ユーチューバーは将来どうなるか2022年版。ユーチューバー、インフルエンサー、NFTアーチスト、それぞれの将来性とめざす未来とリスクは自分で考えるしかありません。

ユーチューバーは将来どうなるか、といえば厳しくなる、というのがおおすじの見方かと思います。プロの参入(質の向上圧力)、コンテンツの飽和(マスの減少)、広告料の低下圧力(コロナ渦から)など、不安材料のほうが、好材料よりも勝っているためです。ブログブームの現状を見ていただけるとそれに近いのかなと思います。

メディアには流行り廃りがあって当然

ユーチューバーの将来はどうなるかは誰しもわかりません。ですが、他の媒体を見てみるとヒントがあるかもしれません。

たとえばブログであれば、ブームはすぎたものの、noteといった別な媒体が台頭し、有料コンテンツで稼ぐ人がでてきています。こうしてみると、ユーチューバーの将来もべつな形で生存していけるかのように見えます。

しかし、YouTubeは、動画というサーバーコストがものすごくかかるプラットフォームのため、そうそう競合は出にくいのです。Googleという圧倒的資金力をもつところだからこそなしえるプラットフォームなのです。

ですから、競合はでにくいため、すぐに衰退するかというと、「プラットフォームとしては」そういうことは考えにくいといえます。ですから、流行り廃りという点では、ナノユーチューバー(1万人未満)から、厳しい洗礼をうけていくことになるでしょう。

ただ、現在でもニコニコ動画のように一定のファンはとどまると予想されますので、すでに10万人を超えているユーチューバーに関しては、急激に収益がへる、というよりは徐々に減っていく、という見方が多いです。そして、新人ユーチューバーもだんだんと出にくくなっていくのは間違いないでしょう。

海外のナノユーチューバーはどうしているか

海外でもユーチューバーの将来や情勢はかわらず厳しい状況と言われています。どうなるかは世界中でもわかりません。ですので、いわゆるナノユーチューバーは、他の媒体と組み合わせて母数をかせぎ、さらには自分のリアルビジネスを軸足にしている人が増えています。

たとえば、2021年12月時点でチャンネル登録者数5000人ほどの、Jen Laurenさんは、ポッドキャストとインスタを並行して運用し、リアルビジネスであるセルフケアウェルネスのビジネスを展開しています。

Jen Lauren – YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCpZM7A3ymRQc-UC7tirFTTg

そうしたリアルでの実績を背景に説得力のあるアフィリエイト広告や、自分で営業するインフルエンサーマーケティングを組み合わせて、ポートフォリオを形成しています。

YouTubeでブレイクしなくとも、そのメディア運営力やセルフプロデュース力を生かして、ビジネスを広げていくというスタイルは広がっているようです。

Web3はもう間近、ユーチューバーの将来はどうなる

ここ数年はインフルエンサーマーケティングが主流となってSNS全盛の時代はまだつづくと見られています。

しかし、その次に控えていると言われているWeb3では、インフルエンサー以上に、何のトークンをもっているかという、さらに上の影響力をもとめられるようになり、YouTubeの将来がないだけでなく、インフルエンサーの未来も、不安材料がゼロではないのです。

ただ、そのウェブ3ではクリエイターはNFTを発行し、その転売で二次収益をえるという仕組みも広がりをみせており、はやく動き始めているクリエイターは、すでにNFTアートを販売し、多額の利益を得ています。

「ポケカ」絵師・さいとうなおきのNFTアートが600万円で落札 議論が続くNFTの是非と希望(KAI-YOU.net) – Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b8f2303e35b299912630bbbfb114098ffa4b50f

ユーチューバーやインフルエンサーに不安を感じている人たちで、行動している人たちは、NFTに未来を感じて走り始めているようです。NFTアーチスト、というクリエイターはしばらくは安泰のように見られていますが、もちろん将来のことは誰にもわかりません。

NFTアートが1300万円で落札。VRアーティストせきぐちあいみ「誰もがまだ見ぬ世界を創りたい」(週刊SPA!) – Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/660db6706421efef9dc95f760fa52994768dd7d1

ユーチューバーはやはり、一企業の利用規約にもとづいて、間借りをさせてもらっている、イチアカウントにすぎません。そして、プラットフォームをまたいで稼ぐインフルエンサーもやはり、プラットフォーマーの隆盛には左右されます。ちなみに、TikTokはNFTに対して出資やビジネスを進めたりしていますので、TikTokerには将来はあるかもしれません。ただ、現状のYouTubeでもそうですが、何があたるかは誰しもわかりません。つまり、自分で考え、自分でリスクをとるしかないとは言えます。

ただ世界は、NFTなどWeb3の時代はクリエイターに主権がすべてあると言われる世界へ、前述のようなクリエイターがそういう未来に賭け、実績を積み重ねています。

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