人柱記事です。動画エンコードの高速化と、フォートナイトのレイトレーシングを試したくて、グラフィックカードを買い替えました、GTX1650からRTX2070 SUPERへ。
ただ結論からいいますと、グラボを買えてもPowerDirectorにおいては、エンコード速度はほとんど変わりませんでした(後述の記事でも同様の報告が)。
この記事の目次
動画エンコードを速くしたい
毎日のように動画編集していますと、エンコード時間の待ち時間を少しでも減らしたくなってきます。さらに、昨今RTX30シリーズも発表され、ガジェット欲がふつふつと。結局、待てずに、RTX2070SUPERを買っちゃいました。
GPUありなしで検証すると爆速
34秒(ゲーム画面とクロマキーの人物合成)の動画を、エンコードした結果が以下。さすがにこれは、エンコードは速くなっています。
- ハードウェアエンコードオフ:17秒
- ハードウェアエンコードオン:9秒
GTX1650とRTX2070SUPERでエンコード比較
同じファイルで、動画エンコードの比較をしてみました。GTX1650では、GPU使用率が50%になっているものの、なぜかRTX2070SUPERでは、30%にとどまっています。
- GTX1650 329秒
- RTX2070 SUPER 317秒
結果として、エンコード速度の向上は4%にとどまっています。誤差の範囲ともいえるほどのわずかな差です。どうやら、そもそも外部GPUを使うかどうがが大きく、GPUの性能自体はほとんど影響しないっぽいことが判明。
ただ、個人的にはGTX1650のほうが、GPU使用率が高いことが気になりますね・・・。エンコードコスパはGTXのほうが良さそうです。
こちらはRTXのエンコード時のGPUリソースモニター。マックスでも30%程度です。
GTX1650ですが、GPU使用率が50%近くいってます。コスパ的には、GTX1660Tiあたりを買うのが一番おすすめかもしれません。いちおうレイトレにも対応自体はしていますので。
MSI GeForce GTX 1660 Ti AERO ITX 6G OC グラフィックスボード VD6893
レイトレーシングなどの処理が、こうしたエンコードや演算を回避させているのかわかりませんが、後述の他のかたの記事でもそうした実感を吐露されているので、間違いないかと思います。
GPUはあればエンコード速度は上がる
以上のことから、動画エンコード速度をあげたい場合は、CPUをより高速なものにするほうが効果は高いと思われます。
GPUはおそらくどのカードでも変わらないと思いますので、それ意外で優先することを考えて、買うのが良いかと思います(レイトレ重視ならRTXなど)。
それでは、以下検証したことをまとめてみます。参考にされたい方はぜひ。
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動画エンコードの速度向上を目指して検証したこと
GeForce STUDIOドライバーはPDR.EXEには非対応
クリエイター向けのドライバーとして、GeForceはSTUDIOドライバーなるものを公開しています。公式サイトでSTUDIOドライバーを選べます。ただし、PowerDirectorは非対応です。
>>NVIDIAドライバダウンロード
サイトで詳しく見る
こちらの紹介ページを見ますと、Premiere Proなどが引き合いに出されています。エンコードが強力になりそうな雰囲気を醸し出しています。しかし、わたしの動画編集アプリは「PowerDirector」ですので、繰り返しになりますが、対象外です。
>>想像力に並ぶスピードで制作する – NVIDIA Studio
サイトで詳しく見る
さて試しに、STUDIOドライバーをいれたところ、なぜかゲームドライバーが最新ではなくなりました・・・(泣)
さらに、PowerDirectorでは、ハードウェアエンコード自体も選べなくなっていました。非対応は伊達じゃないです。
アンインストールができないので、改めてゲームドライバーをインストール。ハードウェアエンコードはできるようになりましたが、CPU使用率が下がったままです。とほほ・・・。
PowerDirectorユーザーは、絶対に入れないようにしましょう。
GeForce優先にする設定をするも差は僅か
価格comでPowerDirectorの掲示板を見てみますと、さまざまなアドバイスがなされています。基本は、そのアプリでGeForceを優先的に使えるようにする、パフォーマンス重視の設定にする、という2点です。
>>価格.com – CYBERLINK PowerDirector 18 Ultra 通常版 のクチコミ掲示板
サイトで詳しく見る
PowerDirector19(365)で解説します。まずはアプリでハードウェアエンコードを使う設定を、一通り入れます。
