JONSBO ミニタワーケース RM2S はアルミ製で、小型スタイリッシュケースとしては、人気をはくしたモデルです。しかしコンパクトな筐体ゆえに、グラボががんがん回ると熱い!排熱ファンがないなど、熱対策には苦労します。今回、RTX2060を強引に入れましたので、どのくらい熱が下がったかレポートします。
この記事の目次
JONSBO ミニタワーケース RM2S にRTX2060
レイトレーシングをバリバリにするゲームをプレイしますと、ファンが全力で回転するRTX2060。とくにわたしが買った玄人志向のモデルはトリプルファンでなくデュアルファンのため、回転数を多く回して排熱しなくてはなりません。
かつて、PCケースだけRM2Sに載せかえて、だいぶたち、そろそろRyzenやRTXといった最新テックにリプレースしておかないとなぁ、と思っていました。
グラボのRTXはいちおうゲーム実況でフォートナイトをやっていますので、レイトレーシングはおさえておかないとと思い、RTX前提で組むことにしました。
- マザー
- Ryzen 3700X
- CPUファン Shuriken
- RTX2060
- メモリ 16GB
- 2連ケースファン
を購入し、自作PCの組み立てをしました。当時、実売だいたい11万円くらいだったと思います。ケースが小さいため、CPUファンも干渉しないように小さいものとか、もともと排熱が弱いため強制排熱ファン2連を追加したりと、いちおうは考えて買いました。
玄人志向 NVIDIA GeForce RTX 2060 搭載 グラフィックボード 6GB デュアルファン GALAKURO GAMINGシリーズ GG-RTX2060-E6GB/DF – 玄人志向
JONSBO ミニタワーケース RM2S のRTX熱対策
フォートナイトを起動しない通常の温度
ファンはとくにまわっていませんが、30度台で問題ありません。
フォートナイトを最高画質で10分プレイ
フォートナイトをレイトレーシング・オンにした最高画質で10分ほどプレイします。
ファンががんがん回っています。温度は81度、33度、82度。いちおうこれ以上は上がりませんでしたが、かなりヤバめな熱い状態です。
いちおうRTX2060の真上に、12cmの2連のファンをつけて、ケース外へ排熱するファンを取り付けたのですが、おもったほどの効果がでていない感じです。
なお、ファンは電源直結なので、前回で回っていますが、RTX2060のファンよりは低速な感じです。
いちおう天板のメッシュ網をはずして、どどーんと開放してみたのですが、結果は変わらず。RTX2060は熱いままです。
なお、このときケース側面はまだ開けたままでした。
2連の排熱ファンを取り外してRTX2060の熱対策
なんと、上部の2連ファンを外したところ、78度まで下がりました。ケース側面が開けっ放しだったものの、驚きです。
どうも、うまく排熱がされおらず、けっきょく熱い熱気が対流していただけ、という結末に。
なので、ケースを開けたまま、RTX2060の側面にがっつりと2連ファンを当てて、直接冷やしたところ、70度台になりました。まあケース全開で、冷たい空気を直接当てていますので、あたり前といえば当たり前なのですけどね。
なぜこんなにもRTX2060が熱いのか原因
JONSBO ミニタワー RM2S は、電源とCPUが、グラボの下に配置されます。
たいていの大型タワーでは、電源が別空間、CPUがグラボのかなり上、という配置かと思います。しかし、JONSBO ミニタワー RM2Sでは、CPUの熱が、もろにRTX2060にあたる構造となっており、かつ、小型ケースゆえにスペースが少なく熱が逃げにくい構造となっています。
これでは、いくらRTX2060のファンが高速にまわっても冷えないわけです。
ネットのレビュー記事などを見ますと、60度台でまわっているというような記事もあり、さすがに80度台はきびしすぎます。
もう少しがんばります。
JONSBO RM2Sのアルミには磁石がつかない
これが、CPUとRTX2060の間に入ればよかったのですが、残念ながら、あと2mm厚すぎました。ちょうど、PCIスロットは1つだけ空いていたので、スペースはあったのですが、ファンの部分が、わずかにPCIよりも太くなっていて、CPUファンに干渉してしまい、入りませんでした。
なんとか追加で、直接RTX2060に当てられるファンを設置できないか探しました。磁石で自由な位置にファンを設置できるマウンタです。
・・・アルミは磁石がつかない(泣)!!!
あと、別途買ったファンもマザーボードにさすタイプなのですが、もう空きがなく、使えませんでした。やっちまいまいました。熱対策、ほんと奥が深すぎる。
もうこれはまさに沼です。
当初11万円と比較的安価に収まっていた自作PCの値段も、さすがにここまで手間と苦労があると、おとなしくBTOのPCを買ったほうがよかった・・・と、なんども頭をよぎりました。
ネジ止めするファンマウンタなどをさがせばまだやりようはあったかもしれませんが、それでもすべてに置いて入るかどうかを緻密にしらべないといけないため、選択肢はほぼない感じなのでした。
結論:直接当てるファンとPCケース下にノートPCファン
結論としては、追加のファンを2つ実装することで、諦めました。
まずは、RTX2060に直接当てるファン。8cmファンと磁石マウンタを、電源ケースの鉄部分において、なんとか設置。
ななで、直接方向ではないものの、ケース外部へ、CPUからの熱も含め、排熱をわずかに助けてくれました。
また、17インチにも対応するノートPC用の4連ファンを、PCケース下に置きました。全開でまわしても超静かなファンで、大丈夫か?と思いましたが、思った以上に冷えました。
これで、もう終わりです。ただ、フォートナイトを数十分まわしても、82度などにはならなかったので、もうこれで諦めます。
ファンマウンタはほんと優秀ですね、レビューで高評価なのもうなづけました。
長尾製作所 ショートファンステイ 強力磁石式 SS-NFSTY-SMG – 親和産業
X-FAN 80mmファン RDM8025S
変換名人 ペリフェラル(大4ピン) → FAN用電源(3ピン)変換4分岐ケーブル IDEP-FAN3/4 : パソコン・周辺機器
うるさい!ケースの騒音は40dbを超える
RTX2060がまわらない通常の状態では、34dBと、気にならない騒音です。SHURIKENはほんと優秀ですね。
フォートナイトを最高画質で起動すると、ケースの蓋をしめていても、フォーンという音がひびき、40dBをキープするほどに。
机の下にあれば、気にならないうるささですが、間近で80cmほどはなして計測しますと、40dBという騒音。
この記事をみると40dbは図書館、とありますが、目の前にするとけっこううるさいです。しかも、それでもRTX2060の温度は80度ですから、さすがに長時間運用はできないですね・・・。
うるさいです、コンパクトPCケースですが、机の上にはちょっと置けないです。机の下に置くのであれば、BTOパソコンで通常タワーのゲーミングPCを買うほうがよい、という結論になりました。
逆に、いまは、グラボは高騰していて、グラボ単体ではもうちょっと買えない状況です。ですので、グラボ付きのBTOパソコンを買ったほうが無難ですね。
排熱沼、疲れました・・・。
余談:全開な天板はふだんは蓋をしておく
面倒なのですが、天板を全開にしてしまいましたので、RTX2060をつかうときだけ、蓋をとることにしました。
ふだんはホコリ対策として、固定はしていませんが、いちおうメッシュ網をかぶせるだけかぶせています。
みなさんは、どうぞBTOの通常タワーのRTXゲーミングPCを、お買い求め下さい。