海外のスタートアップ、テック、VCの最新ニュースを発信する人気ポッドキャスト番組「Off Topic」がAnchor公式の収益化に対応したことが、2021年9月15日の配信で明らかになりました。
Anchorが国内ポッドキャスト番組に広告出稿
こちらのポッドキャスト配信回の 00:47秒から聴いてみてください。
ちなみに今回、ポッドキャスト配信サービスのAnchorさんの告知をいれさせていただくことになりました。初のポッドキャストのマネタイズ・・・。実際Anchorを使っていたので、告知もしやすいですよね。オフトピックのマネタイズを心配してくださっているリスナーさんもいたので・・・。
という報告の言葉のあとに、Anchorの広告告知の読み上げがされます。
このように、番組内で配信主が読み上げるかたちで挿入されるため、自然にリスナーに届く感じです。
かつてAnchor広告セクションを使っていた国内番組
SNSやテックガジェットの最新情報をポッドキャスト配信しているKoukichi_Tさんが、すでに2020年に試しています。
- 配信者が広告を選び読み上げをする、その広告セクションを編集時にポッドキャストにさしこむ
- 投げ銭も存在はする(設置自体ができない)
- ただし日本では支払いが受けられない(それを承知でKoukichi_Tさんが試したことをリポートしています)
支払い設定画面がそもそも日本だと設定ができない、ということみたいです。1000再生で15ドルというレートが紹介されています。
YouTubeは1再生0.1~0.5円と言われていますので、ポッドキャストは1再生1.5円ほどですので、絶対的な市場規模は小さいとはいえ、効率性(録音なども敷居は低いため)が注目されるところだと思います。
>>UUUMの決算資料でYouTuberの月収計算 トップ層は大幅収益減か【2020年1月版】 – ユーチュラ
広告セクション方式のメリット
Spotifyでは、Spotify Statというアナリティクスがあります。
そこで、視聴維持率(エピソードパフォーマンス)といった数字も見られます。どれくらいの人が最後まで聴いてくれたか、何分くらいのところで多く離脱したかが、わかるようになっています。
Spotifyでは広告はセクション方式であれば、この数字をみて、適切なところに広告セクションを、配信主が差し込めようものですよね。
実装されれば、自由度が高いマネタイズの手法として非常に興味深いです。
Anchorの国内広告配信機能はいつリリースか
さて、前述のオフトピックが、この米国でスタートしているAnchorの、広告セクションの機能を使っているかどうかが、気になるところです。
もし使っているとすれば、いよいよポッドキャストにも収益化の大きな波がくることになり、国内音声配信市場も盛り上がりが期待できそうです。
ただ、オフトピックでは、かなりスムーズなトークの流れで読まれていたため、個別対応の事案なのかなという印象です。逆に、Koukichi_Tさんの広告セクションを聴きますと、はっきりセクションの区切りはわかるようになっています。
音声で配信主が読み上げるとすれば、広告審査があるはずですので、そういうスキーム構築なども含め、ローカライズにはおそらく時間がかかると思うので、もう少し先なのかなと思います。