ゲームパッドをマウスの代わりにコントローラーとして設定した

ゲームパッドをマウス代わりに使えるんです。今回はWindows10で、ゲームパッドをマウスやキー操作に割り当てるソフトを試しましたので、ご紹介します。

本記事では、Windows10で「JoyToKey」というソフトを使って、ゲームパッドをマウスの代わりに使う方法とトラブルの対策を解説します。PS4コントローラーの人は、PS4コントローラー版の記事をどうぞ。

ゲームパッドをマウス代わりに使う方法

実際にマウス代わりに使っている動画

ブラウザでGoogleマップを、ゲームパッドで操作しています。マウスの右クリック、左クリック、ポインタ操作、ホイール、それと[CTRL]キーをゲームパッドに割り当てて、コントローラー代わりに使っています。

なぜゲームパッドをマウスのように使えないのか

別のデバイスとしてマウスとゲームパッドは認識される

Windowsでゲームパッドを使おうとしますと、当然ながらマウスとは別のデバイスとして認識します。そして、当然のことながら使う場面も異なります。ましてゲームパッドはコンマ何ミリ秒の操作性が問われる入力機器ですから、専用の設定があるのも当然です。Windowsではこのようにコントロールパネルを分けて設定しています。つまり制御するプログラムがそもそも違うわけですね。
コントロールパネル

今回使用したゲームパッドはXbox用

今回使用したのはMicrosoftのXbox用ゲームパッド。Windowsであれば、やはり同じマイクロソフト製品ですのでこれが安心です。

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そしてWindows10では、マイクロソフトのゲームパッドですとドライバ無しで認識しますので、ほんと楽になりましたね。

ゲームパッドの操作をマウスに割り当てるソフト

JoyToKeyというソフトがあります。2016年10月時点で700円(税別)のシェアウェアですが、それだけの価値のあるソフトです(無料で制限なく試用もできます)。

JoyToKey
>>JoyToKey 公式ホームページ – 最新版をダウンロード
公式サイトでダウンロードする

他にいくつか見つけたのですが、これが一番高性能で望むキー割り当てをしてくれましたので、これを使いました。単純にゲームーパッドを指したら、「おおー!コントローラーで動いてる!」とはなりませんが、それでもキーボードのボタンまで割り当ててくれる優れもののソフトです。おすすめ。

開発状況ですが、2015年12月時点で、バージョン5.8.2がリリースされています。Windows10で動作を確認しています。

JoyToKeyの使い方やキー割り当て方法

JoyToKeyの起動とライセンス登録

上記URLから、JoyToKeyをダウンロードしましたら、とくにインストールは必要ありません。あらかじめゲームパッドをPCに接続しておき、zipファイルを解凍し、JoyToKey.exeをダブルクリックで起動します(起動のコツもあるのでそれは後述)。

試用して気に入りましたら、ライセンスキーを購入して登録をしましょう。
>>JoyToKey – ライセンスキーを購入

ボタンにキーやマウス操作を割り当て方法

Windows10で、Xboxゲームパッドですと、JoyToKey起動後すぐに認識してくれます。ゲームパッドのボタン操作に対応する項目が黄色く点灯しますので、それをカスタマイズしていきます。
ゲームパッドでマウス操作

割り当てたいゲームパッドのキーがわかりましたら、それをダブルクリックします。すると、どんなマウス操作を割り当てるかの設定画面に移行できます。
ボタンを割り当てる

マウス操作やキーの割当画面

操作割当画面では、キーボードにするかマウス操作にするかを、まずはタブで選びます。
ボタンを割り当て

キーボード操作をゲームパッドに割り当てる

[CTRL]キーなどをゲームパッドに割り当てたいときは、最初は「Disable」になっています入力欄の1番上をクリックし、カーソルが点滅しましたら、割り当てたいキーを押します。すると、自動的に何のキーか判別して表示されます。[OK]をクリックすれば割り当てられます。

マウス操作をゲームパッドに割り当てる

「mouse」タブをクリックし、たとえばスティック1の左方向をマウスのポインタを左に動かす、と割り当てたい場合は、X軸でマイナス方向に移動させます。上図のようなイメージでそれぞれ割り当てると良いです。ホイール操作は、前後どちらが希望の操作に該当するかによって変わります(たとえば下へのスクロールでもスマホの感覚ですと実は上へ操作ですよね、みたいな)ので、好みで割り当てましょう。

