企業も参考にしたいフォートナイトのメタバース事例。世界的ビジネス雑誌が作る史実を学べる教育コンテンツ。国内クリエイター事例も。

フォートナイトの期間限定イベントマップで、キング牧師を称える「MARCH THROUGH TIME」が開催されました。マップの完成度もさることながら、マップ全体の構成が非常にみごとで、企業がメタバースに参入するときのお手本のような事例でしたので、解説します。

フォートナイトのメタバースにキング牧師の名スピーチ

>>MLKを称えよう: TIME Studios プレゼンツ – フォートナイト March Through Time

フォートナイトが世界ではじめてニュース雑誌を創刊したTIMEと組んで、フォートナイトのマップ内に、記念公園をリイメージした、記念広場をつくりました。

無料でプレイできるフォートナイトで、その広場を散策でき、かつそのマップ内でキング牧師の演説動画を見たり、マップに隠されているゲームや、博物館などで知識を深めたりできます。

TIME側の公式リリースはこちら。プレイヤーをDC.63へてれぽーとされるところから、始まります。

>>TIME Studios Presents ‘March Through Time’ in Fortnite | Time

フォートナイトというゲームに興味がない人も、歴史や偉業をまなべる、とてもよいコンテンツになっています。

もちろんフォートナイトをプレイしているユーザーには、このイベントをクリアすることで、もらえるスプレーアイテムがあり、十分に楽しめます。

>>「フォートナイト」でキング牧師を称える「MARCH THROUGH TIME」が開催。チェレンジクリアでスプレー「D.C.63」がアンロック

キング牧師の偉業を学べる良質なマップ

実際のマーチスルータイムのマップは、わたしのYouTubeで見られますので、よかったら見てみて下さい。

映像だけでなく仮想体験としてキング牧師を学べる

キング牧師のスピーチ映像がマップ内に流れるだけではありません。マップには博物館があり、画像とともに史実を学べます。

マーチスルータイム

そこにテレポート場所があるのです。移動された場所は、歴史的なできごとを学べるエリアです。

マーチスルータイム

重要な史実をこうしたメタバースで「体験として」学べるように工夫されています。

映像もしっかり、日本語で字幕がでますので、理解できないということはありません。

マーチスルータイム

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ゲームプレイヤーにも楽しめる仕掛けもたくさん

マップ内でのみ使えるエモート(動き)が追加されていました。地面にまったり座るエモートなどは、フレンドとしっかり演説を聴くのによさそうです。

マーチスルータイム

仲間と協力してプレイするミニゲームも、いくつかありました。

マーチスルータイム

迷路もありました。

マーチスルータイム

そして、イベントをクリアすると、特典としてゲームでつかえるスプレーアイテムがもらえます。モチベーションにつながります。

企業のメタバース活用はミッションや文化を伝えられる

今回こうした広大なマップを作ることは、企業にとってもメリットは大きいと思います。

マーチスルータイム

こちらはサムネイルなどにも使えそうな、向こう側が見える巨大フォトフレームですね。

マーチスルータイム

メタバースであれば、こうしたTIMEの記念館をつくることもできます。

マーチスルータイム

記念館のなかでは、ちょっとしたクイズも。こうしたいろいろなことを学べる仕掛けがつくれるのも、フォートナイトクリエイティブの魅力です。

マーチスルータイム

マーチスルータイムを作った4人のクリエイター

>>Chasejackmanさん (@Chasejackman1) / Twitter
>>ذئبさん (@GQuanoe) / Twitter
>>𝙓𝙒𝘿𝙁𝙧さん (@XWDFr) / Twitter
>>YU7A さん (@YU7A_16) / Twitter

あとは、おそらくEPICオリジナルで造形がされていました。ここはさすがにEPIC内部で制作されたものだと思います。

マーチスルータイム

フォートナイトクリエイティブというマップをつくる機能のなかに、リンカーンの銅像はデフォルトでは実装されていませんので、さすがにこれはEPIC製かと思います。

それでも、企業マップでこうした独自オブジェも作ってもらえるのですね、すごい。

日本でもJTBなどメタバースの事例がある

国内でも、JTBグループ企業が、日本人クリエイターと組んで、メタバースの旅行パックを販売した事例があります。

>>JTBグループの3社が「アイランドリゾート」をテーマにしたFortniteオンラインイベントを3月開催!|株式会社JTB沖縄

日本のクリエイターがつくったマップを、有名e-Sportsプレイヤーとツアーする、という楽しい企画が販売されました。すでに3回おこなわれ毎回盛況だそうです。

Twitterでも多くのスクショが拡散されています。

メタバースと教育コンテンツは愛称がよい

フォートナイトクリエイティブという、マップを作れるモード。これは、さまざまな仕掛けをマップ上に組み込むことが可能です。

ですから、ちょっとしたクイズや、体験により学べるもの、などがとても愛称がよいのです。

今回のように、動画を流したり、完全オリジナルの3Dオブジェクトを制作する、となりますと莫大な費用がかかってしまいますが、フォートナイトクリエイティブにデフォルトであるオブジェクトだけでも、かなりのマップが作れます。

企業のみなさんは、こうした手作りできるメタバースを企業ミッションやカルチャーを伝えるオウンドメディアとして活用してみてはいかがでしょうか。

感染症対策はしばらく重要視されるはずですので、ZOOMだけでない、ネットでのコミュニティづくりに役立ててみてください。

わたしはマップ制作も行っていますので、メタバース作りに興味のある人は、お気軽に問い合わせかDMをいただければ幸いです。