YouTubeは設定いらずで動画視聴の動向を反映し、ユーザー層やリアルタイムなどを分析できる強力な機能です。
YouTubeアナリティクスは使い方や見方をおさえれば、動画制作の大きなヒントになります。実際の動画で分析事例をご紹介します。
[kanren]
この記事の目次
YouTubeアナリティクスの見方
任天堂が初めてリリースしたスマホゲーム、スーパーマリオランのゲーム実況動画を、先日アップしました。
配信開始後、頑張ってすぐにアップしたので、思いのほか良いデータが取れました。そこで今回はこちらを題材にして、YouTubeアナリティクスの使い方をみていきます。
YouTubeアナリティクスとは
YouTubeアナリティクスとは、アップした動画の再生数のみだけでなく、どれくらいの時間まで再生されたのか、どういう性別やデバイスが多いのか、というYouTube動画の再生の分析をできる、動画解析ツールです。
自分が投稿した動画の一覧から「動画の管理」にいきますと、クリエイターツールという様々なツール群が利用できる画面に移りますので、そこで「アナリティクス」を選びましょう。
以下のリンクからでも直接いけます。チャンネル全体のみならず動画ごとの詳細な分析もできるため、動画作りやチャンネル運営の役に立ちます。
YouTubeアナリティクスでわかること
- 再生時間
- 視聴者維持率
- ユーザー層(年齢層など)や端末の種類
- 再生場所(埋め込みなのかYouTube上なのか等)
- トラフィックソース(経由元)
- チャンネル登録者や評価、コメント
今回は、今後の動画の作り方の参考にしたいので、動画単位でこれらを見ていきましょう。
動画分析の事例
動画の視聴状況全般
がんばって、配信とほぼ同時に速攻で上げたのですが、思ったほど再生数は多くなかったです。・・・が!やっぱり私のチャンネル内で貢献度は今までで一番、という感じですね。以下のように突出しました、やっぱりタイミング大事!
それでは、YouTubeアナリティクスを使って、詳細な動画分析をしていきましょう。
動画視聴サマリー
動画視聴の概要としてはこんな感じです(サマリー=概要)。やっぱり私のブログを知っている人が多いためか、男性3~40台がボリュームゾーンになっています。
いちおうPCと携帯といったデバイスごとのセグメントはかけられるので、それで見ても、ほぼ3~40台が中心という感じでした。ここを狙った動画作りであれば成功と見て良いですね。
ちなみに、あえて今回日本語タイトルを付けたので、見ている国がほぼ100%日本というのは狙いどおりでした。
OSや閲覧場所の概要
スマホが多いんですけども、スマホでセグメントして閲覧場所を見ても「埋め込みプレイヤー」が最も多いというのが興味深いです。スマホのわたしのブログで見てくれた、ということですかね。媒体持ってて本当に良かった。
他の私の人気動画と比較したところ、関連動画で見られる率はじつはかなり多い。ほぼ倍くらい。やっぱり最速を目指してアップしたのは効いてたのかもしれません。とはいえ、再生数が伸びなかったのは後述。
興味深いのは、やっぱりこの程度の再生数でもしっかりゲーム機があるってところ。やはりゲーム動画はゲーム機でも見られる、ということでしょうか。たしかにもう、XBOXとかPS4とかもブラウザアプリなら全然動くよなーという印象です。XBOXONEあたりなら普通に仕事に使えるんじゃないかなと思うくらい。
あと何気に、iPhone一辺倒でもなくなってきたのかなと思う数字。やっぱりこれからAndroid対応もしっかり考えないと、とは思いました。
ちなみに流入元は、ほぼわたしのブログでした。あとは自然検索とTwitter。まあ想像通りですね。
さぁそれでは、YouTubeアナリティクスで動画制作のキモである、動画再生視聴者維持率を見ていきましょう。
ここを考察できるようになりますと、動画制作に大きく貢献してくれるはずです。
動画視聴維持率アナリティクス
YouTubeアナリティクスの視聴者維持率のデータには2種類あります。
- 絶対的な視聴者維持率
- 相対的な視聴者維持率
前者はそのまんまなのですが、後者は、視聴者維持率は全世界の統計に基づいた数字です。ですから、まあ参考値なのですが、ちょっと視点を変えて分析できますので、わたしはこちらもよく見ます。
絶対的な視聴者維持率
動画開始直後。マリオランのアプリ立ち上げをするところです。
「マリオラン起動!」速攻落ちてます(泣)www!