なお、マウス操作は、ポインタ移動だけでなく、左クリックなどボタン操作、それと移動量の増減ができます。とくにマウスポインタの移動量は、ゲームパッドですと意外と進みが遅いので、わたしはZRボタンに3倍加速(赤い彗星!)を割り当てています。

設定のクリアは「Clear」ボタンで、クリアできます。

ゲームパッドの現在の設定

現在の設定

こんな感じにゲームパッドを設定してみました。これでトップの動画のように、Googleマップをゲームパッドで操作できます。楽しいですよ!

JoyToKeyの終了

なお、JoyToKeyは常駐するソフトですので、ソフトの終了はタスクバーの小さなアイコンを右クリックして終了を選びます。ジョイスティックも使える状態でマウスも使えるので安心です。

終了前に設定の保存を忘れずに!

さらに詳しく設定したいという人は、こちらの解説がとても参考になります。

>>番外編 ~Joy to keyを使ってマイクラをゲームパッドで遊ぼう!~
サイトで詳しく見る

設定ファイルはテキストファイル

設定ファイル

JoyToKeyの設定はテキストファイルで随時保存されます。テキストエディタで開いてみたところ普通のテキストファイルでしたので、以下に私の設定ファイルをダウンロード可能にしておきますね。
>>設定ファイル(cfgファイル・ダウンロード)

JoyToKeyの設定ファイルを上書き、もしくはファイル名を変えていただいて、新規作成した設定ファイルに上書き、もしくはテキストをコピーして既存のcfgファイルに貼り付けなど、していただけると私の設定が使えるようになるかと思います。

ポインタが動かない!トラブルと解決方法

設定は必ず保存する

JoyToKeyは望むキーを一つ一つ手作業でゲームパッドに割り当てます。ですから、これが保存されていないときのショックは計り知れません。というか私は一度やりました。゚(゚´ω`゚)゚。ピー。

JoyToKeyには、保存のショートカットが割り振られていませんので、こまめに [ファイル]→[保存] を行いましょう。

USBキーボードの暴走

JoyToKeyを起動しているときにブログ記事を書いていましたら、わたしのUSBキーボードでは、突然「っっっっっっっっっっっっっっっっっt」のような同一キー連打状態になったときがありました。

あくまで私の環境だけかもしれませんが、そうなったときは、JoyToKeyを終了させUSBキーボードを抜いて再度指すというリセットをします。解決方法は残念ながらわかりません。JoyToKeyが原因かどうかも不明ですが、そんな対処法を行っています。

とつぜん認識しなくなる、4つの対処法

JoyToKeyの設定画面がアクティブ(ウィンドウが前面にある)ですと、ちゃんとマウスポインタがスティックで操作できるのに、ブラウザなどに画面を切り替えますと、ポインタが追従してこなくなるトラブルに遭遇しました。

管理者権限で起動する

公式サイトの「よくある質問」がとても詳しいです。わからないことがあったら参照すると良いでしょう。

解決方法の1例として「管理者権限で実行する」というものがあります。マウス操作といった非常に影響度の大きい操作を司るものは、そういう手続が必要なのかもしれませんね。一度これで治ったことがあります。
>>Windows 7 ~ Windows 10 でうまく動かないソフトがある

ボタン割り当て一時無効化のオフ

設定メニューにあります。割当をするときは、当然現状の割当を一時オフして(自動でなります)、割り当てることが必要です。
ボタン割り当て

通常は気にしなくても良いのですが、これがたまにオンになったままのときがありました。これをオフにして解決したときがありました。

入力デバイスを変える

ここも通常は変える必要はありません。設定メニューから入力デバイスを変更できます。
入力デバイス

ここを「XInput only」にしたところ、使えるようになったことがあります。XInputとは、ゲームパッドの入力規格の1つで、マイクロソフトのXBoxなどはこれです。他には DirectInput などがあり、通常は両方をオンにしておけば良いのですが、わたしの環境では、「XInput only」にして使えるようになったケースがありました。

