noteで9件の投稿でほぼ更新せず月600フォロワーが増えるアカウントがあります。直近の投稿はなんと2ヶ月以上前で、毎日投稿せよ、といったネット指南がかすんでしまうほど。いっぽうで、今のnoteの凄さを感じる事象ともいえます。
今のnoteのすごさ
こちらのグラフをご覧ください。分析ツールで5月一ヶ月間の投稿数とフォロワー数の推移です。投稿数はまったく増えていないのですが、フォロワーが継続的に増えています。
毎日投稿せよ、という正攻法がまったく通用しないグラフです。これは半分は、今のnoteの勢いを示しているとも思います。
Googleのインデックスにおいても、直近24時間の検索に絞り込み、4時間前、5時間前、といったブログ記事を見ても、フォロワーが1000に満たない記事がしっかりクロールされています。それだけ、Googleがnote.comを重視して、つねに回遊しているとの現れかと思います。
そして最近のnoteでは、移動機(スマホ転売の最前線)、競馬、Python、などあらゆるジャンルのキーワードで上位を獲得しています。
Google側も、とりあえずnoteの記事を出しておけば大丈夫だろう、といった認識をされているのだと推察します。note自体にGoogleアナリティクスの最新版Ga4が実装されていて、ページビューとともに記事末へのスクロールもイベントとして取得をしていました。もちろん、これは表向きはGoogleは認識していないでしょうけども、それでも読まれていると判断されていれば、ドメインパワーが上がるのは想像に固くないです。
また、最後まで読まれれば、自然に著者の他の記事、noteで人気のおすすめ記事のサムネイルが表示され、回遊性もたかまり、評価も上がりそうです。
noteはseoはなぜ強くなったのか
わたしは、おすすめなどで優遇する記事に、SEOを意識したタイトルを優遇しなかったことが良かったのではと考えます。
前述のように、回遊でたまたま他の記事をみたとき、そこにはSEO的なキーワードの羅列タイトルよりも、心の琴線に響くタイトルのほうがよいに決まっています。
そして何ページも見て、回遊されることで、note.comはたくさん読まれているドメインだと認識されていったのではないでしょうか:
とにかく今のnoteはSEOが強いです。わたしのようにフォロワーがいなくとも、投稿すれば1日30件くらいはPVがあります。
定番ハッシュタグランキングを独占
さて、前述のアカウントですが、わたしが思うに、定番の人気ハッシュタグページで、じつは投稿記事9本のうち数本がじつはランクインしていました。
noteのハッシュタグペジでは、人気・急上昇・新着・定番とあり、定番はだれしもが注目しますが、そこはそうそう変動があるところではありません。そこで、前述のアカウントは、上位12件のうち7件、つまり半分以上をしめる状態になっていたのです。
それはたしかに、継続的に安定的にフォロワーは増えそうです。もちろん、内容がよく他の記事もよいから、ということはあるかと思います。
ハッシュタグも、記事にだいたい20~30個つけていました。これだけ多いと投稿時に、多くないですか?と聞かれますが、そこはスルーしてよいのでしょう。
Instagramでも、人気ハッシュタグの人気投稿にでつづけていますとフォロワーが増えますよね。その仕組みかと思いました。
そして、今noteは、競馬など他のブログメディアがあまり取り込めてこなかった新規のユーザーを取り込むことに成功しています。まだまだその勢いはとまりそうにありません。
noteのリスク
noteはブログサービスですが注意点もあります。
記事がエクスポートできない
なにかの間違いでアカウントがBANされたり、他のブログに引っ越そうというときに、書いた記事はエクスポートできません。
自分でバックアップをとっておくとよいでしょう。
有料記事を書いたら消すとトラブルに
noteの有料記事は、購入者は読む権利を買っただけのものとなります。つまり、記事の原稿は投稿者のアカウント内にあるのです。ダウンロードして購入者一人ひとりがデータをもてるわけではないのです。
ですから、有料記事を書いて売れたならば、それを間違って消してしまうなどしますと、購読者の人は読めなくなりトラブルのもとになりますので、注意が必要です。
noteのSEO効果もいつまで続くか
そして、SEOに絶対はありません。
noteの評価がいつGoogleに落とされるかはわかりません。いまがたまたま良いだけかもしれません。
いつ順をさげて、自分の記事が見つけられづらくなったとしても、あわてないよう、SEOが強い今のうちにコミュニティをつくり、ファンとの絆を深めておきましょう。
具体的にはメルマガ、公式ライン、パトレオンなどのサブスク、といった、こちらから情報をプッシュできるメディアに登録者をたくさん増やしておくことです。
顧客リストはGoogle SEOの影響をうけません。
ですので、最近のクリエイターエコノミー界隈のトレンドは、Twitterで集客→noteにTwitterまとめをしてアーカイブ→LINE公式アカウントでリストづくり、という3種の神器が鉄板になっています。
とくにリストづくりが不可欠で、これがないととにかく不安定になります。
noteがまだ、というかたはぜひ活用してみてください。
夏にサブスクが満を持してリリース
そういう点で、今夏にリリースが予定されていますサブスクは、負担の大きい運営にはなりますが、LINE公式アカウントよりも収益化をめざせるツールになる可能性をひめています。
>>あなただけの月額サブスクを作れる 「note メンバーシップ」
LINE公式アカウントは、何かを会員にプッシュして宣伝することで、収益化となりますが、LINE公式アカウント単体で収益をうむことはありません。むしろ、配信が有料ですので、採算がとれるまでが長いです。
いっぽう、noteサブスクがどういう料金体系になるか未知数ですが、それでもPatreonのようなクリエイター支援サブスクプラットフォームとなれば、ダイレクトに収益化をめざせます。
Patreonのように、とくていのクリエイターのカラーにそまらず、かつ支援のメニューや目標設定など、柔軟で奥深いシステムが実装されれば、注目を集めるかもしれません。
今後の、noteに注目ですね。