まさに自動の頼もしいファンともいうべき、歓迎すべき新しい流れ。国内音声ライブアプリのRadiotalkが、AIによる自動コメント機能の実験を2023年5月5日限定で行い、大いに盛り上がりを見せていました。今後、他社も追随してくるものと思われます。
ライブ配信の課題
音声配信にかぎらず初心者がライブ配信を行うには、いくつかの課題がありました。
- ライブをはじめても誰も入ってきてくれない
- 入ってきてくれてもすぐに出ていってしまう
- 何を話したらいいのかわからない
こうしたことが続きますと、初心者ライバーは心が折れて、すぐにアプリを削除してしまいます。そりゃそうですよね、わざわざライブを立ち上げても、人がこない、人が来ても何も反応がなくすぐにゼロになってしまう、そんななか一人でしゃべりつづける、まして何を離せばいいのかわからない・・・、そうとうメンタルが強くないと、ですよね。
まさに駅前で目の前には人の往来があるも、誰もわたしの声を聴いてくれないといった状況。あえてライブしたからこそ、その期待がうちひしがれると余計にメンタルに響くものです。
音声ライブに注力しているRadiotalkでは、そうした「初心者ライバーの心をいかにして折れないようにするか」が課題だったと言えます。
そこで、Radiotalkが実装したのが、AIによる自動コメント機能です。
ライブ配信に味方のコメントは重要
コメントがあるとないとでは、ライブの雰囲気が変わります。
とくに、投げ銭においては重要です。多くの参加者が投げ銭をしているライブでは、自然と投げ銭は増えます。コメントがおおければ、コメントも増えます。新たにライブに入室してきた人が、まったくコメントがない部屋ですと、自分と配信者という1対1の状況をプレッシャーに感じ、すぐ退出することもあるものです。しかし、コメントがあり、一人でないことがわかると、ライブに留まりやすくもなります。
そうしたことをAIが自動でやってくれる、それがAI自動コメント機能です。とくに、Radiotalkでは質問をなげてくれるため、配信者が話しやすくもなる、という効果も実現していました。人は誰しも、質問には答えやすいものです。
AIによるコメント機能のメリット
AIがコメントをする以下のようなメリットがあります。
- 場を荒らすような質問をしない
- 質問を無視しても怒らない
- マイルドな質問をする、という雰囲気が作られる
今回、Radiotalkが実装したAIによる質問は前述のような質問で、とてもマイルドで答えやすいものでした。
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肯定しつつ質問を投げる、という非常にポジティブな教科書のようなコメントです。こうしたコメントがあることで、ライブの雰囲気がよくなり、かつ配信者もトークを続けやすくなります。
また、AIですから、無碍な回答をしても、気持ちを害することはありません。これが人間であれば、何をされるかわからないリスクが常につきまとうのです。
AIコメントによる課題と可能性
今回、AIによる自動コメントでわたしが感じた課題は次のとおりです。実際、公式もみとめるようにコメントが不自然になくなることがありました。
- 負荷がかかったのか途切れることがあった
- 質問する感覚が一定で、空気を読んでいない感がややあった
どちらも我慢できないものではありません。ただ、これにより、ああAIなんだなとわかることはわかります。それでも、AIに名前をつけられれば、xxは仕方ないねぇ、と軽く流せるようにもなるはずです。
会話の前後や流れをくみとることは、さすがにすぐには無理だと思いますので、今後の課題かとは思います。これが大きなビジネスになるとなれば、資金も集まり精度も向上していくでしょう。
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可能性としては、さりげない形で、広告を入れられる、という点です。
数分に1回は会話に即した広告が出るよ、と事前に告知されていれば、それほど違和感はないと思います。また、その広告が的を得たものであれば、むしろ会話も弾むことにもなります。
そういう点では、あらたなライブの潮流になりそうなAIコメント機能。音声配信の新たな未来を感じました。
ライブにおける、こうしたサクラとも呼べる役割は、AIこそ向いているかもしれませんね。
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