広がるスクールバンダリズム。海外のTikTokで、学校の備品を破壊したり盗難したりするTikTok動画が社会問題になっているそうです。現在、TikTokはハッシュタグを無効化するも、全米で広がりを見せ警察が出動する騒ぎになっている地域もあるところも。海外で問題になっているスクールバンダリズムに関する記事をまとめました。
校内で犯罪を助長するチャレンジが拡散
これまでもTikTokでは、氷水をかぶるアイスチャレンジなど、さまざまな危険なチャレンジが連鎖し、話題になりました。
ただ、今回は犯罪です。学校内で窃盗をする様子を投稿したり、助長したりする動画=スクールバンダリズム、というチャレンジなのです。
2021年9月上旬くらいから、米国で社会的に危険視されるようになりました。
アリゾナ州メサーバレー全体のいくつかの学区は、子供たちが学校からアイテムを盗むことを奨励する人気のあるTikTokチャレンジを行わないように生徒に警告しています。
アリゾナ州は米国の西側内陸に位置する州です。そこで、窃盗を奨励するTikTokチャレンジが禁止される事態になっているとのこと。
アリゾナ州かどうかは不明ですが、こちらの動画では、トイレの洗剤ディスペンサーが無くなっているところが紹介されています。
@lolidk693 Kick#lick #devious#CapCut ♬ original sound – zach.werra
後述します、全米各地でおきているスクールバンダリズムを報じた記事では、さまざまなスクールバンダリズムのTikTok動画が紹介されています。
多いのは、トイレのディスペンサーを破壊したり窃盗したりする動画です。
危機感を強める学校やTikTok
危険なTikTokチャレンジにさらされている学校周辺では、警察も出動して警戒をする事態が、12news.comで報じられています。
じっさい、工事現場の警告看板を移動するという悪事が投稿されています。工事現場としらずに車が飛び込んでしまえば大惨事になります。
すでに、TikTokではその危険行為を彷彿させるハッシュタグでは検索結果がでないようになっています。
TikTokの担当者はInsiderに、動画がコミュニティガイドラインに違反しているため、#deviouslickハッシュタグが削除された。※出典記事
こうした無邪気なまでの悪意の犯罪の連鎖に、関係者に動揺がひろがりをみせています。
加熱するスクールバンダリズムや危険行為
こうした緊張は、全米に広がっているようで、多くのメディアが報道しています。※Google翻訳による ※一部の動画はすでに見られなくなっています。
全米で広がるスクールバンデッドのよくまとまった記事
生徒たちはTikTokで、成長傾向の一環として、学校から石鹸ディスペンサー、SmartBoard、顕微鏡を盗んだと主張しています。
>>‘Devious Licks’: Viral TikTok Videos Show Kids Stealing From School
アリゾナ州
アリゾナの学区は、子供たちが全国のキャンパスからアイテムを盗むという人気のあるTikTokチャレンジを行わないように生徒に警告しています。
>>Mesa schools warn students not to do TikTok challenge that pushes them to steal | 12news.com
オハイオ州
ロッキーリバー警察は、学生がいわゆる「DeviantLicks」TikTokチャレンジで懲戒処分を受けた後、両親に警告します
>>‘Deviant licks’ TikTok challenge warning
記事では、学校から、新品の備品、ディスペンサー、消化器、防犯カメラ・・・など、おおくの窃盗を吐露するTikTok動画が掲載されています。
ケンタッキー州
TikTokのトレンドでは、NKY中学校で生徒が吠えたり、犬のような格好をしたりしています。
>>TikTok trend has students barking, dressing like dogs at NKY middle school
ケンタッキー州バーリントン・ブーン郡学区の中学校では、生徒たちがディスペンサーを破壊したり、吠えたり、不適切なものを身に着けたりするなどの行為に頭を悩ませているそうです。
ジョージア州
フルトン郡の学生が何百万ものTikTokの好きなもののために学校の財産を破壊する
>>Fulton County students destroy school property for millions of TikTok likes | News | cbs46.com
ビーンズバンデッド
人々の玄関先で人々が缶を空にするのを見る奇妙なベイクドビーンズTikTokトレンドに関する警告
>>Bizarre baked bean TikTok trend sees people empty cans on people’s doorsteps | indy100
玄関先でベイクドビーンズを空にしてしまうという行為が広がっているとのこと。
その他 危険行為
TIKTOKマグネットチャレンジは危険であり、子供たちを入院させています
>>The TikTok magnet challenge is dangerous that has put children in hospital
こちらはスクールバンダリズムではありませんが、危険なチャレンジとして、極小のマグネット動画の危険性について紹介されています。
日本のYouTubeでもかつて話題になりました、極小のちいさな磁石球です。ちいさな子供が誤飲する事件が多発しているそうです。
再生回数やいいね数など、反応が視覚化されてしまうSNSの特性が、こうした問題を増長させるかたちとなっています。
Instagramがいいね数表示をやめたように、TikTokも再生回数の表示を非表示にするのでしょうか。また、学校など関係者の対応やその後も気になりますので、本ブログは今後もこの問題について追跡していくつもりです。
TikTokの、今後の対応に注目があつまります。
>>新学期早々、学校の備品を盗むTikTok動画が米国で大人気 | TechCrunch Japan