Googleアナリティクスに無いけれど、重視ししているKPIや指標I

注目している指標はサイトによっていろいろ。

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サイト運営によってKPIは違うはず

私はよく、Googleアナリティクスの標準では、すぐにわからない数字を、運営の目安にすることがあります。

勿論それらも不変ではないのですが、自分なりの成功パターに基づいて、だんだんと研ぎ澄ましていきます。そういった私なりに重視している指標があるので、ご紹介したいと思います。あと、考え方として、こういう数字もたまに使う、というのも掲げます。

一方で、おそらく、細かい所とかすごくこだわりのある人や、データ分析の厳密性を重視している方は、ものすごく、違和感を感じるかもしれません。なにせ、ほとんどが私の知る限りでの経験則というだけですので。

以下、そのあたりを差し引いてどうぞお読み下さい。

ページ閲覧率

サイトの全ページ ÷ 閲覧ページ数

Googleアナリティクスでは、行動>サイトコンテンツ>すべてのページで、閲覧ページ種類数がわかります。それを、全ページ数でわります(WordPressであれば投稿記事数を調べるタグがあります)。

一般的には、比較的更新しているサイトで30~40%の間、毎日更新しているサイトでは20%台、何もしていなければ10%台。はてブやソーシャルなど、SEO以外での流入が多ければ100%ごえも普通にあります。

トータルページバリュー(TPV)

ページごとの、CVへの貢献度をチェックしている人は、ページの価値に注目していると思います。

一方で、あまりPVの少ないページのチューニングをしても、効率が悪いということがあります。

ですから、PVxページの価値、で数字の大きいところに注目をするという考え方です。

たとえば、ページの価値が100円でPVが10というAというページと、50円だけれどもPVが100というBというページであれば、Bのチューニングのほうにまずは重きを置く、という考え方です。


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パーフェクトサクセスフルアクション(PSA)

仮説検証するときに、たとえばAdWordsに出稿して、訪問数が100増えたとします。

サイトの平常値が、だいだいCVRが1%だとします。

であれば、AdWords出稿後、CV数が1増えて良い計算になります。しかし、実際にはそうなっていない(多い場合もあるでしょうし逆も)とします。

その際に、なぜ理想通りいかないのだろう、と原因を追求する、仮説をたててみる、そして、仮説を検証するチューニングをして、無事理論値通りCVが1増えた、となればここで一旦改善アクションは終了。

というように、理論値となる施策を施して、その上でギャップを見出し、仮説検証する、その際にある程度コントロールできる施策=完全に成功する施策を行い仮説立案のきっかけとします。
 

ネクストグロースエンジン(NGE)

これは指標ではなく、サイト運営における打ち手としての項目です。

NGEは、サイトの成長エンジン(ネクストグロースエンジン)。

掲示板を導入する、アフィリエイトを導入する、タグシステムを入れるなど、サイトの成長を決定づける仕組みをそう読んでます。

例えば、PVを上げたい、じゃあ掲示板を入れよう、あれ?全然増えない、というのでも良いのですが、とにかく、仕組みとして組み込むことで、訪問数などが1段上乗せされる仕組み的なもの、それが安定的に出せると、グロースに貢献するんですよね。

ちなみに、これは他社や海外で話題になっているサイトのベンチマークやブレスとなどで、ヒントを得ます。

当たればアクセスが積み増しされる期間は、2〜3年。
 

ネクストブレイクシード(NBS)

NBSは、記事レベルでグロースに継続的に貢献してくれるヒット作(ネクストブレイクシード)。

たとえば、先日はある記事が、ミドルワードレベルで1位を獲得しました。その後も、ヤフー知恵袋にも負けることなく、長らく1位に居てくれ、PVに大いに貢献してくれました。

このように、競合が出ても強いもの、競合が実はあまり無いがPVを稼いでくれるもの、など投下するコンテンツレベルで安定的にそういうのが出せると、これもまたグロースの下支えになってくれます。

