ASMR録音をはじめるときに、必要なのがバイノーラル録音ができるマイクと、ステレオ録音に対応した機器。スマホでも接続の仕方によってモノラルになってしまうため注意が必要です。
この記事の目次
ASMRを録音できるマイク
ASMR動画を録音するときに使う、音声をステレオで録音できる(バイノーラル録音)iPhoneで使えるマイクです。
こちらが今回購入しました、iPhoneで使えるライトニング端子変換アダプタ付きのバイノーラル録音用マイク。イヤホンのスピーカーの反対部分がマイクになっていて、左右ありステレオ録音ができます。
Scenes Lifelike イヤホン VRレコーディング バイノーラル録音 iphone専用 ASMR リモコン付き 通話非対応
おそらく2019年12月時点で、ライトニング端子に直接させてステレオ録音できるバイノーラル録音用マイクは唯一だと思います。ですので、残念ながら価格はかなり強気です。買う人は選ばれると思います。
ただいちおうアマゾンのページには、MFi認証機器(アップルの規格を通過)とは書かれています。
あとは、念のため、パソコンともつなげられるUSBオーディオアダプタ。
Scenes Lifelike PCアダプタ Windows Mac 使用 PCのバイノーラル録音 3.5mm端子2つ付き 普通のマイク接続可能| 外付サウンドカード
そして、ダミーヘッド。じっさいの耳と同じ幅の間隔で、より立体感のあるバイノーラル録音ができます。
SCENES Lifelike イヤホンスタンド マイクホルダー バイノーラル録音 ダミーヘッド 台座 ストリーミング ライブ配信 ASMR (黒): 家電・カメラ
こちらは、じっさいに使うときにはさらに頭部になるようなものを挟んで使います。そうしませんと、逆の耳のマイクが音を拾ってしまい定位が安定しないのですよね。
競合としては、日本のメーカーであるローランドから出ています、CS-10EMです。ただ、こちらは通常のマイク端子とイヤホン端子の2本が出ているタイプですので、iPhoneでそのままは使うとステレオ録音はできません。
Roland ローランド バイノーラル マイクロホン イヤホン CS-10EM
今回は、Scenes Lifelikeマイクをレビューします。
なお、音質については、まったくの素人です。そのあたりはさしひいて、レビューはお読み下さい。
Scenes Lifelike レビュー
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製品外観
こちらが、箱と本体です。本体と、ライトニング変換アダプタと、ケースと取説がつきます。
前述のダミーヘッドにさしこむと、こんな感じです。同じメーカーだけあって、ピッタリとはまりまったくずれません。
こちらはローランドCS-10EMをさしますと、こんな感じでピッタリとはハマりません。ひっかけているだけ、という感じです。
もともとのケーブルは、マイクロUSB端子になっていますのでアダプタをつけて、ライトニング端子にさします。リモコン操作ボタンもつきます。
ケーブル自体は短くて、だいたい60cmくらいです。通常のイヤホンのように外でつけてスマホをお知りのポケットに入れて、というのは難しそうです。
ダミーヘッドの耳はシリコンでできているのか、ぷにぷにして気持ちいいです。
スマホと並べるとこんな感じです。単体でつかよりは頭の位置に何かをはさんで、左右の音漏れを防ぐといいと思います。
取説はいちおう日本語表記もあります。ただ、性能や部位の説明にとどまります。
アプリ不要とはありますが、iOS13.3で使った限りは、ドライバのアップデートは必要です。
ドライバインストール
ライトニングケーブルをさしますと自動で認識して、すぐに使えます。ただし、ステレオ録音するためにはアップデートが必要です。
専用ドライバアプリをインストールします。それを起動しますと、アップデートというボタンがありますので、(1)いったん再起動し、(2)アプリ起動後アップデート、(3)ふたたび再起動してください。
そうしますと、ステレオ録音が可能になります。ちなみに、専用アプリはiPhoneの設定を起動しますと、突然インストールがはじまります。
ドライバアプリの画面にある、Firmware のOn Device Version の数字と、Lastest Version の数字が同じになれば、OKです。
バイノーラル録音する方法
iPhoneに付属のボイスメモを起動します。
Scenes Lifelikeマイクに話しかけますと、しっかり左右を分離して録音してくれます。すばらしい。
Anchorアプリで使う方法
Anchorアプリでは注意が必要です。Anchorアプリ自体はステレオ録音に対応していません。
ですから、手順としては以下です。
- あらかじめボイスメモでバイノーラル録音
- Anchorアプリを起動
- Anchorアプリの録音モードにする
- ライブラリからインポート
- ボイスメモで録音したステレオ音声ファイルを取り込む
残念ながら、Anchorアプリ自体の録音機能をつかうと、音声がモノラルに強制的に変換されてしまうようです。ですから、あらかじめボイスメモでステレオ録音した音声をインポート、というかたちで番組を収録します。
なお、ボイスメモで録音した音声ファイルは、ボイスメモのメニューから、スマホ本体にファイルとしてファイルに保存、としておきませんと、Anchorアプリで選択ができませんで、ご注意ください。
ちなみに、ボイスメモのステレオ音声にBGMをつけることもできます。合成後iPhoneで聞きますとモノラルに聞こえます。しかし、パソコンのほうで聞きますとちゃんとステレオになっています。
おそらくはステレオのままだとは思いますが、ちょっとこのあたりの挙動はなんとも言えない感じです。
Androidはダメ iPhone専用
USB-C に変換し、Anchorへの接続をしてみましたが、モノラル録音のままでした。iPhone専用となります。
USBアダプタでPC録音
同じScenes Lifelikeから発売されていますUSBアダプタも使ってみました。Windows10のパソコンにさしてみましたが、とくにドライバなど無しで、すぐに認識しました。
Audacityという波形編集ソフトで録音してみましたが、問題なくステレオ録音ができました。
ローランドのCS-10EMでも試してみましたが、ちゃんとバイノーラル録音できていました。
ただし、ウェブブラウザでAnchorに接続して、Anchorのウェブアプリとして録音をすると、モノラルになってしまいます。
やはり、時間がある人は、PCでバイノーラル録音をし、ソフトで編集をした音声ファイルを、あとはアップロードするだけ、としたほうが無難な印象です。
アプリが対応していないと結局は、ボイスメモ経由になってしまうため、手間がかかります。そうしますとバイノーラル録音に対応したボイスレコーダーとそんなに変わらないのでは、となってしまうところが、悩ましい点ですね。
ASMRという音質にこだわるジャンルですし、安くはない商品なので、ぜひ慎重にお決めください。その際の参考になれば幸いです。