15秒くらいしますと、落ちつつも安定。まあ何%かの人は我慢してくれている、という感じでしょうか。
ユーザー登録など初期画面です。
じわじわと上がり始めています。たぶん、再生位置をスライドさせた人が戻ってきたのかな。まあ、ゲームが始まると増えるのは自然かなと。
ゲーム画面であっても、2分半を過ぎたあたりから落ち始めます。3分もたない・・・。
データのダウンロードも編集せずにそのままにしたら、落ちる落ちる・・・。
ワールドが表示!すぐに回復!わかりやすすぎぃ!
あとは、最後のプレイまで見てもらえて・・・・、
ゲーム終了で、いっきに離脱が増えるという感じです。
相対的な視聴者維持率
相対的な視聴者数維持率は、全体的な動画との比較ですので、一概には比較できませんが、いちおう。やっぱり最初が落ちるのは一緒ですね。
最初のプレイ中は平均よりも上で、ダウンロードがはじまると平均よりも下、というよりわかりやすいグラフになっています。
意外だったのは、ダウンロード中でも相対値でみると、じつは良い成績というところですね。これは目的がある動画だからですかね。
後半はプレイ中でも全体よりも成績が悪くなっています。私の動画では、もういいや、という層がいるのかもしれませんね。
10分という動画で、編集無しで、だらだらプレイで、素人っぽさ満開の動画でしたが、時間帯ごとに大きく維持率が変わることがわかりました。YouTubeアナリティクス、凄いですね。
それでは、わたしなりに考察をしてみます。
YouTubeアナリティクスからの分析
視聴者維持率から考察する動画作り
出だしの3秒は超重要
おもちゃレビュー動画で人気のレオンさん。チャンネル登録者は83万超えと人気YouTuberの1人です。
レオンさんの動画は「はいぃっ!レオンチャンネルです!」と出だしが始まることが多いのですが、たまに上記のようにキャッチーな部分を冒頭に見せてから決め台詞というパターンもあります。
出だしでいかに視聴者離れを防ぐか。超有名YouTuberでさえ試行錯誤していることは、心にとめておきたいですね。
1分が見やすい長さ
これは扱うテーマにもよりますし、見せ方にもよるので、一概には言えませんが、それでもわたしのような素人は、長く見せようと思わず1分をベースにして、見切ってもらうということを重視したほうが良いのかなと思いました。
とにかく長いと、視聴者は結局早送りをするわけです。つまり見てもらうために与えられた時間は、そう多くないということです。そう考えるとやっぱりPPAPの1分が最強なのだろうなと思います。じつはPPAPは最初の15秒は平坦な映像です、しかしそれでも1分という短さから、より多く見られたのではないかと思うのです。
人気YouTuberのHIKAKINさんもじつはほとんどの動画は5分程度なんですよねー。長く見せるのはほんと大変だと思います。
小学生YouTuberに聞いてみた
うちの小学生の娘にも、再生数の少なさに対して意見を聞いてみました。
娘:サムネとタイトルじゃん?
的確すぎます(泣)ww!
YouTubeのサムネ、ほんと悩んだんですよねえ。
とにかく今回は最速で上げる!ということを目標にしたので、サムネも作れたのですが、公開スピード重視で、以下のようにデフォルトで出たまんまを、アップロード公開しちゃったんですよね。
やっぱり、マリオっぽいものにして、キャッチコピーもつけるべきだったか・・・。
いちおう、カスタムサムネイルでマリオランのプレイ中っぽいサムネも自動生成はされていたのですが、競合動画も多いよなあと思い、あえてあまり見ないようなサムネにしたのが裏目に出たかなあと思いました。
サムネは直球勝負せよ!
