Radiotalk、stand.fm、REC.と3大音声メディアの、新着配信に対するインプレッション(露出)を調べました。投稿しても再生されないなーと思われている方は必読です。
現状では、もっとも後発なREC.が全体的に有利な印象です。ただ、いっぽうでリスナー属性はかなり異なりますので、それがビジネス上合っているのかはまた別問題かと思います。
2020年5月15日時点での、Androidアプリでの挙動を調べました。ただ、Androidは、stand.fmとRadiotalkでは、なぜかかなり操作差を埋められるずにいるので、iPhoneでも同じかどうかは未知数です。
新着配信への導線
Radiotalkの新規の導線
ホームはクリップした番組が出る
トップにはクリップした番組が出ます。したがって、クリップされればその後、聴かれる可能性は高くなります。RSSリーダーな印象。
独自の世界観のジャンル分け
トップに表示されるカテゴリーは、おすすめトーク、男性の声を聴きたい人へ、これぞ鉄板!フリートーク、おすすめタグ、です。3つとも人気番組が1位という運営主導エリアです。ですから新規はまず難しいです。おすすめタグ以降も、作業中に聴きたいトーク、知らなかった雑学トークと独自のカテゴリーが続き、かつトップ表示の4件はそれなりにいいね数が多いものがきていますので、ちょっと厳しそう。
新着トークは最下
サムネの有利不利はなさそう。ただ、そもそもあまり見られてなさそうな場所にあります(前述のように、普段自分が聴いているものであれば上部で完結するため)。
サムネタップ後再生にはもう1度タップが必要
トップなどでサムネをタップしても、すぐには再生されず詳細ページに行って、さらに再生ボタンを押す必要があります。間違いタップで再生がされないため、正確かもしれませんが、配信者のテンションは上がりづらいです。
再生後次に関連がかかるも画面が表示されない
Androidだけかもしれないが、ある配信を再生して次には別な配信が自動で流れますが、ただ、画面がまったく切り替わらず誰なのか調べようがありません。ですので、クリップされず、新規流入に期待はできません。
ハッシュタグとタイムジャンプも未知数
ハッシュタグは概要欄でフォーカスされるのですが、ユーザーが使っているのかは不明です。注目とおすすめがあるのですが、どうも使われている気がしません(いいねや登録数を見ると)。あと、概要欄のタイムスタンプジャンプ機能も現状では、SEOでちょっと有利な気もしますが押されているかは不明です。
ディスカバーはおすすめと公式トーカー
検索にディスカバーが表示されるも、基本はおすすめと公式のラジオトーカーのみが上位となります。このラジオトーカー認定が、新規には立ちふさがります。
トップ上部にお題バナー
お題にそったハッシュタグをつけていると表示がされます。ただし、新規とおすすめ、というタブわけ表示はないものの、いいね数を見る限りは、どうも賑わっている印象はしません。
ウェブは再生のみ
ウェブページで再生はできるものの、いいねやコメントはできません。
ログインしたアプリからだと無限にいいね
ログインユーザーであればいいねは無制限なので、別アカウントを取得すれば、いいね増産はできます。
OGPはRadiotalk風にデザインされた画像
Radiotalkの黄色と白でデザインされた横長画像。タイトルが3分の2ほどの面積をしめ、サムネが正方形でおさまりはよく、概要欄も2行ほど表示されます。ただ、配信者よりRadiotalk色のほうが強めなデザイン。
ハッシュタグが充実
概要欄では、ハッシュタグと、URLと、タイムスタンプがリンクになります。Radiotalkはハッシュタグページがあったり、そのページでは新着タブがあったりと、ハッシュタグ利用は盛んです。どれくらい効果があるかはわかりませんが、ある程度いいねをもらっている人は、Instagramのようにハッシュタグをたくさん入れている気がします。
公式Twitterは複数あるが投稿はいろいろ
公式のメインはRadiotalk_infoっぽいのですが、1日1~43投稿とムラがあり、かなり個人裁量で運用している印象です。放送を紹介してくれている投稿もあるのですが、それよりはお知らせが多いかもしれません。このあたりは老舗ならではの運用ですね。他には、CEOやファンコミュといったアカウントもあり、放送紹介はしてくれているものの、さすがに番組数が多いので、期待はあまりできないような気がします。Radiotalkくらいの規模であれば、番組紹介アカウントとかあっても良さそうと思いました。
あと、公式InstagramとTikTokがあるのですが、こちらはまだほとんどおすすめ級のものしか紹介されていません。ですので、期待はしないほうが良いでしょう。
所見
老舗だけあって、最初からかなり厳しい印象を持っていましたが、想像以上に、調べてみればみるほど、新規の導線が少ない印象でした。完全にTwitter集客するか、コインチャージして差し入れをして1人への露出を積み重ねるしか感じですね。たしかに、Twitter上でキーワード数見ると、Radiotalkがダントツでしたが、そのためなのだと思いました。
