やらないのはもったいない。Instagramならではのリールの投稿の3つのコツ。TikTokerだから気づくInstagramリールの優位性と活用するコツ

Instagramにあったリールの使い方には3つのコツがあります。Instagramでリールの使い方がいまひとつわからない、という人は多いのではないでしょうか。TikTokで世界的なバズを経験したわたしから見たとき、Instagramのリールの使いこなしには3つのポイントがあるのではと考えています。

リールだけじゃないInstagramにおける動画

Instagramの動画の違い

Instagramでは、上図の4つの動画投稿場所があります。動画の長さだけみますと、Instagramリールのなにがいいの?と思うと思います。

しかし、TikTokerから見たとき、Instagramリールには次の3つの、大きなメリットというか特性があり、活用しない手はないと思います。

Instagramリールのおすすめな点

新規に露出できる場所がものすごく多い

TikTokよりも、Instagramリールの優位性1

通常、Instagramで新規のユーザーにみつけてもらうためには、ハッシュタグ検索を攻略することが多いと思います。

しかし、Instagramリールでは、ハッシュタグをつけられることは勿論、ディスカバー(虫眼鏡)と、リールタブの2箇所に出ることは、非常に大きなアドバンテージです。

ディスカバーはもちろんフィード投稿の画像もでます。ですが、ディスカバーのトップ左上は、かならずInstagramリール動画ですよね。また、出てくる動画のうちほとんどは、Instagramリールのはずです。

さらには、ディスカバーで出てくるフィード動画を再生すると、その再生画面に似ている動画がレコメンドされるのですが、そこはもはやリール動画の独壇場です。

さらには、リールタブはまさにリールのためのタブです。自分がフォローしていない人の画面にも表示される可能性があります。InstagramのAIが自動的にユーザーの嗜好にあったInstagramリール動画をレコメンドしてくれますので、フォローされていない人にアピールできる格好の場所になっています。

※リールタブでおすすめされるためのアルゴリズムは公開されていませんが、そのテーマはまたいずれ別の機会に書きたいと思います。

そしてもちろん、ハッシュタグ検索でも出てきます。

いっぽう、TikTokでは新規ユーザーの目にとまるには、まずおすすめ欄しかありません。そこにいかに表示されるかに腐心することになるのですが、なかなかうまくはいきません。

そう考えますと、Instagramリールの新規ユーザーへの導線の充実ぶりは、本当にすごいです。

フィード投稿をするかしないかを選べる

TikTokよりも、Instagramリールの優位性2

Instagramリールを撮影して投稿するとき、その最後の画面で、「フィード投稿するかどうか」を、選べます。

Instagramのフィードは、プロフィール画面における重要なブランディングの一部です。そこに、カジュアルなおもしろ動画を出すわけにはいきませんよね。なので、Instagramリールをとりあぐねていた・・・、という人、その心配は、このチェックをすれば無用なのです。

前述のように、とにかくディスカバーなど新規向けに営業してくれる動画としてだけ、Instagramリールを投稿する運用のしかたもありなのです。

それでも、ハッシュタグ検索にはヒットしますし、自分のリールタブのなかには掲載されますので、アーカイブとしてはフォロワーにアピールすることはできます。

もちろん、フィードに出したい人も、通常のフィード動画と違い、人気の音楽をつけて楽しく魅せる動画にすることもできますし、表現のはばはやはりフィード動画よりは広くなります。

検索でくる調べ物ユーザーにアピールできる

TikTokよりも、Instagramリールの優位性3

国内で、TikTokとInstagramリールに関する調査が行われました。その質問のなかに、どういうときにショート動画を見ますか?という項目がありました。

>>【調査】TikTok vs リール 実際に使われているのはどっち?23万フォロワーに聞いた意外な結果|株式会社パスチャーのプレスリリース

どんな時にリールを見るのかを調査したところ、「暇つぶし」と回答した人が6割という結果となり、TikTok同様最も多くの割合を占めています。ところが、次に多かった回答は「トレンドリサーチ」というTikTokの場合とは異なる結果に。

TikTokでは8割以上が暇つぶしのため、と回答している設問に対して、Instagramリール利用者は、調べ物につかっている(結果として調べ物になった)としたユーザーがそれなりの割合いました。

たしかに、Instagram利用者はハッシュタグ検索など、検索になれていると思います。だとしますと、Instagramリールも、誰かの悩みを解決するヘルプ動画に、活用のヒントがあると思います。

TikTokではそうした動画も見られなくはないですが、あえてそれを探そうという人は、Instagramよりは少ないと思います。

実際、「#まつりぬい」でInstagram検索してみました。すると、検索結果の左上のゴールデンポジションにはリール動画がきました。

たしかに、まつりぬいのような動きのあるものであれば、動画のほうがわかりやすいはずです。そしてユーザーも自然と動画を選ぶと思いますので、トップに表示する理由が、Instagram側にもできるわけです。

ですから、フィードに出すようなブランディングされたサムネイルでない場合、そうしたファンへのお悩み解決コンテンツとしてInstagramリールを活用することは、とてもおすすめなのです。

じっさい、今後は、Googleといった外部への新規ユーザーの導線にもなりえる可能性があります。

>>グーグルがTikTokとInstagramのショートビデオを集約する検索機能をテスト導入 | TechCrunch Japan

世界中でいまやショート動画戦国時代です。検索大手のGoogleがそうしたショート動画をみつけやすくする、ということに乗り出すことはとても合理的です。そうなりますと、あなたのInstagramリール動画が、Instagramの外からも新規ユーザーさんを連れてきてくれる可能性がでてくるのです。

ネガティブフィードバック「言いにくいこと」を相手にきちんと伝える技術 : 難波 猛

Instagramはなぜここまでリールを推すのか

Mother lynx posing well
Photo:license by tambako

じつは、世界中でクリエイターを囲い込もうという動きが加速しているからです。

>>過熱するクリエーター争奪戦 Facebookが報酬1100億円配分 | JDIR

Facebookとありますが、もちろんInstagramのクリエイターも対象です。そして、YouTubeもTikTokも、優秀なショート動画投稿者に支援金を出すプロジェクトを立ち上げています。

クリエイターエコノミーが成長していく昨今では、プラットフォーマーはクリエイターをいかに獲得するかが、シェア獲得に大きく関わってくると見ているのです。

ですから、今後もしばらくは、Instagramリール動画の、Instagram内での露出優遇は続くと見られます。

Instagramリール動画を、理由があって投稿していない人は別ですが、まったく何も手を付けていない、という人はフォロワーに向けた動画でなく、まずは、広く一般向けの役立つノウハウ動画などを投稿してみてはいかがでしょうか。

フィード投稿しなければ、プロフ画面を乱すことはありませんし、リールタブでアーカイブはされますので、何かのおりにフォロワーに宣伝することは、資産になるかと思います。

もちろん、インフルエンサーであれば、ブランドコンテンツ広告としてスポンサーと紐付けもでき、収益化にも役立てられます。

まだ、Instagramリールをはじめていないかた、ぜひまずはフィード投稿せず気軽にはじめてみてはいかがでしょうか。また、他の人の再生回数も一覧ですぐにわかりますので、リサーチもしやすいです。

Instagramリール、おすすめです。