TikTokにABBA公式アカウントが開設されました。有名人のアカウント開設は珍しくありませんが、ABBAは世界的に有名なアーチストで、さらに彼らの楽曲も利用可能になった、というところがニュースのようです。
この記事の目次
TikTokにABBAのショート動画が来た
>>(10)ABBA (@abba) Official TikTok | Watch ABBA’s Newest TikTok Videos
ABBA公式TikTokアカウントには、2021年8月30日現在、1つだけ動画が投稿されています。
人気楽曲のダンシングクィーンをピアノで演奏しています。コメントには世界中から「嬉しすぎる!」といったコメントが並び、その人気のほどがうかがえます。
コロナ渦のなかで、人気アーチストの生の様子や歌声は、元気を与えてくれますね。
ショート動画におけるABBAの楽曲登録
>>伝説のスーパー・グループ、ABBAがTikTokに登場!|Bytedance株式会社のプレスリリース
今なお絶大な人気を誇る彼らの音楽がついにTikTokで使用できるようになりました。
TikTok公式からこのようなプレスリリースが出されましたので、現時点でどのようにABBAが利用できるのか、各ショート動画プラットフォームで調べてみました。
TikTok
ABBAの公式アカウントがたしかに開設されています。そして、他のアーチストアカウントと同様に、自身の曲として、多数のABBA楽曲がならんでいます。
いっぽうで、じつはダンシングクィーンなど、人気楽曲は多くのアーチストがカバー曲を出しており、楽曲検索ではABBA以外の曲が多数でてきます。
ABBA公式のダンシングクィーンを使った動画を作るためには、ABBA公式アカウントから探してつくることをしないと、ABBA公式楽曲のTikTok動画をつくれないため、注意しましょう。
前述のプレスリリースでは、ABBAの曲をつかった動画投稿時にハッシュタグをつかって盛り上げよう、とあるのですがちょっと探しづらいようなので、投稿する人は注意しましょう。
登録されている楽曲は、すべて45秒となっています。現在もっとも人気の楽曲は、ダインシングクイーンではなく、マネー、マネー、マネーとなっています。
Instagram Reels
ABBAの楽曲を利用してショート動画を作ろうというとき、Instagramはもっとも充実しています。
- 3分以上の楽曲登録がされていて、右図のように好きなところを選べる
- 歌詞が表示されて、歌詞の好きなところを選んで動画化できる
- 楽曲自体はTikTokと同等の曲数が登録されているように見える
TikTokのプレスリリースにはたしかに、独占配信とは書かれていません。
YouTube Shorts
YouTubeでも、ABBAの楽曲はすでに登録されていて、ショート動画として利用できるようです(左)。
さらに、Instagramと同様に 3分以上ものデータで登録されていて、歌詞こそ表示されませんが、すきな箇所を選んで動画化できるようです。
TikTokでも好きな箇所を選べるのですが、登録されている45秒のなかの好きな箇所という制限があるのです。
後発ショート動画の高機能化が目立つ結果に
機能面では、Instagram Reelsや、YouTube Shorts が、TikTokよりもABBAの曲をつかいやすい印象でした。
TikTokでは、多くの曲が1分未満のため、使いたいところが音源提供されていないと、どうしても違法アップロードがされてまう傾向があり、後発のInstagramやYouTubeはそのあたりは考慮したのかもしれません。
Instagramでは、ABBA公式のアカウントがあります(左)ので、そこから楽曲利用すれば、すぐにABBA公式音源でショート動画を作成できます。
YouTubeでも、200万人を越えるABBA公式チャンネルから、ショート動画作成ボタンがあります。ここから動画を作成すれば、ちゃんとABBA公式チャンネルへ収益がいくという仕組みも機能しています。
>>TuneCore JapanでTikTok配信楽曲の販売収益の還元が開始
でも、ようやく公式楽曲は利用に対する収益が発生するようにはなりましたが、前述のように人気曲である場合、多くのアーチストがカバーを出してします。
また、残念ながら違法音源もたくさんアップロードされてしまっています。ABBAの曲を使って、TikTokでショート動画を作りたいという人は、ABBA公式TikTokアカウントの楽曲リストから使うと、応援になりますのでおすすめです。
なお、YouTube Shortsについては、日本では日本の楽曲が利用できるようになったのは、Instagram Reelsに遅れて、つい最近(2021年7月くらい?)のことです。
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現状、他のショート動画でのABBAの扱いや、TikTokですでに多く利用されているABBA楽曲の状況からふまえますと、ニュースのコアとしてはABBAの楽曲が使えるようになったことよりも、今回のTikTokのABBAアカウント開設は、ABBAが動画を投稿したというプレミア感が、ニュースであるといえるでしょう。
そういう意味では、ファンにとっては非常にうれしいニュースだったのではないかと思います。
いっぽうで、ショート動画の競争も激しさを増してきており、後発のショート動画プラットフォームも高い機能性を出してきているなあ、という印象でした。
これからもショート動画プラットフォームに注目していきたいと思います。
追記:このキャンペーンだったのね・・・
>>ABBAが40年ぶりに新曲公開 世界的ポップグループが活動再開 | NHKニュース
どうやら、40年ぶりに新曲発表とのこと。
ならば、多少のばたばたや使い勝手のちがいは目をつむってインプレッションふやそう、というのはわかります。
なるほど。