Googleアナリティクスで、2017年8月9日現在で「リアルタイムには出るがレポートに反映しない」事案が多数寄せられています。
こんにちは、Googleアナリティクス大好きカグア!です。
煽るつもりはありませんが、ここ数日の動きは、Googleアナリティクス歴9年目の私もちょっと経験のない事案なので、履歴としてまとめておきます。
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>>Googleアナリティクス基礎:設定してるのに動かない時の対応
>>Googleアナリティクス基礎:自分のアクセスを除外する
>>Googleアナリティクスで解決できないトラブルと対処まとめ
>>Googleアナリティクス基礎:トラッキングコードの設置
この記事の目次
GAのレポートにデータ反映されないトラブル
基本の仕様はデータ反映は48時間以内
さて前提ですが、Googleアナリティクスでは、基本データ反映は48時間以内とされています。データ送信の確認と48時間待ったか、という対応をまず行います。
>>データ制限 – アナリティクス ヘルプ
そのうえで、2017年8月9日現在、以下のような状況になっています。
公式コミュニティに寄せられた質問
これらのような質問がGoogle公式のGoogleアナリティクスコミュニティに多く寄せられています。
>>すべてのトピック – Google 広告主コミュニティ
おそらく一番最初の報告は、2017年7月27日のこちらの投稿かと思われます。こちらは「新規にプロパティIDを取得し直した」ところ、解決したとのことです。今日で2週間という長期間にわたって投稿がなされている、という状況です(原因が同じと仮定すれば)。
>>「過去 48 時間に受信したデータはありません。」から変化しません – Google 広告主コミュニティ
- Google アナリティクスに反映されません
- アナリティクスがうまく働かない
- データが受信されない
- リアルタイムで計測はしているが、ユーザー以下の項目が0のままで、カウントしていない
- リアルタイムではPVが認識されますが、リアルタイム以外のグラフでPVが認識できません
- 内部エラーが頻発して画面の移動ができません。
- リアルタイムでは反映されるけどデータが残らない
- アナリティクスが計測されません!
- アナリスクが作動しません
- アクセスがアナリティクスでカウントされない
- アナリティクスが作動しません。
- アナリティクスのセッション数が表示されない
- 「過去 48 時間に受信したデータはありません。」から変化しません
アナリスト仲間である森野さんのアカウントでも、セグメントまわりで内部エラーの表示に見舞われるというトラブルも聞いています。
リアルタイムに出るのにレポートに反映しない
トラブルの事案ですが、どうもデータ反映と、操作障害的なものが混在しているようです。
データ反映について
- リアルタイムでは出ている
- 48時間たってもレポート画面には反映しない
操作障害
- セグメントを作り期間比較すると内部エラー
- 内部エラーが頻発
- GAアカウントがなかったことになってる
- コンバージョンだけカウントされない
もちろん、正常動作しているアカウントも多数あります。CVだけ計測されないという事案では、全てのコンテンツやリアルタイムでは確認ができている、という。
内部エラーについては、森野さんの記事が役立ちます。
>>新しいGoogleアナリティクス(v5)で「内部エラー~」というメッセージが出た時の対処法 | 運営堂
ただ、以下の質問では、とくに何もしていないのにログインしようとしたところ、新規にGoogleアナリティクスアカウントを登録して、といったメッセージ表示がされたという。
>>アナリティクス 既にアカウント設定しているのに再度アカウント設定をするように言われ中身が見れない – Google 広告主コミュニティ
ここまでの状況で、Googleアナリティクス側の動きも見てみましょう。
Googleアナリティクス側の動き
2017年8月9日10時46分時点でのGoogle側の状況をまとめます。情報筋によりますと、Googleアナリティクスのシステムアップデート中なのではないか、というの声もあります。
- ステータスダッシュボードには報告無し
- 公式ブログに報告なし
- Googleオプティマイズ日本語対応リリース
>>G Suite Status Dashboard
>>Analytics Blog(英語)
>>アナリティクス 日本版 公式ブログ
>>アナリティクス公式ヘルプ(右上にお問い合わせ)
はてなブログ等ASPサービス利用での報告
また今回の特徴としまして、Googleアナリティクスに対応しているASPでも見られるという特徴があります。
ASPによっては、「GoogleアナリティクスのプロパティIDを入れるだけ」でGoogleアナリティクスが動作する、というものがありますが、それらでもレポート反映しない、という現象が報告されています。もちろん、この場合でもリアルタイムでは確認ができているという状況です。
