GA4が使いづらいのは、各所で聞かれるかと思います。使いこなしている、という方々はおそらく、ルッカースタジオと連携させて普段はダッシュボードのみを見ているですとか、データ探索で作ったレポートなどを定期的に見る、という人かと思うのですよね。かつてUAの本を著述したことある私が、今ある企業でがっつりGA4を使っていて、一番使いづらいなあと思うのは、モッサリして動作が重いことです。
GA4が使いづらいのは当たり前
かつてのUAが、ユーザー/集客/行動/コンバージョンというコンバージョンに向けて、整備されたメニューをたどれば、ある程度の操作が直感的にできたこととは対象に、GA4のレポートはシンプル。
実際に使うのは、ライフサイクル>集客>トラフィック獲得、と、ライフサイクル>エンゲージメント>ページとスクリーン、くらいかと。ただ、その画面もデフォルトではデイリーで開き、かつ10件がデフォルトで、表示されている合計値も違う、となるとUAより機能ダウンしてるくらいですし。
GA4 無料コミュニティの話題より
⇒ https://t.co/wNHojM429r
標準レポートで「上に書いてある合計」と、「各項目を足した合計」が合わないのは何故?
※未解決
(例)
プロパティ
GA4 – Google Merchandise Store=デモアカウント
2022/11/01ー11/01
トラフィック獲得: Session default channel group pic.twitter.com/vohkRIwKel— and,a 株式会社【公式】ウェブマーケに役立つ独自ノウハウを発信 (@_and_a_) November 8, 2022
データ探索は、データベース的につかって分析に使うのには便利かもしれませんが、それでも動きがモッサリしていて、一回一回APIたたいてデータ持ってきてるという感じの遅さ。
そして、レポートとデータ探索では、持ってくる根拠となる数値は別。こうなると、どうにも使いづらいのは当たり前という。
>>[GA4] レポートとデータ探索におけるデータの違い – アナリティクス ヘルプ
レポートとデータ探索は、いずれもウェブとアプリのデータに関する実用的なインサイトを提供します。通常、どちらにおいても同じデータが表示されますが、場合によっては表示データに違いが生じる場合もあります。このようなデータの相違はあらかじめ想定されたもの
GA4は使いづらいままです
では、このモッサリした状況が改善されるかというと、おそらくは改善されません。
- アクセス解析は無料のUAが他のアクセス解析ツールを駆逐したため、無料のツールとしてはほぼ独占市場だから
- もっさりとした挙動を改善する以上に、Googleにはビジネスで優先すべきことがあるから
- そもそもGoogleのビジネス全体でいえば、GA4が使いづらい、と言っている人に上顧客はいないから
他のアクセス解析ツールがない問題
これ当時から言われてはいたのですよね。それでも、UAが圧倒的に使いやすかったため、どんどんとみんながそれを使い、他のアクセス解析ツールは駆逐されていきました。
とくに無料で提供するには、アクセス解析ツールはリソースが膨大に食うため、Googleのような世界企業でないとそもそも出来ません。
Googleには優先すべきビジネスがある
そして、Googleはその何%かいくらかが、BigQueryの有料版を使ってくれればいいからです。BigQueryを使い始めたら、もうずっと売上が発生しますし、さらには有料版GA4を使ってもらうということもでき、言うことなしです。
Googleも営利企業ですから、ビジネス優先というのは当然です。無料で使えている人はこうした有料ユーザーがいてくれるからこそなのです。
かつてはGoogleもデータがほしい(ここまであからさまではありませんが、匿名でのデータ取得が規約にもあったような)というのはあったと思いますが、いまやAndroidも含めスマホデータもいくらでもあります。機械学習させようと思えばいくらでもありますので、あえてそうした、モッサリを解消する、なんて面倒なことをやる必要がありません。
使いづらくたっていいじゃない
逆に考えるんです。
「無料のこんな高機能なデータベースを使わせてくれてるなんて、なんていいヤツなんだGoogleは!GA4最高!」
「もっさりだと!?それがいいんじゃぁーねえか。がんばってる感じするだろぉ。」
「学習コストが高い!?そんな言葉は使う必要がねーんだ。人生は常に学習だからよぉ。」
「お前はこの俺にとってのモンキーなんだよジーエーフォオーーーッ!!」
モッサリしているのは、私たちが生き急いでいることへの警鐘と受け取りましょう。いいじゃぁーないですか、遅くたって。
使いづらくたっていいじゃないですか。使うのが、トラフィック獲得と、ページとスクリーンだけだって。
無料で使えて、その2つはブックマークもできて、すぐに呼び出せるんですから。
レポートだけでも比較を使えばこんなかっこいい視覚化もできます。モッサリしてません。私は毎日見てます。
コンバージョン率は出せなくても、もう、どれくらいコンバージョンしたかというオーディエンスが、毎日どれくらい積み上がっているか、というライフタイムバリューを見ましょう。
ダブルファネルの右側のじょうごを広げる施策を考えましょう。
GA4の良いところは、タグが入れられるサイトであれば、どんなサイトでも無料で入れられる、です。そのメリットだけを見て、細かいことは忘れるようにしましょう。
そうすると、突然、細かないろいろとやりたいことが見えてきて、GTMをバリバリ使えるようになります。そうすると、こんなようなレポート画面だけでブログの分析がすぐにできるようなレポートも作れるようになります。
レポートなのでもっさりしてません。
プロが教えるいちばん詳しいGoogle アナリティクス 4 | NRIネットコム株式会社, 神崎健太 |本
UAで出来たことが出来ない、からメッセージを読もう
GoogleがUAで出来たことを、GA4で実現しないことには理由があるはずです。
それはシステム的に出来なかったこともあるでしょうし、仕様を決めるときにそもそも設計思想に合っていなかったから、というのもあるはずです。
前者はもうさすがに諦めるしかありませんが、後者はそれを読み解けば、Googleがやりたいことがわかり、それに沿った使い方を模索することで、GA4が使いづらいということが少しづつ解消していきます。いや、解消するというよりは、モッサリしていても納得がいくようになるのです。
使いづらいことが納得できないから、使いづらいという不満のほうが大きく感じるのだと思います。
なんだか禅問答のようになってきましたので、これくらいにしますが、私はGA4くらいしか使えないので、仕方ないけど使いつづけますよ!使いづらいGA4だけど、使ってる俺、かっこいい!
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