ポッドキャストの配信を分析するのにはいろいろなツールがあります。また、ポッドキャストで配信しているプラットフォームごとにもいろいろなアナリティクスがありますので、インサイトを見るときも使い分けるととても便利です。
この記事の目次
ポッドキャストの分析ツール紹介番組
先日こちらの番組で、ポッドキャストの分析ツールを紹介していました。
- どういった内容の配信だと視聴が増えるのか
- 視聴維持をされているのはどういう話し方やテーマのときか
- どの層にうけている内容なのか
など、わかることはわずかでも、上記のように得られる情報は少なくありません。
実際わたしも使っているツールで、そのプラットフォームを使っていれば、誰でも見られるものですが、とても興味深かったので、私が使っているツールとともに共有します。
配信者のあらいりなさんは、独自の視点で音声まわりのニュースやトピックを掘り下げてくれるので、おすすめの番組です。
独立系の音声配信は、ポッドキャストほどインサイトが充実しているところが少ないので、今後、独立系でも配信者のこうしたデータ運用に刺さるツールが提供されるようになってほしいと個人的には思っています。
ポッドキャストの分析ツール
Anchor Insight Tool
わたしはポッドキャストをAnchorで収録(アップロード)し、AppleやSpotifyなどポッドキャストに配信しています。
ですので、Anchorのアナリティクスは、それらのトータルの視聴として全体数を把握することにつかいます。
また、Anchor独自としては、上図のように視聴維持率がわかります。これを使いますと、テーマによって維持率がかわったり、トークが盛り上がらないと維持率が減ったりと、話し方やテーマの振り返りができます。
Spotify Stat
Spotifyは、Spotifyの会員情報からわかるオーディエンスのデータがとても参考になります。
Spotifyで視聴している人は、Spotifyで会員登録をしていますので、そこでのデモグラフィックデータがとても貴重です。
年代や性別はもちろん、どういう音楽をよく聴くのかなどもわかり、なんとなくの嗜好性なども想像できて、参考になります。
ですので私は、ポッドキャストを宣伝するとき、Spotifyでの視聴URLを告知するようにしています。
iPhoneでもAndroidでも、PCでも聴けますし、無料でいろいろな音楽がサブスクできけるというメリットもありますし、わたしにはこうしたデモグラフィックがわかる、ということもありますので。
Apple Podcats Connect
アップルの有料サブスクを申し込みたい人はかならず使うアップルポッドキャストコネクト。
ただ、わたしは有料サブスクには申し込んでいません。ただ、公開後にどう視聴されたのかという数値がわかることと、やはりポッドキャストはアップルからはじまったということで、視聴者が一番多いということで、不定期にチェックするようにしています。
とくに、公開後に数字が伸びるものや、公開後検索やSNSからの流入で安定的に再生されるものなどがわかり、参考になります。
Google Podcast Manager
Googleポッドキャストは残念ながら、ほとんど聴かれることのないプラットフォームです。
ですが、検索流入のキーワードがわかるため不定期にはチェックするようにしています。とはいえ、最新で話題の知名度の高いものを扱ったときに、だいたい集中するのですけどね。
YouTube Studio
わたしは音声を動画化して、YouTubeにも配信しています。
YouTubeでは非常に細かなアナリティクスがわかります。ただ、気をつけなくてはいけないのは、そのリスナーのほとんどはYouTubeユーザーということです。
音声を聴きYouTubeにいるわけではない、という点です。ですので、多くの音声ニーズからははずれることも多く、そのときの話題やニュースのトピックが露骨に跳ね上がるデータが、どうしても突出し偏る傾向があります。
それでも、絶対視聴者数が圧倒的に多いので、音声配信にありがちな、反応がないことによる、モチベーションの低下圧力は、それほど感じないのがメリットです。
また他のツールでは表示されないインプレッションがわかるのも嬉しいです。インプレッションとは、再生されないがサムネイルなどがどれくらい表示されたか、という指標です。プラットフォームの推しがわかります。
なお、音声を動画化してYouTubeにアップロードするには、手間はかかります。
Headlinerなど、音声を動画化するサービスを使いますと、そのあたりの手間は多少は効率化するとよいでしょう。
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音声配信ではアナリティクスなどがあまりわからないことが多いのですが、その点、ポッドキャストはさすがに先駆者だけあってアナリティクスなど分析ツールが多数あるのが、じつは大きな魅力だと思います。
また、有料配信するときにも、海外ツールであれば、substackなどツールがほんとうにたくさん存在するのですよね。こういう点は、今後も注目されていくと思います。
さて、そんな音声配信業界をこれからもウォッチしていく私ですが、ヴォイステックのニュース番組を、試験的にコラボではじめました。
Audio Future Map はじめました
ポッドキャストなど音声配信の未来やビジネスを、ソルティこと塩谷さんと隔週でかたりあう番組をstand.fmではじめました。
相方のソルティは、音声配信に関するビジネスを手掛ける業界人です。
音声配信ビジネスのいま 2021 vol.1 Spring | シードブレイナリー株式会社 編集部
音声配信に興味のあるかたはぜひご視聴ください。