たとえば、はてなブログでは、このようにプロパティIDを入れるだけで、通常はデータ反映します。
2017年8月9日10時56分時点では、はてなブログと、ショッピングカート大手のMakeShopでの事案が、質問投稿されています。
レポート反映しない障害で考えうる対処方法
Googleが公式に「障害」として発表していないタイミングで、障害と書くのは忍ばれますが、そのキーワードで検索される方もいると思いますので、便宜上「障害」という言葉を使わせて頂きます。ですので、障害ではない可能性がありますことご了承下さい。
対処方法1:Googleへフィードバックして「待ち」
たぶん、これが基本かと思います。
かつて、突然データ欠損するという事案が報告されたときがありました。このときも、とくにユーザー側でできることはありませんでした。何事もなかったかのように、翌日以降レポート反映がされたようです。
>>解決済み: 【10月26日のみセッション減?】セッション減少の原因を調べる方法はありませんか? – Google 広告主コミュニティ
対処方法2:新しくプロパティID取得
Googleアナリティクスで、新規にプロパティIDを取得しなおして、再設定するという方法です。
グーグルアナリティクスをはてなブログの連携がうまくいかなくて、昨日から丸1日くらい試行錯誤してみるも全部ダメ。
もうお手上げだと思ってたんだけど、ダメ元でアナリティクスのアカウント削除して登録し直したら、2秒で連携できた。
連携できなくて困ってる人いたらお試しあれ。てぃみん@ギフト紹介ブロガー (@gifton0620) 2017年7月27日
ただ、この方法で100%解決するわけではありません。ただ2017年8月9日時点で、レポート反映した復活した、というトラブル解決の報告がされている唯一の対処方法です。
具体的には、Googleアナリティクスで、管理>プロパティの列>メニュー「新しいプロパティを作成」 から、トラッキングコードを生成しプロパティIDを取得します。
個人的には、別のプロパティIDになってしまうため、これまでのデータとの連続性が失われますので、おすすめはしません。
対処方法3:勘違いもしくは様子見で対応
これまでの「アクセスがゼロになる」といった質問の場合、勘違い、ということで解決した事案も少なくありません。ただ、今回の特徴は「リアルタイムでは確認できている」という点が異なります。
以下は、「リアルタイムでも確認できていない」ものも含まれます。
フィルタが原因
こちらは、フィルタを削除したら解決した事例。フィルタは間違って適用してしまいますと、データを全てフィルタリングしてしまいゼロになる可能性も。ただ、その場合はリアルタイムにも出ません。
>>突然サマリーがゼロに – Google 広告主コミュニティ
Google側も認識
こちらは、Googleマイビジネスでの事案ですが、Google内部とつながりのある方が、「チームが対応中」と投稿しています。他のコミュニティでもこういった対応が掲載されることは、たまに見られます。フィードバック重要。
>>トータルビューが突然ゼロになった。 – Google 広告主コミュニティ
解決しない場合
こちらも、10月26日の事案です。Googleに電話で問い合わせても「障害ではない」と返事をもらった、との投稿で終わっています。
>>突然のビュー数0 – Google 広告主コミュニティ
2016年10月25日、10月26日は、こうした投稿が散見されました。
時間をおいたらデータ復活
カスタムディメンションの操作でデータがゼロに、という報告です。カスタムディメンションは、さすがに記録されたデータを破壊するようなことは考えづらいです。この件については、時間をおいてアクセスしたら、何事もなかったかのように、データが復活していたそうです。
>>解決済み: 「カスタム ディメンションを追加」に入力後、アナリティスクデータが、過去、現在ゼロになってしまった – Google 広告主コミュニティ
以上が現時点で考えられる対応方法です。各自、自己責任にてご検討の参考にしてください。
それでは、とりあえず現状ユーザーで出来ます、Googleへのフィードバックについてご紹介します。
まずはGoogleへフィードバックをしよう
Googleへのフィードバックの仕方
Googleアナリティクスの画面下に「フィードバックを送信」とありますので、まずはGoogleへ現状を報告しましょう。
Googleでも報告がなされないかぎりは、対応のしようがありません。障害であれば時間が解決してくれる可能性が高まります。
フィードバックとの関連性はないかもしれませんが、フィードバック後にアクセスが増えた、という報告もあります。
>>リアルタイムでは計測されるコンバージョンが、通常レポートでは計測されない – Google 広告主コミュニティ