ただ、NBSは1段上げてくれるほどかというと、そうではありません。

いずれ競合が出てきたり、そのワード自体の検索ボリュームが減ったりと、賞味期限がいずれ来ます。ですから、次から次へと投下する必要があります。ただその打率を上げたいですよね、ということです。

これは、ウェブマスターツールや各種キーワードツールなどから、ヒントを得てます。

当たればアクセスが積み増しされる期間は、2週間〜1ヶ月。
 

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ナンバーオブLP(NOLP)

てか、さすがにこれはLP数でいいだろw。

ロングテールを重視したSEOを目指した場合、その入口ページが増えることは嬉しいわけです。

その際、記事の投下数と相関して、ランディングページの数が増えると望ましい。行動>サイトコンテンツ>ランディングページ、Googleアナリティクスで操作して、その表の下に表示される数に注目します。

適切に記事投下をしませんと、今のSEOにおいては、いくら毎日記事を更新してもLP数が増えません。そこを早めに気づきたい、ということです。

ナンバーオブキーワード(NOK)

ロングテールを重視したSEOを目指した場合、その入口となるキーワード種類数が増えることは嬉しいわけです。

Googleアナリティクスで、集客>キャンペーン>オーガニック検索、と操作し表の下に表示される数に注目します。

適切に記事投下をしませんと、今のSEOにおいては、いくら毎日記事を更新してもNOKは増えません。そこを早めに気づきたい、ということです。

サジェストインクルージョン(SI)

検索サジェストの中に、記事に含めたターゲットキーワードが存在しつづけているか、という視点。

せっかく、サジェストで示されるフレーズで1位になっても、サジェストは常に変わります。サジェストに出ないとやはり検索ボリュームは激減します。

ビッグならば別ですが、ミドルなどで1位になっても安心できません。IMPの前も注意しなければいけない、ということです。

ブランドキーワードオキュパンシー(BKO)

集客>キーワード>オーガニック検索で、自然検索ワードを調べた時、自社名やサービス、ブランドなどの指名ワードで絞込み、その数を調べ、全体で割れば算出できます。

一般的にブランドワードは、もともと認知されているためCV率が高いことが知られています。そこで、ソーシャルなどでの認知向上の指標に利用可能です。

ライフタイムバリュー(LTV)

LTVと呼ばれおなじみですね。比較的購入スパンの長い商品の場合、人生においての最大化を目指します。

Googleアナリティクスにおいては、カスタム変数に初回訪問、初回サンプル送付、初回購入、購入回数、ビジターIDなどを記録させたり、またイベント変数などを組み合わせることで、分析が可能です。

バイラルバリュー(BV)

サイトの訪問数が増えてくると、1ツイートの価値が目減りしてきます。集客の質として、よりバイラルしてくれる、確度の高いユーザーを集めているか、という目安。

簡易的には、訪問数とシェアの数を割った値を継続的に注目すればOKです。


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継続率

アクセス解析業界で著名な小川卓氏の解説がわかりやすいです。ソシャゲを例に、算出方法を紹介しています。

>>ソシャゲ分析講座 基本編(その3):「継続率」を理解する – リアルアクセス解析

DAU

ソシャゲなど会員制サイトにおいて、デイリーのユニークなユーザー数を表します。MAU(マンスリーでのアクティブ率)などもよくメディアに出ますね。

>>ソシャゲ分析講座 基本編(その1):「売上の方程式」を理解する – リアルアクセス解析

ARPU

通信事業者における1契約あたりの売上金額。インターネット事業にも使うこともあり、一人あたりどれくらい払っているのか、というざっくりとした把握としても使われる。

ARPPU

「Average Revenue Per Paid User」という長い文章の略称で、簡単に言うと「支払った人の平均単価」になります。サービスに対して「いくらまで使いたい」と思っている人数が反映される指標になります。

