YouTubeが、2021年8月10日に、18歳未満を保護する機能強化を発表しました。
他にもいくつかの保護施策が公表されましたので、まとめます。実施は2021年9月1日から。
>>Giving kids and teens a safer experience online
いっぽうで、18歳未満の中高生ユーチューバーは、再生回数などに影響がでそうです。
18歳未満のユーチューブ利用者の保護を強化へ
18歳未満の動画投稿は限定公開がデフォルトへ
13~17歳が動画を投稿するとき、デフォルトは限定公開になるそうです。
限定公開であることを忘れていると、再生回数が増えないと悩みそうです。
18歳未満の自動連続再生はオフへ
自動的に次の動画が再生される自動連続再生は、18歳未満の場合、オフがデフォルトになるそうです。
ターゲティング広告が表示されなくなる
18歳未満には年齢・性別・関心にもとづくターゲティング広告は表示されなくなるそうです。
健全利用について機能が追加へ
18歳未満には、休憩や就寝時間を通知できる機能が実装されます。
YouTube Kidsには過度な商業動画を削除へ
今後YouTubeキッズでは、直接的に商品購入をうながしたり、課金をあおるような動画は、削除されるそうです。
日本語での解説はこちら
>>GoogleとYouTubeが18歳未満の保護を強化、検索結果から画像を削除するオプションや動画アップロード時のデフォルト設定変更など – GIGAZINE
国内でもキッズユーチューバーなどには厳しい目
国内でもキッズユーチューバーには、多くの否定的なコメントが寄せられています。
>>辻希美、小学生の長男次男がYouTubeチャンネル開始のコメント一覧 – Yahoo!ニュース
キッズでないにしても、18歳未満の安易な情報発信は、リスクもともなうため、YouTubeが規制しなくとも、保護者は注意させる必要があります。
YouTubeはいい加減、子供を使った動画は規制したほうがいい。
学校行かないやつとか、親が子供のためとか言って金儲けに走るし、SNSでの誹謗中傷の的になりかねない。
親なら反対するのが普通なんじゃ?!ましてや、芸能人の子供。危険過ぎる!!
2019年には未成年に対するcookieの扱いで、ターゲティング動画の規制をするなど、18歳未満の保護をすすめてきましたが、それでもまだ対応が甘い、という声が多いように思います。
ですので、まだこうしたYouTubeの18歳未満の対応はつづくものと見られ、今後も動画クリエイターとしては継続チェックが不可欠です。
Instagramは子供向けアプリを開発中
他のプラットフォームの動きとしては、Instagramが、子供向けInstagramアプリを開発中という噂が流れています。
>>Facebook、子ども向け「Instagram」を開発中か – CNET Japan
YouTubeキッズのような位置づけかと思われますが、Instagram側も子供をゾーニングできますので、新たな広告チャネルになる危険性もあり、批判的な意見もあります。
>>消費者団体が13歳以下の子ども向けInstagramの開発中止をフェイスブックに要望 | TechCrunch Japan
大人でも扱いを間違えると、誹謗中傷などネガティブにも使えてしまうネットは、子供の利用であればなおのこと、親は注意しなければなりません。
今回のYouTubeでは、18歳未満の利用にフォーカスした対策でしたが、今後も継続的な対応がもとめらます。
またいっぽうで、中高生ユーチューバーは、今まで以上に難しい舵取りが求められることになり、ますます新規参入は難しくなる見込みです。