わたしが1年以上かけて練り込んできたポッドキャストの番組フォーマットをオープン化します(無料で使ってかまいません・自作発言や販売はしないでね)。出典元表記なども不要です。みなさんの番組に使えるよう調整して、ぜひお役立てください。番組作りに悩んでいる人や、決まった型ができず作業が効率化できない、という配信者さんにきっとヒントはあるはずです。
長年ポッドキャストをやってきて、痛感したのはフォーマットの大事さです。
この記事の目次
番組フォーマットを使った例
今回わたしが公開します番組フォーマットを使いますと、多くのネタをリスナーの離脱を最小限にとどめる番組を配信できます。
そこで、サンプルとしてみなさんよく知る昔話をもとに書いてみましょう。
浦島太郎
300年!
自分の知ってた風景がある日、突然知らない風景になったとしたら。ワシがある日、故郷に帰ってくると今まで当たり前だった風景が、まったく知らない風景になっていた。呆然としたワシはふとあることを思い出すんじゃ。そして彼女からもらった箱を開けると・・・。
はい、こんにちは。漁師の浦島です。
今日はわしが体験した嘘のようなほんとの話を話す。この話を聴けば、お主もせちがらい日常を忘れられること間違いなしじゃ。最後まで聴いてくれよのう。話す内容はこうじゃ。
一つ、助けたのは亀じゃなくて
一つ、この世とは思えない絶世の美女
一つ、明けてはならぬ箱
ワシがある日、漁に行くと、小さな亀が村の子供達にいじめられておったんじゃ。ワシが20歳くらいのときのことじゃった。
「おい!やめないか!亀がかわいそうじゃないかー!」
「あ~ん?なんだよ、ジジイ!俺らに命令するのか?」
「タダで、とは言わん。これならだうだ?」
ワシはその日、とってきた釣果を差し出すと、奴らは嬉しそうに去っていった。単純じゃな。
「もう悪い奴らに捕まるなよー」
そういってワシは、小さな亀を海に逃してやったんじゃ。
すると翌日、ワシは目を疑う自体に遭遇するのじゃ。
「私は昨日助けてもらった亀です!」
「え!?ちょ・・・、おま!?」
一瞬これはなにかの夢かと思ったが、すぐに理性を取り戻しワシは話を聞いてみた。すると、どうやら昨日助けた亀がワシにお返しをしたいというのじゃ。
・・・・
村に帰ってきたワシは、すぐに家に向かった。じいちゃんばあちゃん、心配しててゴメンな、と心のなかでつぶやきながら・・・。
しかしじゃ!ワシの村じゃない。ここは違うどこかじゃ、いやそれでも道や地形は何となくは近い、どういうことじゃ・・・。
「すまぬ!そこの人、ここに浦島という家があったろう?」
「ん~、ちょっとわからないけど、それってもう300年も前のことじゃないですかねえ・・・」
300年!
ワシはすぐに理解した。ワシが竜宮城で暮らした3日間は、人間界では300年だったのじゃ。なんということじゃ・・・。
落胆したワシは乙姫からもらった箱を思い出した。
「そうじゃ、この箱を開けてみるか」
箱を開けると、白い煙があたり一面に立ち込めた。ゴホッゴホッ、モフォッ、ヌォッフォ・・・・。
「・・・ぉぃぉぃ・・・」
腰が痛い、背中が丸まっている、膝がガクガクする・・・。どうやらワシはジジイになってしまったようじゃ。
諸君らも突然のトラブルに見舞われたときこそ、冷静になって行動するのじゃぞ。ただもちろんワシは後悔はしておらんがの。
はい、というわけでアフタートークです。そういえば先日、コンビニにいったとき、あるカップラーメンがあったんですよ・・・。
この番組は・・・です。
ちなみに私の苦手なものは牛乳とマシュマロです。
今日も良い一日を!
番組フォーマット
()内に、リスナーさんの期待する心理状態を記載します。
この構成で、12分以内を目指します。配信プラットフォームのRadiotalkに、1エピソード12分以内、という制限があるためです。
それぞれのセクションはだいたい2分程度におさめるようにします。
リード・キャッチ
- キャッチの一言(んん!?)