タイトルもちゃんと、Googleトレンドで調べておいてから、撮影すれば良かったかなー。ダウンロード配信に偶然遭遇できちゃったので、ちょっと舞い上がっちゃったかもです。
>>マリオラン – 調べる – Google トレンド
予め内容を絞り込んだ上で、1分以内に収めた内容にすれば良かったのかな。
みなさんは、どんなふうに動画を見ますか?
インプレッションが見たい
ところで、YouTubeアナリティクスでは、もっとも見たいインプレッション(表示回数)がわかりません。
再生率は出ますがこれは動画全体に対してどれくらい再生されたのか、という閲覧の状況。表示されて再生ボタンを押される・・・という再生率ではないのでした。
ようは、どれくらい表示されて、結果どれくらいクリックされたのか、がわかればタイトルやサムネの作り方にも参考にできる、と思う次第です。が、まあ仕方ありませんね。
ちなみに、わたしの動画で再生率が高いのは「~の方法」など、具体的にノウハウがわかるもの=動画を見た結果得られるメリットがはっきり分かるもの、という感じです。
動画ごとの視聴状況を比較できる
ちなみに、同じ指標で動画ごとの再生状況を比較することができます。
上記のアクリルカッターの動画は、15秒と短くて、答えを知りたい、という人向けのアンサーなので、やっぱり再生率は高いですねー。
YouTubeアナリティクスの比較機能を使いこなせば、一部だけ変えて似たような動画を作り、facebookユーザーへの拡散、Twitterユーザーへの拡散、と再生の違いを見てみてもいいかもしれませんね。
YouTubeアナリティクス、使い方や見方に慣れていない人は、こんな感じにピンポイントで見てみてはいかがでしょうか。ご参考になれば幸いです。
関連情報リンク
https://www.youtube.com/watch?v=t6TH6gVqCBU
YouTubeアナリティクスの公式ドキュメント。よく出来ていますので、YouTuberを見ざす人は必見。
>>YouTube アナリティクスの概要 – YouTube ヘルプ
ごくまれには、見れないということはあるみたいです。今はもうほとんど見ないですけどね。
>>youtubeのアナリティクスが見れない。 – 一昨日ぐらいまでは見れてた… – Yahoo!知恵袋
アナリティクスでも若干時間差はありますね。
>>YouTubeでパソコンから昨日動画をアップロードしました。すでに再生回数100回を… – Yahoo!知恵袋
YouTubeアナリティクスのユーザー層レポートは、Googleの圧倒的なネットワーク資産から推定しているとのこと。
>>ユーザー層レポート – YouTube ヘルプ
チャンネル登録者数が多い人は、リアルタイムで見て反応を把握すると良いかも。
>>リアルタイム レポート – YouTube ヘルプ
AdSenseとの関連付けを確認しましょう。
>>YouTube アナリティクスに収益レポートが表示されない – Google プロダクト フォーラム
YouTubeアナリティクスに限らず、近年のGoogleのサービスはChromeの利用がベストです。
>>YouTubeのアナリティクスをクリックしても、データが表示されなくなりました。 -… – Yahoo!知恵袋
使い方や設定が網羅されています。
>>動画の効果計測方法(YouTubeアナリティクスの設定) | video-ad.net
>>YouTubeアナリティクスの使い方をまとめたよ。 | Last Day. jp
すべての集積の総再生時間です。
>>総再生時間レポート – YouTube ヘルプ
アナリティクスでカードの表示回数などもわかります。
>>カードレポート – YouTube ヘルプ
まとめ
実際の動画をもとにじっくりYouTubeアナリティクスを見てみました。ある程度再生数がありますと、やっぱり気づきはありますね。
YouTube 成功の実践法則53 | 木村 博史
>>人気の「YouTube: 関連本」最新一覧はこちら。
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自分自身の動画をYouTubeアナリティクスで見ましたら、人気YouTuberの動画を古い順から見てみると、試行錯誤の過程がわかりますので、さらに参考になるかと思います。
動画プラットフォームはまだまだ伸びると思っていますので、これからも気づきがあればどんどんシェアしますね。
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