請求画面の削除方法、5つの対処とワンクリック請求の手口

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こんにちは。ネットのトラブルやリスクについて関心のあるカグア!です。子どもたちもネットをすることが多いので、心配ごとは絶えません。

今日はある調査をしていたところ、請求画面が消えないという事件に遭遇しましたのでシェアします。今は解決して消去されています。みなさんもお気をつけください。

追記:2016年1月26日 裁判所からの通知が来た時の情報リンクを追加。

突然の請求画面!消し方がわからない

ネット詐欺の手口―現代犯罪の実情: 山瀬 和彦

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あるサイトを見ていて、先に進もうと「次へ」などのボタンをタップすると、突然、請求画面が表示されます。そこには、「登録が完了しました」などと、意図しない請求が。

このようなトラブルが増えているようです。Yahoo!知恵袋などでも、多くの質問が投稿されています。

>>「請求画面」の検索結果(Q&A) – Yahoo!知恵袋

警視庁のサイトでも注意を促し、対処方法を例示してくれています。

>>インターネット閲覧中に突然料金請求画面が表示された:警視庁

架空請求の画面が表示されますと、状況によってはブラウザを閉じても、画面が残っているなどのケースも報告されています。

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ワンクリック架空請求の手口

そのようなサイトでは、一般的なページ遷移をたどらせ、たくみにユーザーを進めます。たとえば、あるアダルトサイトでは以下のようにして、架空請求画面が表示されるようです。

1.あるサイトで、コンテンツかと思ってクリックすると、別ドメインに誘導。
(広告のようなバナーではなく自然にサムネイル郡にまざっている)

2.タイトル画面とボタンのみ表示。
(ファーストビューで視認できない下の方に利用規約)

3.ボタンをクリックし、年齢識別ボタンが表示。

4.クリックすると、次画面で請求。

表示される請求画面の文章は、さしずめ「ワンクリック恐喝」といっていいくらいの威圧感のある条項が並びます。

じつは、ボタン表示の画面や「次へ」ボタン画面のファーストビューでは見えない、下のほうに利用規約が書いてあるという手口です。

対策:どうすれば良いのか

クッキーにもいろいろと

状況によって削除方法は異なります。アプリをインストールしてしまった場合は、最悪パソコンの再インストールまで行わないといけないケースもあります。

1.ブラウザの請求画面を消したい

上図のようにクッキーと呼ばれるアクセス記録を自分のPCから削除すれば、毎回出る入会のむねを削除することができます。

これは、相手方にメールアドレスを送っていない、アプリをインストールしていない、といった軽微なときに有効です。

Chromeというブラウザですと、上図の画面は[F12]で表示されます(Macは[Command]+[Option]+[I])。Resourcesを選び、Cookieと書かれているところで右クリックして「Clear」で消すことができます。再度、そのサイトにいっても、会員番号などは、表示されないようになります。

2.アプリをインストールしてしまったら

Windowsの場合、ある時期の状態までパソコンの状態を戻すことができます。ただし、その保持期間と現在のあいだで、インストールした必要なソフトも消えてしまいますので、注意してください。あくまで自己責任でお願いします。

Windowsの場合、コントロールパネル(設定)>回復>システムの復元

かならずデータのバックアップを行った上で実行してください。

3.アプリかどうかわからない

システム、もしくはインストールしているウィルス対策ソフトを起動してください。そこでディスクをスキャンし、ウィルス対策ソフトの指示にしたがって悪意のあるアプリを削除してください。

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4.スマホで請求画面を消す方法

スマホの場合、前述のブラウザのCookieと似た処理を行います。キャッシュといって、スマホ内部に一定期間データを保持しておく機能があり、それを利用しているケースが報告されています。

Androidの場合、設定>アプリケーション>アプリケーションの管理>すべて>ブラウザ>キャッシュを消去 といったメニューから消すことをこころみてください。

5.iPhoneや一般的なブラウザ

iPhoneなどのスマホで、請求画面が消えなくて困っている場合は、そのブラウザのクッキーデータを消去することを試みてください。

設定>Safari>Cookieとデータ消去 などで、消す方法として解除してみてください。

請求画面が出た後の対応

請求画面が出た後も、なるべく落ち着いてください。契約者の同意を得ずにすすめた契約は、そもそも契約完了していないのです。同意文があっとしても、それが見えづらいところ、そして、確認画面が出ない、などの状況下では、そもそも登録や入会さえしていないのです。ですから、解約などそもそもする必要がないのです。

