆるセッション数とは、閲覧開始ページに紐付けられた数値。たとえば、TOP>>FAQ>>PRODUCT>>離脱、とアクセスした場合、TOPページにこの訪問がセッション1と紐付けられる。
したがって、「上位のコンテンツ」などコンテンツセクションでページ別セッション数、と表記されているのはそのため。
「セッション数」が「ユニークユーザー数」を下回るケースとは?(この記事では、ユニークユーザー数とセッション数が違うことを紹介)
更新履歴
2010/08/25 10:29 29番に追記。「期間指定時にアドバンスセグメントが1つしか使えない」
2010/08/25 13:07 28番に追記と訂正。「Analyticsアカウントが25個までOK。」なので、実質は50個以上可能。
2010/08/25 13:25 32番に追記と修正。メリットなど特徴を追記、それに合わせて文言等を修正。