>>「Radiotalk」のYahoo!検索(リアルタイム) – Twitter(ツイッター)をリアルタイム検索
サイトで詳しく見る
ただ、iPhoneのみですが、波形編集はもっとも使いやすく、一日の長を感じます。ただ録音上限12分は辛いので、今後のアップデートを期待したいです。
突破の糸口:ひたすらTwitter集客、差し入れ、ハッシュタグ
>>Amazonで50%OFF以上のタイムセール
セール特設ページを見る
>>楽天トラベル国内ツアーのバーゲン情報はこちら
楽天で詳しく見る
stand.fmでの新規の導線
ライブ放送がトップ
- 3つまでトップ表示
- 21~23時は激戦
- ライブ配信だけでなく参加しても目立てるケースも
- ライブもアイコンやタイトルや喋りが合わないと、まず退出される
おすすめや話題のチャンネルは難しい
運営側がロックオンしたいユーザーに合わせた番組やサムネしか載らない印象です。
映画がなくなりミュージックに
かつては映画タグが上位に来ていたのですが、どうも不評だったのか、カテゴリーミュージックがトップに。かつては投稿数が少ない割にトップに来ていたので、ちゃんとしたサムネならそれなりに再生されていました。ただ、そのノウハウが出回わって投稿の質が落ちたからかわかりませんが、変更されてしまいました。
おすすめ放送もあるがまず無理
トップページ中位に、おすすめの配信があります。しかし、ここもターゲットにふさわしいもので固定されている印象です。
人気カテゴリーは流れるのも早い
人気なのは、美容・メイク・恋愛・エンタメ・カルチャーなど。運営母体のターゲットにあう内容が有利かと。また、トップに表示されるカテゴリートップは、ほぼ固定なので新規が入り込むのはほんと難しいですね。
新着は最下
新着とはじめましてが、最下に来ています。ここには絶対に出るはずですが、ページ上部のサムネとのビジュアルの差が激しいので、キラキラ系な人はきっと見ていない気がします。唯一の新規エリアがちょっと厳しいですね。
誰かの放送の次
stand.fmでは、誰かの放送を聴くと、その人の次の放送が次に流れ、その次に別の放送が自動で流れます。タグで見分けているのか、カテゴリーで近くて再生数が多いものというフィルターなのか不明ですが、ここは可能性があります。ただ、ある程度ジャンルは近い気がします。つまり、stand.fmで多そうな、美容・健康・コスメ・ライフスタイルなどなど。
SNS拡散は意識して作られているがOGPだけが残念
サムネの上下がカットされる横長画像のOGP。タイトルとハッシュタグ。ウェブでの再生やいいね、フォーム送信もできるため、アプリのない人にもいろいろと協力をお願いはしやすいです。
概要欄のリンクは有効
概要欄にURLを書くと自動でリンクになります。タイムスタンプジャンプには非対応です。
芸能人や著名人なども少しづつ参入
大きな動きはないものの、芸能人やアスリートなど著名人も徐々に増えている印象。優木まおみさんが牽引している気がします。彼女は、ライブで収録しつつその後アーカイブとしても露出すると、2回露出できるという好循環を発見し、かつ20万人以上のインスタからの集客など、フォロワーを増やしています。
ディスカバーは基本おすすめのみ
検索は基本チャンネル単位のみ。検索結果ですぐにフォローができるものの、上位表示の規則性は不明です。ディスカバーはなぜかおすすめしか出ませんので、新規はまず無理でしょう。
公式Twitterでの露出
1日3~4ツイート。うち1~2件が番組紹介。ただ、おすすめに乗りそうなイメージの番組が多く、ブランド優先な印象です。あとサムネの白背景率高め。
所見
おしゃれでキラキラして健康的で、白背景なサムネが好まれる印象です。運営母体のロックオンしたいリスナーターゲットであれば、相性は良い気がします。
一方で、新規の露出はだんだん厳しくなっていると思います。夜の時間帯のライブは本当に多いです。人気カテゴリーではさらに厳しく、新着の露出はどんどん厳しくなっています。のぞみはライブなのですが、それもターゲット次第な印象です。
リモートワークが始まり始めた3月頃に、スタートアップ界隈の人たちが投稿し始めたのを見ていましたが、2ヶ月経過してすでに投稿頻度はほぼ更新止まっている印象ですね・・・。
白背景もしくはおしゃれなサムネをつくって、投稿数を増やして露出を増やす。ライブは主催も参加も積極的に。検索対策はたぶん影響は少なそう。テーマ選びというよりは、いかに運営に寄せるか、という発想のほうが良さそう。
突破の糸口:ひたすらライブをやって相互フォロー
>>Amazonで50%OFF以上のタイムセール
セール特設ページを見る
>>楽天トラベル国内ツアーのバーゲン情報はこちら
楽天で詳しく見る
REC.の新規の導線
トップはおすすめ1行とフォロー番組
