Googleアナリティクスに新ディメンション直接セッションが発見される

新たなディメンション直接セッション
じつはすでに昔からあったのかもしれませんが、Googleアナリティクスに新しいディメンションが登場です。流入に着目しているサイト運営者には嬉しいかも。

こんにちは、Googleアナリティクス大好きカグア!です。

わたしのまわりで5月24日にタイムラインで話題になった、Googleアナリティクスの直接セッションについてご紹介します。

関連記事
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セカンダリDに新ディメンション

先日、アナリストつながりの柳内さんがFacebookに投稿した直接セッションが話題になっていました。

何やらGoogleアナリティクスのセカンダリディメンションに新しいディメンションがあったとのこと。早速、Googleアナリティクスを見てみるとたしかに見たことのないディメンションが!
直接セッション

コメントも24件と、わたし含め関係者同士でおおいに盛り上がりました。

早速、直接ディメンションの詳細を調べてみました。

真のノーリファラーは分からなかった

Googleアナリティクスでは、じつはこれまで「参照流入の次にノーリファラーで流入」といった2番目のような流入の場合は、Referralに計測されていました。
ダイレクト

これはGoogleアナリティクスが、「Direct流入の場合、直近の参照元を引用する」という仕様があるためです。このあたりは、衣袋さんの記事が詳しいです。
>>Googleアナリティクスの「参照元」は、どこが特殊なのか?[第25回] | Googleアナリティクスとは/衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座 | Web担当者Forum

ですから正確に参照元を調べたいWeb担当者は、マルチチャネルレポートではそれらが正確に把握できることを知っていた人は、これを取るためだけに、着地したらCVというビューを設定することもありました。
>>コンバージョンに間接的につながった参照元やキーワードを発掘するマルチチャネル経路分析[第59回] | Googleアナリティクスとは/衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座 | Web担当者Forum
>>アクセス解析の「カオナシ」=ノーリファラー訪問の分析に挑戦してみるぞ(第58回) | Googleアナリティクス セグメント100選 | Web担当者Forum
>>マルチチャネル データについて – アナリティクス ヘルプ

着地自体をCVにして(ようは全部のアクセスをどれもCVさせる)マルチチャネルが有効になるようにするのです。すると、本当はノーリファラー(ダイレクト)なのかが、わかるようになるというHACKが生み出されたわけです。

公式ヘルプにもノーリファラーの扱いというパラグラフに明記されています。それが、今回の直接セッションは、本当にノーリファラーではないのか、がわかるはずです。
>>マルチチャネル データについて – アナリティクス ヘルプ

では実際に、Googleアナリティクスで、新ディメンションである「直接セッション」を見ていきましょう。

直接セッションの見方

セカンダリディメンションで「直接セッション」を検索しますと、表示できます。
直接セッション

TRUEがこんなにあるのですね。直接セッションのディメンションがなければ、これらはそれぞれの流入元として解釈していましたねー。

このあたりの効果測定を厳密に行いたいという人には便利かもしれません。

直接セッションが使える場所

直接セッションが使える場所を調べてみました。どうやら直接セッションはセグメントとビューフィルタでは使えないようです。セグメントで使えないディメンションって結構ありますが、それに近いかもです。

  • マイレポート OK
  • カスタムレポート OK
  • カスタムレポートのフィルタ OK
  • セグメント NG
  • ビューフィルタ NG

ビューフィルタは、一致や除外、詳細など見てみましたが、どれでも表示されませんでした。

ですので一部では、ちょっと使いどころが難しいかもー、という声も見られました。

2014年9月から調べられる

どれくらい前まで直接セッションのディメンションが使えるのか、あるアカウントで調べてみました。かなり前から計測されてたのですね、なんと2014年。セカンダリディメンションで発見されたのは、おそらく最近なので、これまで実は取っていた、でもみんなが使えるようにしたよ、というのが最近、ということなのでしょうかね。
2014年からあった

まあアカウントによって違うのかもしれませんが、みなさんも確認してみてください。

いっぽうで、スマホなどが増加傾向にあり、今後ノーリファラーが増えるのでは?的な観測がかつて見られましたがどうでしょうか。上記のグラフですとだいたい20%がノーリファラーですね。

直接セッションを考慮しないで、標準のままチャネルを見ますと・・・、10%弱。結構変わりますね。
ノーリファラーの実際

この場合ですと、約10%ほどは、参照元引用でノーリファラーから、別なチャネルに置き換わってレポートされてる、ということですね。

ふーむ。

直接セッションを意訳した

さてところで、YES、NOですと、ちょっと分かりづらいなーと思われた皆さん。意訳するとこんな感じかと思います。
こう

なお命名について、柳内さんいわく以下とのことなのBQ使いの方は注意。

BigQueryの場合isTrueDirect の値がtrueかnullのいずれか。falseじゃないからハマるハマる

さて、直接的な広告効果を知りたい、という人にも嬉しい実装、直接セッション。ただ、数値については各自で一度検証をしてみたほうが良いかもですね。

Googleアナリティクス様、ぜひまた新しいディメンションの追加を、よろしくお願い致します。

お疲れ様です。

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関連情報リンク

公式情報。
>>アナリティクスでのウェブ セッションの算出方法 – アナリティクス ヘルプ

Googleアナリティクスに限らず、データを扱う時、その定義が超超超重要。
>>Googleアナリティクスの「セッション」を正確に理解する – Real Analytics (リアルアナリティクス)

ノーリファラーはほんとどうしようもありません。
>>“参照元なし”は多い方がいい? リファラなしの8パターンを全部言えますか?——流入分析(1) [アクセス解析tips] | 衣袋宏美のデータハックス | Web担当者Forum

Googleアナリティクスの前身であるUrchinは2005年に買収。もうそんな前になるのですね。
>>Google、Web解析ソリューションのUrchinを買収 – ITmedia NEWS

AdWordsのほうはすでに来店までCV捕捉できるようになりました。凄いですね。
>>Google 新サービス「来店コンバージョン」測定機能をセブン&アイ・ホールディングスが導入し、オン… – Google 広告主コミュニティ

まとめ

ノーリファラーは、分析ができない流入なので、できれば少ないほうが良いですよね。

しかしゼロにはできませんので、その詳細をより詳しく教えてくれる今回の直接セッション。今後もこういった実装を楽しみにしたいですね。

未確認のかたはぜひご自身のGoogleアナリティクスでチェックしてみてください。

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ノーリファラー。