Googleアナリティクスへデータ送信されているかの確認方法
フィードバック前に、いちおうデータ送信の確認をし、現状を正しく伝えられるよう準備をしておくと、更に良いです。
Googleアナリティクスのリアルタイム
Googleアナリティクスにログインし、画面左の リアルタイム>トラフィック などとし、例えば自分のスマホでアクセスしてみる、などで確認できます。
Chromeのデベロッパーツール
Google製ブラウザのChromeをインストールし、デベロッパーツールを起動します。Windowsであれば [F12]キー、Macであれば[コマンド]+[OPT]+[I] です。
上記のように、「collect」か「utm.gif」でフィルタリングして、ページを再読込(更新)して、データがヒットすれば、Googleアナリティクスへビーコンは送信されている、といえます。
つまり、データ送信状は問題がなく、Googleアナリティクスのサーバー側でのデータ蓄積はどうなのか、という問題の切り分けが出来た、と言えます。「デベロッパーツールで確認したところ、問題なくビーコンは送信されています」と伝えれば良いでしょう。
これまでのデータ反映の確認ほか
これまでは、問題なくデータがレポート画面に反映されていたことを確認します。
また、データ反映されなくなった前後に、システム更新やGoogleアナリティクス設定変更などを行っていないか。
関係者にも確認をしておきましょう。
プロパティのテストトラフィック
Googleアナリティクス画面の左下にある 管理>プロパティの列>トラッキング情報>トラッキングコード を選びます。
そこに、「テストトラフィックを送信」とありますのでクリックします。問題なくデータの送受信ができていれば「過去 48 時間にトラフィック データを受信しています。」と表示されます。
48時間以内にデータ反映
Googleアナリティクスの公式ヘルプに、データ反映の待ち時間が書いてあります。
>>データ制限 – アナリティクス ヘルプ
そこに「データ処理の待ち時間は 24~48 時間です」とありますので、48時間は待つことが必要です。実際に、2日たちますと、何事もなかったかのように、綺麗にデータが反映されるアカウントも見たことがあります。
レポート期間の確認
上記の48時間にも通じるのですが、たとえば、1月1日にリアルタイムで確認したとします。48時間後の1月3日に、レポート画面を確認します。
そのときのレポートでは、期間指定で1月1日を指定する、というものです。
・ ・ ・ ・ ・
とりあえず、Googleへフィードバックする前に確認することとしては、こんなところかと思います。
どうしても不安な場合は有償版
このような不足の事態を避けたいという場合は、やはり有償版のGoogleアナリティクス360がおすすめです。
パートナー経由でぜひ実装を検討されてみてはいかがでしょうか。
>>Services Google Analytics Partner Services and Technologies
公式ブログにGoogleアナリティクス360の概要が紹介されており、問い合わせフォームもあります。
>>アナリティクス 日本版 公式ブログ: Google アナリティクス 360 スイートのご紹介
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さてこれらが、問題なくされていて、リアルタイムには出るがレポート画面に出ない、という事象が確認されましたら、ぜひ報告をGoogleに行って下さい。あとは、復旧を待つのみです。
最後に、Googleアナリティクスの第1人者として有名な衣袋さんのツイートを掲載しておきます。いやほんとそうですね。
Google アナリティクスでは期間比較したり、セグメント掛けたりするとエラーが出ると言って困って広告主コミュニティに質問が殺到しているみたいだけど、タダなんだからどうにもならんよ。こういう時は。台風と同じで諦めるしかない。日本人の悪いところは、諦めてさっさと帰る常識がないことだ
衣袋 宏美(いぶくろ ひろみ) (@hibukuro) 2017年8月8日
送信したデータが反映、復活することをあとは祈りましょう。
お疲れ様です。
プロが教えるいちばん詳しいGoogle アナリティクス 4 | NRIネットコム株式会社, 神崎健太
2017年8月現在、最新版の画面での解説書です。アナリストとして著名な小川さんの新作。
まとめ
Googleアナリティクスの基本版は、無料のツールです。ですから、ユーザー同士の相互扶助や、Googleとともに作っていくんだという意識が欠かせません。
今回のような、不可思議な現象も含めて、受け入れつつ使っていくというおおらかな気持ちが大切です。
ビジネスにおいてのスピード感を重視される場合は、有償版の検討もされると良いかと思います。
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