SNSの文脈に合わせた投稿をしよう

SNSの機能はどんどん近づいていますが、それらを利用している人が近づいているわけではありません。むしろその違いがだんだんわかりにくくなってきてるかもしれません。コンテンツをマルチポストしている人も多いと思いますが、それぞれの文脈にあった投稿をすることがフォロワーを増やすコツです。

マルチポストはインプレッションを増やすけれど

先日、noteがYouTubeライブ、Twitterスペース、TikTokライブとマルチポストによるライブ配信を行っていました。

noteというと、昨日も投稿しましたが、いまや大注目の国産プラットフォームです。TwitterやYouTubeなど海外勢が多いなか、国産でここまで成長しているそのメディアパワーには注目があつまっています。

そのnoteが、マルチポストをしている、ということで調べてみました。

すると、YouTubeライブではアーカイブがありましたので、見てみましたところ、ライブ中のコメントは3件でした。内容がかたかったというのはあるかもしれませんが、再生数も翌日で350ほど。noteのYouTubeアカウントはフォロワーが1.7万人ほどいますので、すこし控えめな結果のように感じます。

Twitterスペースのハッシュタグでのコメントはもう少し多かったです。TikTokライブはアーカイブが残りませんので、コメント数を追えませんでした。しかし、ちょっきんの動画のいいね数は100未満と、noteの躍進ぶりとはイメージがだいぶかけ離れているように感じました。

SNSの文化やリスナー属性は大きく異なる

ほんとうに今は、リスナーさんのかいりがSNSごとで大きいなあと思います。あのnoteでさえバズっているわけではありませんので、マルチポストの難しさを感じます。

そもそもこれが、もっとお笑いやエンタメよりでしたら、またちがったかもしれません。とはいえ、そういう内容のチョイス含め、いまや多くの人がテレビではなく、スマホを前にしてメディアに触れます。そして、それぞれで、AIによるレコメンドで、その人にここちいいコンテンツばかりがたくさん並び、快適な空間がひろがります。

そして、投稿者もそうした人たちにささるようなコンテンツを投稿し、そうしたコンテンツが増えていく、そんな循環になっているわけで、違いが出てくるのは当然といえば当然の流れでしょう。

ですから、機械的にマルチポストをしても、そこでインプレッションを稼げるかというと、じつはいまはなかなか難しいというのが現状かと思います。

SNSの文脈に合わせるとすごいことになる

そんなSNSの文脈に合わせて、バズりまくっているインフルエンサーがいます。それが、アスリートである土井レミイ杏利選手です。

彼はハンドボール選手でありながら、TikTokではレミたんとして、コミカルな動画投稿に終始しています。

>>土井レミイ杏利 – Wikipedia

現在、590万フォロワーをもつ超人気TikTokerになっています。

>>Remitan レミたん(@anriremi) 公式TikTok

どこかのインタビューで、ハンドボールに興味をもってもらうために、まずは動画を見てもらわないと、ということでおもしろ動画に振り切って投稿をしています。ハンドボールに関する動画はほとんどありません。

文脈に合わせる、ということはこういうことなのだとわかります。内容やコンセプトまで変えるということなのです。

文脈を変えるというと、TikTokならおもしろおかしくハンドボールの技を見せようかな、と思いがちですが、そうではなくここまで振り切ってやる、ということなのです。

以前、他の投稿でも紹介しましたが、ほんとうに今は、ちょっと文脈に合わせただけでフォロワーがふえるほど甘くないのです。

ですから、マルチポストをする手間と、一つのSNSで振り切ることとを、しっかり吟味し投稿したいものですね。