ポッドキャストで投げ銭をしてもらう5つの方法と注意点

ポッドキャストには投げ銭ボタンがありません。ですが、工夫次第でポッドキャストでも投げ銭を実装することが可能です。投げ銭は、YouTubeやライブ配信などで慣れている人も増えていますので、リスナー層によってはひろく受け入れられる可能性もありますので、知っておいて損はないかと思います。現状でも、ポッドキャストに実装できる投げ銭の方法をご紹介します。

ポッドキャストで投げ銭をもらう方法

ポッドキャストで投げ銭

Apple PodcastやGoogle Podcast、Spotifyなど、多くのポッドキャストアプリでは投げ銭機能はありません。ですので、リスナーが音声配信者に投げ銭をしようと思ったら、そういう仕組みを用意してくださいと声をあげるしかありません。ただ、さすがにそれはしづらいかと思いますので、やはり、ポッドキャストの配信者側で、投げ銭に該当する機能を用意しておく必要があります。

ポッドキャストに投げ銭を実装する方法

Radiotalkで配信する

国内音声配信アプリのRadiotalkでは、ポッドキャスト配信をできて、かつ、ライブと収録配信の両方で投げ銭に対応しています。

Radiotalk

リスナーはまずはコインを購入し、それを推しに投げ銭します。もらったほうは、Radiotalkですと少額からでも交換できますので、うれしい仕組みになっています。

また、Radiotalkではリスナーにも投げ銭が根付いているため、ファン層とマッチすればポッドキャストで投げ銭収益が期待できます。とくに、ライブ配信ではおおくの投げ銭が、日々とびかっています。

概要欄に投げ銭リンクを貼っておく

ポッドキャストでは、アプリによっては毎回のポッドキャスト配信の概要欄に書いたURLが、リンクにできるものがあります。リスナーはそのURLをタップすれば、任意のウェブサイトにとぶことができる、というものです。

そのリンク先に、投げ銭ができるサイトを掲載しておけばよいのです。投げ銭に対応しているサービスは、物品の贈り物も含めれば、じつはたくさんあります。

アマゾンギフト券のリンク

アマゾンほしいものリストや、アマゾンギフト券のリンクをはっておき、贈ってもらうというものも広義の投げ銭かと思います。

アマゾンギフト券は数百円から設定が可能ですので、気軽にクリエイターを支援できる投げ銭としては、汎用性のあるギフトといえましょう。

また、Amazonであれば決済方法がたくさんある、というのも嬉しい点です。

PayPayの送金リンク

>>PayPay残高を送る – キャッシュレス決済のPayPay

PayPayではSNS経由で送金をしてもらう(厳密にはお金ではなくペイペイ残高)仕組みがあります。そのリンクをポッドキャストの概要欄に掲載しておけば、PayPayユーザーであれば手軽に投げ銭ができるので便利です。

ただ、公式Twitterではどうやら非推奨とされているようなので、自己責任でお願いします。上記のようにヘルプには書いてあるのですけども。心配な人は直接公式に問い合わせましょう。

ペイパルミー

世界大手の決済企業であるペイパル。日本ですと、任天堂スイッチの公式ストアでも対応している決済方法としても有名です。

そのPayPalにアカウントをつくり、送金用のリンクをつくりますと、誰でも送金が可能になります。たとえば私に投げ銭をするのであれば、以下のようなリンクを発行することができます。

https://www.paypal.com/paypalme/kaguabiz/100

これは、わたしのPayPal口座へ100円送金する、というリンクです。こうしたリンクを、投げ銭アイテムのように、100円、500円、1000円などと複数つくっておけば、ポッドキャストに投げ銭しやすいです。

ストライプ

>>インターネットビジネスのためのオンライン支払い処理 – Stripe

Stripeは、音声配信アプリstand.fmでも使われている課金システムです。世界的に有名なスタートアップ企業で、ペイパルと並んでいま注目されている決済企業です。

前述のペイパルと同じように、少額からでも決済の投げ銭のリンクが作成可能ですので、支援者をつのるときに使うとよいでしょう。また、月額サブスクの課金や、コンビニ払いなどにも対応するなど、日本の決済事情にもあかるく、利用者を増やしている今イチオシの決済サービスです。

ポッドキャスト投げ銭の心理的壁を越える

このように、ポッドキャストで投げ銭をもらうこと自体は、技術的にはすぐにでもできることです。

いっぽうでそもそもポッドキャストでは投げ銭をする、ということが長らくできていませんでした。ですので、Radiotalkでの配信は別ですが、そうでないAnchorなどでのポッドキャスト配信で、投げ銭をもらうといった場合、そもそもリスナーが、投げ銭を思いつかない、もしくは、心理的に抵抗がある、という問題はあります。

人は誰しもやったことがない、よくわからないことには、躊躇するものです。また、Radiotalkでは投げ銭も根付いているとはいえ、ポッドキャストのリスナーに、Radiotalkアプリをインストールしてもらう壁があります。

そうした心理的なハードルやインストールなどの物理的制約を乗り越えて、ポッドキャストに投げ銭をもらうのには、かなりの労力があると覚悟しましょう。

海外では、投げ銭よりもポッドキャストに、月額課金してもらうPatreonが一般的です。月間数百万円を稼ぐポッドキャスターもたくさんいるほどです。それくらい、クリエイターを支援する発想が一般化しているのです。

>>Patreon

ポッドキャスト

Patreonでは、複数の月額サブスクのプランをつくれたり、目標人数を達成したらxxをします、といった目標共有だったりができるなど、クリエイター支援の機能が充実していて、ポッドキャスト配信者に、より支援したくなる仕組みがたくさんあるのです。投げ銭以上に収益を得ているポッドキャスターも少なくないのです。

ポッドキャストで投げ銭をもらう方法はたくさんありますが、いずれにせよ収益化方法というのは、長く付き合うことになります。リスナーを迷わせないような決済やシンプルな仕組みであることがのぞましいです。