こちらも小川さんのブログで紹介されている指標です。課金ビジネスにおいては重要指標ですね。1日の売上も、DAUx課金率xARPPUで表せられます。

ソーシャル

facebook

RPL(リーチパーライク)

facebookページの総いいね!数に対して、デイリーの投稿がどれくらいリーチしたか。例えば、facebookページに対するイイネ!数が1000に対して、デイリーの投稿が平均して100リーチだとすると、RPLは10% 。facebookでは、エッジランクといって、投稿全てがユーザーのニュースフィードに表示されるわけではないため。広告を出すことで、上げることは可能。

facebookページに対するイイネ!数

facebookページに対するイイネ!数。いわゆる見込み客リストの位置付け。メルマガ登録者数のようなポジション。増やすには、チームで宣伝するか、チームメンバーの友人を招待しまくるか、facebook広告を打つか、懸賞を打つか、になる。懸賞は金券を設定し広告を打てばそれなりにイイネ!はもらえる。ただ、アクティブになるかどうかは微妙。
>>FacebookのCrocos 懸賞

サイト最適化チューニング関連

TDとの親和性

タイトルやディスクリプションと着地したページのファーストビューで違和感がないように。

サムネイル画像最適化(TIO)

シャーシャルや検索結果などでサムネイルが最適なサイズになるようにOGPなどを設定する。

マップ最適化(MEO)

Googleの検索結果でマップ表示やナレッジグラフの表示を可能な限り増やす。

インフルエンサー最適化(IO)

Twitterなどで影響力のあるインフルエンサーがRTしてくれそうなネタを投下する。

キュレーションメディア最適化(CMO)

グノシーなど自動で記事を持ってくる媒体が好む記事を投下。

ナレッジグラフ(NG)

Googleの検索結果の右側にでる付加情報。無ければGoogle+ページの投稿が出る。

オウンドメディアマネージメント(OMM)

Twitter、Facebookページ、Google+ページ、YouTubeチャンネル、ニコ生、UST、AdWords、Yahoo!プロモーション広告、Facebook広告、動画広告、ブログ、マネタイズエンジン、メルマガ、RSS、xPC、スマホの管理が重要。
 

LPになる割合(LPR)

閲覧開始数 ÷ ページビュー数 = 入口になる度合い

井上さんのエントリーで共感しましたのでメモ。そのページが入り口になる割合。費用対効果などの指標にいいかもしれない。

プロが教えるいちばん詳しいGoogle アナリティクス 4 | NRIネットコム株式会社, 神崎健太

【番外】ネタ系

COFT(コーンズオブファーストスロウ)

つぶつぶ入りコーン缶飲料で、開封後の最初の一口目で、どのくらいコーンの粒が飲めるか、といった指標。これを意識することにより、たんなる飲料ではなくフードとしての、コストパフォーマンスが測れる(同じ値段なら粒が多いほうがお得感がある)。

2014年2月28日時点で筆者は、伊藤園の「特濃コーンポタージュ 190g缶」が、平均して3~4粒必ず第1投で口にできる事実にたどりついている。現在、駅構内で買える満足度の高い朝食として、とても重宝している。

現在は上記銘柄が圧倒的である。ただ、これはというものがあれば、Twitterなどで教えていただけると嬉しい。なお、おしるこ系の缶入り飲料でも応用可能だとは考えている。

自分なりの指標を見つけよう

なんかここまで書いてみて、造語がたくさん並んで、だんだんと自己満足的な雰囲気になってきたので、もうこのあたりにしておきますw。

とにかく言いたいことは、Googleアナリティクスがデフォルトで用意してくれる指標だけではダメですよ、ということ。

Googleアナリティクスは単なるプラットフォームで、本当に必要な数字は自分で集めないと、活用は難しいかと。

自分なりの勝ちパターンが見つかるまでは辛いですが、それを乗り越えないとサイトは育たないと思います。

お互いがんばりましょう。
 

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