トップページは、おすすめが1行表示されますが、それ以外は基本フォローした番組サムネが並びます。10個ほどフォローアイコンが並び、お題バナーのカルーセルが入り、またフォロー番組がきて、さらにおすすめユーザーが来てとなります。フィードに別情報がさしこまれている感じ。なので、下の方はほぼ見なくなると思います。
ディスカバーは巨大サムネとサムネリスト
ディスカバーはサムネ3×3の巨大な大きさのものがカルーセルになっています。ここに乗ると当初は反応がありました。ただフォロワーは増えなかったです。なぜ!? 今はそのチャンスも減っている気はします。下にスクロールすると、サムネがインスタのようにタイル状に並びます。視認性はよく、いろいろ探そうという気になります。サムネイルワンタップ再生は、フォローしている番組のみですので、間違いタップでの再生はあまり期待できません。
新着はやはり最下
新着はほかと同様に最下部。ただ、上のサムネイル画像とそれほど大きな差がないデザインが並びますので、違和感は他よりは少ないです。見る人は見そうな気はします。
自動再生はフォロー番組へ
ディスカバーで再生した番組が終わると、自動でフォロー番組の最新話にいきます。ここからは、新規流入はなさそうですね・・・。残念。
おすすめユーザーはおそらくUUUM
REC.は公式トーカーなどはないものの、全体的にはUUUMユーチューバーとフランプールと公式アンバサダーが優遇されます。アンバサダー制度は公開されておらず、新規はまずなれません。
いいねは無制限、質問は要ログイン
ログインしないといいねや質問ができません。また、質問は匿名ではなくユーザー名が自動的に送信されます。ウェブでのいいねや質問もできません。ですので、登録ユーザーがお気に入りの放送に、ひたすらいいねタップをする、という交流が生まれています。とことんハマる人はハマる、という文化っぽいです。
OGPはロゴとサムネで収まりがいい
OGPは横長で、左にREC.のロゴ、右に正方形のサムネがくる収まりのよいパターン。タイトルと概要の1行だけが表示される。それでも配信者ロゴは目立つ配置とバランスですので良い感じです。
カテゴリーが多くカルーセルなので探しやすい
カテゴリーのカルーセルはどうも新着順らしいので、ここが一番の露出になります。タイミングと連投さえすれば、理論的には全カテゴリーに、近いタイミングで、いっせいに、アイコンを並ばせることができます。
概要欄が長いと表示しきれない
Androidだけかもしれませんが、概要欄が長いとスクロールができず、全文表示されません。タップしてほしいリンクがあれば上部に書かないといけないでしょう。URLは自動でリンクになります。また、概要欄では、タイムスタンプジャンプは非対応。
公式Twitterの運用は実験的か
投稿数が1~10とばらつきがあり、かつフォロワー数も、Radiotalkやstand.fmよりも少なく709(2020年5月15日時点)です。立ち上がったばかりとはいえ、投稿数的にもリソースが足りてない印象を受けます。おすすめの配信者を毎日1人紹介、と公式に表明。
所見
MP3アップロードや投稿予約に対応するなど、操作性ではもっともこなれた機能で、かつ新規にも今はまだチャンスがあるように思いました。ただ、録音時にコラボができない、ライブ配信ができない、といった録音に関する機能が相対的に手薄になってしまっているようで、そこは今後に期待。ただ、AndroidとiPhoneと操作性を統一してくれているのが、本当にありがたいです。他は、なぜかiPhoneが優位な開発です。
現状ではもっとも新着が露出しやすいのですが、自動再生後には出てこないため、このあたりもフィードバックして、どんどん新着への露出を期待したいです。ちなみに、ディスカバーのカルーセルはTikTokに近いデザインで、なるほどなと思いました。新着に反応がいいのもうなづけましたが、いっぽうで、配信者には興味がむきづらいのはあるのかなと思いました(TikTokでもほんと再生回数とフォロワー数との差が激しいですよね)。
突破の糸口:いろいろなカテゴリーに広く毎日投稿
ビデオグラファーのための 音声収録&整音ハンドブック (玄光社MOOK)
まとめ
新着への導線がほんとうに厳しいとわかりました。どうも、音声アプリの歴史が長いほど、厳しくなっている印象です。まあそう考えると、自然とは言えますね。
ただ、リスナー属性もそれに応じて異なる印象ですので、ある程度ターゲットを絞り、目指すリスナーがいるアプリを使うのが良さそうです。とくに運営の目指す方向は絶対ですね。
・・・と、こんな感じの父親目線で、SNS、ドライブ、ゲーム、生活防衛ネタが多めでブログ記事を2009年から書いています。よろしければLINE@をフォローしていただけると更新情報を受け取れますのでおすすめです。記事を気に入ったというかたはぜひ。
・ ・ ・ ・ ・
>>安っ!アマゾンで半額以下になっている食品タイムセール
セール特設ページを見る
↓↓↓無料のニュースレターを配信中です