- 配信の概要(こういうことを話してくれるのね)
- アジェンダ(どこを聞こうかな)
セクションとセクションの間にはジングルを入れています。10~20秒程度の、CMや各種ジングルを挿入すると良いかと思います。
第1セクション
- この配信を聴くメリット(最後まで聴くとそうなるのか!)
- 記事の紹介(ふむふむ)
ここで、この配信を聴くとどんなメリットがあるのかをしっかり伝えます。視聴後にあなたがどうなっているのか、そのメリットをしっかり伝え、ちゃんと聴いてもらう心の態勢をととえてもらいます。
そして、事実や1次ソースを紹介します。ここがあいまいな情報や噂レベルですと、とたんに信憑性が下がってしまいますので、きちんとしたソースを提示します。
第2セクション
- クリエイターさんへのリスペクト(そうそう、すごいのよ!)
そのクリエイターのファンの人が聴いても納得するくらい、そのクリエイターさんの作品や活動をリサーチしましょう。
ファンの人に、こんな感じに紹介されますよ!と、クリエイターさんに必ず伝わります。リスペクトを忘れずに。
第3セクション
- 収益化の考察(ふむふむ)
ここは個人の見解ということを強調しつつ、リスナーさんが再現しやすいような、収益化のコツやエッセンスを見つけて紹介します。
才能やもともとのフォロワー数の多さなど、再現性の低いことは、冷めてしまうので、可能な限りすぐに実践できそうな具体的なノウハウの抽出を目指します。
そして、最後にぜひ参考にしてみてくださいね!と締めくくり、かつ、そのクリエイターさんの紹介や宣伝も行いましょう。とにかくクリエイターさんには敬意を払いましょう。
アフタートーク
- 共感を得やすい雑談(ほっこり)
- 番組紹介
- ささやかな一言
共感を得やすく、最後まで聞いてもらいやすいエピソードトークは以下のようなフォーマットです。
- 最後の最後に、あー!なるほどね、と謎が解決する
- なにかほっこりする失敗談
- 最後に意外な結末、想像と違ったこと
取り上げるネタとして、どんな人にも共感をよびやすいのは次のとおりです。
- 健康
- お金
- ビューティ
- 3大欲求(食・睡眠・下ネタ)
ただ、エピソードトークなので、気軽に聴けることが最優先で、ここで仕事の話やマニアックな話はしないようにすることが重要です。
番組フォーマットが出来た背景
2019年にAnchorというポッドキャストアプリが国内でバズって、多くのポッドキャストが登場してきました。
そのなかには、インフルエンサーや、ブロガーやIT界隈ですでに有名なかたや、圧倒的トーク力や雰囲気をもつ才能あふれる人たちが、参入してきました。
そういう意味では、日本のポッドキャスト業界全体がリスナー側としてはとても豊かになりました。
いっぽう配信者としては、とくに私のように単なる一個人は、作ったポッドキャストが埋もれることになりました。
そこで、エピソードタイトルで最初のタップを頂いたら、離脱されないよう、最初の3分にとにかく、聴きたいことを詰めるようにしました。
そのため離脱率の高いYouTubeでも、しかも、音声だけという動画ながら、以下のような高い視聴維持率が達成できています。
こうした番組フォーマットが完成形になったときに、多くの人気のテレビ番組などが、非常に完成されたフォーマットだと気づくことができました。
やはり、コンテンツはフォーマットが大きいなと思いました。才能がなくても視聴しやすさは高められるのです。
「おもしろい人」の会話の公式 気のきいた一言がパッと出てくる! | 吉田 照幸
ポッドキャストアワードのノミネートを目指します
国内最大級のポッドキャストのアワードが、ジャパンポッドキャストアワードです。主催はニッポン放送やSpotifyなどなだたる大手が行い、審査員も有名人ばかりです。
>>JAPAN PODCAST AWARDS ジャパンポッドキャストアワード
ここにネクストクリエイター賞、リスナーズチョイスといった、一般参加枠もたいてい毎年あります。今年もあるかどうかはもちろん未知数ですが、ここを私は目指します。
あなたの創作活動を持続可能にするお手伝いがしたい。
その思いでポッドキャストを毎日配信して、そして高みを目指します。ですので、今回の記事が少しでもお役にたてば幸いですし、もしよかったら応援してくださると嬉しいです。
音声配信、たのしいですよ!
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※画像はイメージです。出典:UnsplashのJeremy Enns