「USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?」レビュー

公開日: : レビュー、書評


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USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?

痛快!アイデアマンの奮闘記です。

精神論中心でないところがオススメ

ひさしぶりに国内ノンフィクションを読みました。そして、ページをめくる手がとまらず、かつ一部涙腺が緩んだところもある、快書です。

ある程度、アイデアを量産し、実行させていく裁量を持つ、すべてにビジネスマンにオススメ。

目次だけみると、精神論主体のような印象を受けますが、内容はまったくそんなことはありません。

アイデアの確度を高めるフレームワークが中心です。そのフレームワークにしたがって、V字回復させたさまざまな打ち手が、つづられます。ですから、多くのビジネスマンが応用できそうな考え方だと思いました。

プロローグ 私は奇跡という言葉が好きではありません
第1章 窮地に立たされたユニバーサル・スタジオ・ジャパン
第2章 金がない、さあどうする?アイデアを捻り出せ!
第3章 万策尽きたか!いやまだ情熱という武器がある
第4章 ターゲットを疑え!取りこぼしていた大きな客層
第5章 アイデアは必ずどこかに埋まっている
第6章 アイデアの神様を呼ぶ方法
第7章 新たな挑戦を恐れるな!ハリー・ポッターとUSJの未来
エピローグ ユニバーサル・スタジオ・ジャパンはなぜ攻め続けるのか?

なお、6章と7章は、それまでの復唱、新アトラクションの紹介に留まっています。ですので、私にはあまり痛快感は感じられず、ほとんど読み飛ばしてしまいました。ただおそらくですが、紙本販売ではそれなりのボリューム感を出すのに、必要だったのかなあと、ちょっとだけ残念に思いました。

著者は元P&Gの国際派マーケター

筆者である森岡氏は、元P&G本社でシャンプーなどの企画を行う国際派マーケターです。そこで、培ったノウハウを、エンターテインメントにも応用していくさまが痛快です。なんとも応用範囲の広いフレームワークに、自分も使ってみたい!と思わせます。

一方で、重要な打ち手の幾つかはTVCMを打つなど、それらが打てる資本力という前提があるのは、気をつけたいところ(全てではありませんので興醒めすることはありません)。しかし、その訴求点を間違えてない、という点は大いに参考になります。

そして、ほとんどのアイデアが「追加投資をしない」と定義されるところから始まるので、共感できる人も多いとは思います。

筆者の凄いところは、ゴールの設定と、訴求点を誤らない、そのミッションの本質を捉える力だと思いました。これは、私自身おおいに参考にしたいと思いました。

おすすめです。

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