リスナーとしっかり向き合うことの大切さ

HIKAKINさんが、大人向け動画を連投しています。先日、荒らしコメントについての動画を投稿したところバズっていました。そして、今回の大人向け動画はなんと40分の大ボリューム。それでもいいね数は普段の倍以上という評価です。この背景にあるのは、ファンの成長です。

大人向け動画を出したヒカキンさん

人気ユーチューバーであるヒカキンさんが、4月27日に、40分にもわたる、大人向け動画を配信しました。

通常のヒカキンさんの動画は20分前後のレビュー動画がほとんどです。しかし、上記の動画では、過去の自分の動画をみて、動画のつくりを指摘するという内容です。

  • ピントがあっていない
  • 吹き出しの位置が不適切
  • 言い回しが不適切

といった的確なダメ出しをするという内容になっています。自分の過去動画やセイキンさん、はじめしゃちょーさんの動画にダメ出しをして、動画編集に役立つ知識を伝えています。

大人向け動画も高評価

わたしはヒカキンさんの動画のリスナーさんは子供が多いと思っていました。

しかし、コメント欄を見ますと、「ためになる!」「こうした大人向け企画も定期的にやってほしい」とおおむね好評です。

そして、いいね数も、ふだんのレビュー動画のほぼ倍もの数がついています。

ここまで成功したピボット(事業変更)はなかなかないのではないでしょうか。

数本前にトライをしている

じつはこの数本前に、荒らしコメントについての真面目な動画を投稿しています。

そして、それが非常に高い評価だったのです。やはりこちらも通常の動画の1.5倍ほどのいいねがついています。

そこできっとヒカキンさんは考えたはずです。自分のファンも、だんだんと大人な年齢になっているのではないか、と。

しっかりリスナーとむきあっているヒカキンさんだからこそ思いついた仮説なのではないでしょうか。

そして、今回の動画です。まさにその仮説は的中し、今回の動画は40分という長さであっても、成功しています。一般的にYouTubeでは、あまり長い動画ですと、離脱がふえ、YouTubeからの評価がさがり、良くないとされていますので、これはまさに的中かと。

しかし、今回のいいね数から見ますとおそらく成功しているはずです。そして、コメント欄でも「40分、見てしまった!」という投稿もあるくらいですので、ほんとうにすごいです。

ですので、次の動画も40分なのであれば、おそらく視聴維持率も高かったと考えられ、ヒカキンTVが、大人のヒカキンTVになるかもしれません。YouTube攻略系の動画チャンネルを運営している人には脅威になる未来が見えそうです。

いっぽう、数字で出ていたとしても、40分でやってみるというように、大胆に仮説検証できるのが、ヒカキンさんのすごさ。

よりビジネス思考にピボットするよりは、動画クリエイターをつづけ、そのなかでさまざまに変化に対応していくスタイルが、ヒカキンさんには合っているのだと痛感しました。

大人向けといってもエンタメ要素もある

さてじつは、今回の動画には、エンタメ要素もしっかり入れられています。コメント欄でも「なつかしがってるヒカキンさん、かわいい」と投稿されるほどに、たのしい動画になっています。

それは、ミックスという映像手法です。

ヒカキンさん

これは、TikTokでよくみる手法なのですが、ある動画を横に流し、それを見ている自分をその横に配置する。そして、動画とそのリアクションを見てもらうのです。これが、けっこう見ちゃうのですよね。面白い。

テレビのバラエティ番組などでもおなじみの手法ですが、今回のヒカキンさんの指南動画も、学び動画でありながら、そうしたエンターテインメントにもなっおり、40分ついついみてしまう、ということにつながっています。

これからも、ヒカキンさんから、目が離せませんね。

400万人に愛される YouTuberのつくり方 | HIKAKIN, 鎌田和樹, 日経トレンディ

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