電子書籍は本を購入しているわけではない

あなたは本を買うとき電子書籍ですか?紙本ですか?わたしは、電子書籍が多いのですが、電子書籍はじつは本を買っているわけではなく、読める権利を買っているということをご存知でしょうか。

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Kindleの本がぜんぶ消えたというニュース

はてなブログでsatoru_takeuchiさんは、Kindle本がきえたという記事を公開し、話題になっています。そして、その続報が先日投稿されていました。

>>kindleの本が全部消えた話(2) 弁護士に依頼して裁判するのは辛そう編 – 覚書

4月9日にkindleの本が全部消えた。その後に新たに買った本も読めないように見える。消えた本はわかっている範囲で300冊以上、総額は恐らく30-60万円程度

にわかに信じられないという人も多いと思いますが、じっさいにあなたの身にも起こりうることなのです。

なぜかというと、「アカウント統合後にamazon.comのアカウントを消すとamazon.co.jpのアカウントで購入したkindle本が消えるという不具合」があるからなのだそうです。

記事のケースでいいますと、Kindleで購入した電子書籍のデータはKindle側にあり、なにかの不具合があると、それがアクセスできなくなる、ということなのです。

もちろん投稿者さんは、権利を買っていますので、Amazonもきちんと対応すべき事案ではあるのですが、データ自体(ダウンロード済みのものを権利と紐づけるプログラム自体)がサーバー側にあるため、対応が相手主導になっているのです。

ほんとうにひどい話です。

ただ、これはAmazonに限った話ではなく、国内のどの電子書籍サイトでも、おおむね同じ仕組みです。

国内大手電子書籍ストアでも同様

たとえば、KADOKAWAが運営しています電子書籍サイト・ブックウォーカーでも利用規約にこのように書かれています。

>>利用規約 | BOOK☆WALKER

本サービスに関連し「購入」、「販売」、「提供」、「売る」、「買う」などの記載がなされる場合であっても、利用者に本知的財産権又は所有権は移転せず、利用者は、本規約及び本ルール等に定められる範囲に限って、本コンテンツを利用できる非独占的な権利のみを有します。

非独占的な権利のみを有する、とはっきり書かれています。どの電子書籍サイトでも同様です。国内では、JTBパブリッシングやオライリーなどくらいが、ダウンロードして自分で所有できる方式を、採用しているのみです。

なぜ権利だけしか買えないのか

世界の最大手といってもいいAmazonでさえ、権利のみの購入にとどまります。それはなぜか。

理由としては、書籍というコンテンツは、何度も聴くことが価値になっている音楽と異なり、一度読んでしまえばあまり必要なくなるものもあるなど、自由にデータが移動できてしまうと困るケースが多いということがあります。また漫画などでは権利者側がつよいため、コピー可能なデータでは出版を許されていない、ということもあります。

このように、権利者がつよい背景があり、出版社や電子書籍ストアは、著作権管理の仕組み=DRMを導入して、そのストアのアプリでしか読めないようにすることで、電子書籍化の許諾をとってきたのです。ですから、読む権利だけを買うというスタイルが定着したのでした。

ダウンロードを可能にしているストアは、ソーシャルDRMといって、データ内に個人情報を都度都度書き込むことで、複製して誰かに譲渡すると購入者に不利益がこうむるような仕組みをつくり、著作権侵害を防いでいます。しかし、システムに大きな負荷がかかるため、あまり普及していないのが現状です。

推し活なら紙本と電子の両方を買う

以上のことにより、電子書籍は検索や持ち運びの利便性があるいっぽうで、所有しているわけではありません。

ですので、ほんとうに大事な本であれば、紙本を買うことがおすすめです。

そして、推し活として買うのであれば、作者さんに同時に貢献できる紙本+電子、両方買うのがおすすめです。いまでも、紙本の売上が作者さんの立場を強くするのが出版業界ですので、そういう意味でも、所有できるという意味でも、紙本の購入は推し活としてはおすすめです。

ただ、わたしは読み上げ機能をつかい電子書籍で効率的に読むことになれてしまっていますので、電子書籍をメインに買っています。推し活としては両方買う、という感じで、電子書籍はいつ消えてもいい、くらいの気持ちで買うようにしています。ちなみにわたしは、Google Play Booksでいつも買っています。ブラウザで読めるので、iPhoneの人もおすすめですよ。