したがって、そこであわてて解約の連絡をしてしまうことで、相手に情報を与えてしまうことになりますので注意してください。

・契約とは双方の同意の上になりたちます。容易に認識できる内容でない同意は同意と認められません。
※「電子消費者契約法(第3条・民法第95条)」という法律により「契約的にも無効」

・個人情報を開示してもらうには、発信者側の同意が必要など、警察などでなければまず知ることは難しい。
※「プロバイダ責任制限法(第4条)」という法律、および過去事例より。
>>発信者情報開示関係ガイドライン

<参考情報>
>>詐欺師の言い分なんてこんなもんですよ、お客さん。
>>ホントに無視していいのでしょうか?お客様のID番号:16460591アダルト動… – Yahoo!知恵袋
>>弁護士ドットコム – ワンクリック詐欺 何もなかったの法律相談
>>弁護士コラム | ひかり総合法律事務所

かりに、退会届けを送ってしまい、催促メールが頻繁に届く場合も、無視かメアド変更の対応が基本となります。

無視すれば良いという前に

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ワンクリック詐欺の請求画面にはおおむね以下のことが書かれています。

・同意のもとクリックしたのだから支払う必要がある。
・退会したければ連絡せよ、ただし支払い義務はなくならない。
・無視しても、プロバイダに問い合わせて個人情報を突き止めて請求をする。

詐欺といいますとお金をだまし取るイメージですが、この請求画面では、威圧感さえ感じ人によってはトラウマになるほどでしょう。予備知識がないと、あわてて退会の連絡を入れてしまいそうです。

後述しますが、同意のもとの契約ではない(最終確認画面が出ないなど)場合、そもそも契約成立とならないため、退会自体必要ないのです。

それでも不安な場合

それでも不安な場合は、上記、Yahoo!知恵袋か、弁護士ドットコムで相談事例をさがし、今後の対策を検討してください。

またもし仮に、裁判所から本当に督促通知が来た場合は、残念ながら出廷してください。裁判所からの指示には従う必要があります。

しかし、裁判所がそもそもそういう違法性の高いサイトからの届けを、受理するかというと、彼ら自身の足がつくことにもなるため、合理的ではないはずです。そういうリスクを追う合理性はないでしょう。

これだけのトラフィックがありますので、ほとんど無視だとしても、振り込んでしまう件数はゼロではないはずだからです。いずれにせよ、情報を探し冷静に対応しましょう。

架空請求サイトは身近に存在する

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ここまで読んだ方で、まだ体験されていない方は、ひとごとのように思われていることでしょう。

しかし、あるネットマーケティングの調査ではこんなデータが出ています。2015年7月5日現在、国内の人気サイトトップ100の中に、意図しない誘導リンクを持つサイトがあるのです。

そしてそのサイトはなんと、ヨドバシカメラや読売新聞などの人気サイトよりも、上位にランクインしているのです。ヨドバシカメラは月間約700万ビジット(アクセス)、その集客力に背筋が凍る思いです。

実際、Yahoo!知恵袋でもそのサイト名で検索しますと、多くの被害やトラブルが出てきます。

インターネットでは、昔から自己責任というカルチャーは根強いもの。スマホという身近な存在になった今でも、ネットである以上リスクは潜んでいるものと理解しましょう。

まとめ~相談窓口など

ワンクリック詐欺以外にも、ネットに限らず、世の中にはさまざまな危険が潜んでいます。wikiなどで「XX商法」と検索すれば、たくさん出てくるほどです。社会は善意ばかりではありません。

そして自分だけではなく家族や知人など、大切な人がそういうトラブルに巻き込まれる可能性もゼロではありません。普段からリスクの共有など、コミュニケーションを密に取ることが最大の防御です。トラブルに巻き込まれたさいには、もよりの相談窓口にすぐに相談し、一人で抱えないようにしてください。

・ご利用の各プロバイダ窓口
・国民生活センター
>>全国の消費生活センター等_国民生活センター
・警視庁
>>サイバー犯罪対策:情報セキュリティ広場

・情報処理推進機構
>>IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:クリックしただけで料金請求された場合の対応方法について

・東京くらしWEB
>>行政の相談窓口だと思って相談したら、料金を請求された!~「ワンクリック詐欺」被害に遭っても、あせらず、あわてず対応しましよう~

・裁判所からの通知は無視してはいけない。
>>架空請求への対応マニュアル~裁判所から文書が送られてきたら無視してはいけない理由~ | 明徳司法書士事務所所長ブログ

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気をつけよう。