クリエイターエコノミーで注目が集まるのは、収益額やフォロワー数です。しかし、それ以上に大事なことがあるのをご存知でしょうか。「信頼残高」とよばれるもので、数値化はできませんが、いわゆる「徳」のようなものです。合理的な言い方をしてしまえば「信頼を集める露出を増やしましょう」ということです。
なぜフォロワーを増やしたいの?
そもそもフォロワーを集めたいと思っている人は、権威付けとして大きな数字がほしい、自分の投稿がより多くの人の目に触れる可能性が高まる、といった理由でフォロワーを増やしたいと考えてると思います。
これまでの考え方では、フォロワーが増えれば、露出(インプレッション)もふえると考えられてきました。しかし実際には、近年のSNSではAIやアルゴリズムが発達し、フォロワー数とインプレッションが比例しなくなっていることを実感している人も多いのではないでしょうか。それくらい、今は趣味や嗜好でタイムラインが構成されているはずです。
フォロワーがふえなくとも、インプレッションが増えれば、以前とフォロワーも増えてくるはずですし、フォロワー数にこだわらなくてもよい、とも言えるはずです。
実際、近年のYouTubeではフォロワー数が少なくとも、おすすめに表示され、毎回の投稿で多くの再生数を稼ぐユーチューバーも増えています。また、TikTokではそもそもアルゴリズムがフォロワー数関係なくおすすめに掲載する傾向があるため、フォロワー数はそれほど意味をなさなくなってきています。
ですから、めざすべきは、インプレッションを多くすること、よしんばフォロワーが増えるようなインプレッションを増やすこと、というのがSNSの効果的な使い方かと思います。
もっともフォロワーが増える施策とは
では、TwitterやYouTubeにかぎらずSNSにおいて、もっともフォロワーが増える施策というものは、どのようなものでしょうか。それは「ヒットコンテンツ」です。
多くのインフルエンサーは、投稿したコンテンツがバズったことで、フォロワーを増やしています。わたしもかつて、YouTubeでこちらの動画がバズったことで、いっきにフォロワーが増えました。
これは今もむかしも変わらなくて、芸能人の人でもヒット作にめぐまれると、突然インスタのフォロワーが増えるということがふつうにあります。
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もちろん、ヒット作をねらって投稿することはとてもむずかしいことです。しかし、よいインプレッションがあるとしたら、それはファンによい影響を与える投稿しかない、といえます。
結果としてフォロワーが増えることにつながりますが、その前提は、よい投稿をする、ということがベースにあってこそだと言えます。
トラストインプレッションが大事なわけ
「よい投稿」というのは、よいインプレッションとも言えます。そして、よいインプレッションは、ファンに対してもそうですし、業界や社会にとってもよい投稿、というのは存在します。
ある特定に誰かのためでなく、業界全体の健全化にやくだつ投稿であったり、社会全体に対する提言であったり、とくに個人に特定する必要はないと思います。
そしてそれが巡り巡って信用の積み上げになり、なにかあったときに参照され、よりフォローされやすくなります。フォローしようとおもった人が、社会的に好まれていない人であれば、それはフォローをためらいますよね。
ふだんからこうした徳をつむ投稿をしていますと、結局は自分のため、フォローを増やすためにつながっていくのです。
ですから、業界で著名なインフルエンサーは、いわゆるQ&Aサイトでも頻繁に投稿をしています。また、質問箱などをつかい疑問に答えノウハウを広めるなどしています。
>>今まで絵を描いてきて一番効率的だなと思った練習方法を教えてください!!! | Peing -質問箱-
Google検索のSEOでもそうなのですが、インターネットではフェイクニュースが注目されはじめたころから、どんどんアカウントの権威性が重要視されるようになってきました。サイテーションといって、価値のあるサイトからのリンクを貼られていたり、ニュースサイトにおける知名度だったりと、権威的な情報発信がより重要性をますようになってきました。また、転職界隈においても、GithubとQiitaでの投稿がより重視されるともききます。
このように、そのSNS内にとどまらず、ネット上のあらゆるところでの、役立つような情報発信や立ち回りが、めぐりめぐってフォロワーを増やすことに影響してくるのです。ヒットコンテンツを狙うことは難しいですが、こうした徳を積むことは、誰でもできることです。
ブログでノウハウを発信したり、Q&Aサイトで役立つ回答をしたり、SNSで困っている人に情報提供したり、こうした草の根活動の信用が、じわじわと蓄積され、信用につながっていくのです。「信頼残高」をためることの重要性は日に日にましていると思います。
信頼残高がある人は、たとえ炎上しても味方があらわれるものです。また、なにか行動を起こしたときにもともに喜んでくれるなど、行動をともなった反応をしてくれるものです。もちろんそれらを期待して、打算的にトラストを積み上げましょう、というのではありませんが、あなた自身、されて嬉しいことをしていけばよいのです。
現在、トップインフルエンサーとして活躍シている人も、こうした草の根の社会貢献的な活動は、多かれ少なかれやっている人がほとんどです。そしてこれは才能はとくに必要ありません。誰しもすぐにはじめられることです。
こうしたトラストインプレッションが積みかさねられている人には、ヒット作に恵まれれば、すぐにフォロワーは増えます。
小さなことにこだわらず、人としてのコミュニケーションとしてSNSを活用し、そしてささやかでもいいので、ちょっとした社会貢献的な投稿もしてみてはいかがでしょうか。売名、偽善、というアンチなコメントもつくかもしれません。しかし、いいじゃないですか、誰かが喜ぶことであればどんどんすべきです。気にする必要はありません。
毎日機会的にいいねをしている人はいませんか?信頼残高をつんでいく、という考え方でいまいちど見直してみてはいかがでしょうか。
あなたにしかできないことをするために、時間をつかいましょう。