アップデートを戻す

これが一番はまりました。といいますのも、数日前にはぐりんぐりんマウスポインタが、ゲームパッドで動いていたものが、ある日突然反応しないという状態になる、超焦ります。

上記の対応もすべてやったのですが反応なし。思い当たるのはもはやWindowsアップデートしかなく、アップグレード(更新)を削除(アンインストール)してみました。

※自己責任でお願いします。

Windowsのバージョンを調べるには、スタートメニュー(ウィンドウズメニュー)から、「winver」と入力し、winverを起動します。
Windowsのバージョンを調べる

正常に動作しているほうの、Windowsのバージョンとビルド番号はこちら。バージョン1511 OSビルド10586.589 とありますね。
Windowsのビルド番号

使えなくなったほうのWindowsバージョンとビルド番号はこちら。バージョン1607 OSビルド14393.223 とありますね、たしかに新しい。そういえば、数日前にパソコン終了時に更新してたような気がします。
Windowsのバージョンとビルド

というわけで、アップデートを戻すことにしました。設定>WindowsUpdate>更新の履歴>日付を見て更新を選択>アンインストール で前に戻せます。
更新のアンインストール

これで、前述の「XInput only」にしたところ、無事にマウスポインタがゲームパッドで操作できるように復活しました。

ゲームパッドをマウス代用して思った感想

これまでマウスで操作していたゲームなど、単純に楽しくなります。わたしの場合は、Googleマップがここまでさくさく動かせるようになって、とても楽しくなった、というのが率直な感想です。

Googleマップなにげ凄い

Googleマップ

Googleマップって、[CTRL]+ドラッグ で地図を回転させられるんですけど、何気に地名がちゃんと水平を保つという。

こういうところ、ほんとGoogleって凄いなと思う。ぜんぜん本文とは関係ないけど。

マイクロソフトが出してくれないかな

あと単純に、マイクロソフトがこういうツールを作ってくれないかな、と単純に思ったのでした。

いや、そんな面倒なことはしないだろ、と思われる方も多いかもしれませんが、マイクロソフトって実はすごく便利なソフトも、フリーソフトとして普通に出してたりするんですよね。

たとえば、これなんかは私が使っている拡大鏡ソフト。ほんと便利で、プレゼン終了後いつも受講者の方に「そのソフト何ですか?」ってたいてい聞かれるほど。

zoomeit
>>ZoomIt

今後はぜひ、正式にマイクロソフトさんから正式にユーティリティとして出してください!

関連情報リンク

こちらがいろいろなケースで書かれていて詳しいです。
>>ゲーム用機器でマウスポインターを動かす (その1)::まほろば

JoyToKeyの使い方。
>>JoyToKey マウス操作をゲームパッドに変換

こちらはロジクールのゲームパッド。ロジクールのは、スティックが手前に2つあるんですよね。PS4ライク。
>>ヲチモノ- ゲームパッドをマウス代わりにしてPCで使ってみる

LOGICOOL ゲームパッド F310r

ロジクール
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XInputにも対応した、マイクロソフトと人気を二分するおすすめゲームパッドです。PS4派な人は良いかも。

エレコムのゲームパッドは、独自にわりあてソフトが付いてきます。ただ更新日は2013年1月なので注意。
>>【ゲームパッドアシスタント】マウス入力の割当はどのようなことができま…

エレコム ゲームパッド 12ボタン 振動機能・連射機能付 ブラック JC-U3712FBK

エレコム

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上記の割当アプリと連携しているのかは未検証ですが、ボタン配列などはおそらくこれが違いものと思われます。素直にこれで良かったのかな・・・。

まとめ

思った以上に簡単に、マウスやキーボードの操作をゲームパッドに割り当てることが出来たので、とても満足です。

>>人気の「ゲームパッド」最新一覧はこちら。
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ゲームパッドはユーザビリティ的にも興味深いインプットデバイスですので、みなさんもいろいろと試してみてはいかがでしょうか。入力デバイスの工夫で操作性や日々の作業の効率化がはかれるかもしれません。

JoyToKey、おすすめです。

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JoyToKey、凄い。