Windowsの設定→グラフィック設定、でPowerDirectorをパフォーマンス優先に設定。GeForceドライバの3D設定の管理で、PowerDirectorにおいてパフォーマンス重視、トリプルバッファリング:オン、にします。
ちゃんと、GeForceで優先的に機能しているか、GeForceの常駐アプリでも確認。
また、RegiEditで、コンピューター\HKEY_CURRENT_USER\Software\CyberLink\CES_FunctionLogger\DATAで、1がGPU不要の意味なので、それを探す(※自己責任でよろしくお願い致します)。
以上の設定をしたにも関わらず、GTX1650→RTX2070SUPERで、ゲームベンチマークで見られるような、劇的なパフォーマンスアップはしませんでした。Windows、GeForce、PowerDirector、もちろんすべて最新版を入れています。
・ ・ ・ ・ ・
というわけで、すでにグラフィックカードを持っていて、それの換装で動画エンコードを速くすることは、過度な期待はされないほうが良さそうです。
知人がみつけてくれましたが、YouTubeでも、すでにPowerDirector16のときに荒れていたようです。
みなさまどうぞお気をつけ下さい。お疲れ様でした。
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関連情報リンク
まったく同じ感想。GTX1650のほうが早く感じるところとかも。グラボありなしが一番大きいのか・・・。
>>2年間でのNVEncの進化は? RTX 2070 Super vs GTX 1060 – 旅の備忘録
サイトで詳しく見る
この記事も・・・。しまった。確認してから買えば良かった。RTX2080でもこの差かぁ~~~~。「レンダリング時間を計測~58秒の動画の出力にGeForce RTX 2080 VENTUS 8G OCでは1分47秒、GTX 780 Tiでは1分51秒~約1分の動画で4秒という差」
4K動画編集PCに足すならこれ! MSI「GeForce RTX 2080 VENTUS 8G OC」 – AKIBA PC Hotline!
https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/sp/1160294.html
GTX1660Tiでもレイトレーシングができるようなので、そちらのほうがコスパは良さそうな気がします。
>>NVIDIA,GeForce GTX 10,16シリーズでリアルタイムレイトレーシングを可能とする「GeForce 425.31 Driver」をリリース
サイトで詳しく見る
動画エンコードに関しては、やはりCPU換装のほうが効果が大きいようです。7700Kから、AMDの3900Xにすると約3倍!
>>動画編集・エンコードにオススメなCPUは? 38種類のCPUで比較 : 自作とゲームと趣味の日々
サイトで詳しく見る
いちおうこの設定もしてみたのですが、あまり変わりませんでした。
>>ゲーム用ノートPCにおすすめのNVIDIAコントロールパネル設定 | ゲームPCバンク
サイトで詳しく見る
価格comの掲示板ではやはりCPU換装が薦められています。
>>価格.com – 『GPUの使用はどうなるのか?』 CYBERLINK PowerDirector 17 Ultra 通常版 のクチコミ掲示板
サイトで詳しく見る
まとめ
- GeForceではNVENCというコーデックがあるがグラボで差はほとんどない
- PowerDirectorにおいてエンコード時のグラボの差はほとんどない
- PowerDirectorでエンコード速度向上を求めるなら素直にCPU交換(PC買い替え)がベスト
なんともトホホな結果となりました。この記事が少しでも「PowerDirectorのエンコード速度アップにグラボ新調してみるか!」という人に効果はほとんどない、ということが広まれば幸いです。
まあ、RTXはレイトレーシング目的でもあったので、買って後悔はしていませんが、ここまで変わらない、もしくはGTX1650よりも遅くなったというのはちょっとショックでした。レイトレに最適化した内部処理になっちゃったとか、なんですかね。
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・・・と、こんな感じの父親目線で、SNS、ドライブ、ゲーム、生活防衛ネタが多めでブログ記事を2009年から書いています。よろしければLINE@をフォローしていただけると更新情報を受け取れますのでおすすめです。記事を気に入ったというかたはぜひ。
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