日本国内ライブコマース19社の現状2021

日本国内ライブコマース2021

YouTubeとTwitterがライブコマースを実験中とのニュースが続けて報じられました。

中国が先行するライブコマースは、米国でもFacebook Live ShoppingやInstagramなどを皮切りに、盛り上がるかどうかの注目を集めています。

大手SNSを調べはじめたら、けっきょく日本国内のライブコマースが気になってしまい、一通り調べてみました。海外ではローンチしているけれど、日本国内ではまだ、というのもあるのですね。

やはり、チェックアウトなど決済に絡むものは、国別に異なりますね。

なお、それぞれのプラットフォームを実際に使っているわけではないので、間違い等ありましたら、SNSで、#カグアさん でそっと教えてくださると助かります。

本記事の執筆は、フリーランス歴24年目のカグア!(@kagua_biz)によるものです。なお、情報は2021年7月時点でのものです。ご注意ください。

ライブコマースへの期待

ライブコマース

SAKIYOMIの2021年7月の調査では、ライブコマースの事例とともに、使ってみたいプラットフォームまで回答が得られ、とても興味深い内容となっています。

>>【ライブコマース×Instagram】これからバズる“新時代ショッピング”|株式会社SAKIYOMI
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MMD研の調査では、購入非購入を合わせるとすでにライブコマースを利用したことある人は、12.7%にのぼるとのこと。

>>ライブコマースに関する利用実態調査
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なお、これらの調査でライブコマースとされているのは、おそらくリンク型でライブで紹介された商品ページへユーザーがジャンプして購入するものと思われます。

いっぽう、2020年の海外Facebookコマースでは、Facebook内で決済がすむなど、プラットフォームからシームレスに購入ができる仕様が広がりを見せています。

それでは、日本の国内で利用できるプラットフォームでの、ライブコマース実装状況を見てきましょう。

SNSで実装されるライブコマース

Instagram

>>Instagramのチェックアウトと新しいショップ機能| Instagram for Business
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日本ではまだローンチされていないInstagram Live Shopping は、ライブ画面内にカートボタンがあり、とても強力な導線になっています。

インスタライブショッピング

国内でインスタライブで売上を上げているところも、別ページなどでのリンクから購入というパターンが多いかと思いますので、日本でも早く実装されるとよいですね。

Facebook

>>Facebookページのライブショッピングで商品を販売する | Facebook Businessヘルプセンター
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Facebookでは、海外ではすでにショップ機能を実装し、2020年に刷新されるとともにライブコマース機能も実装しています。

Instagram同様、はやく国内でもローンチするといいですよね。

YouTube

>>YouTube to pilot test shopping from livestreams with select creators | TechCrunch
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2021年7月22日のテッククランチの記事によりますと、YouTubeでライブコマースの実装は以下のようです。

  • ライブストリーム動画から直接商品を購入
  • テストはすでに開始
  • 一部のクリエイターとブランドで開始

おおむね、Instagramショッピングライブと同等の機能っぽい印象です。

Twitter

>>Twitter is testing out a feature that allows users to shop directly from a brand’s profile
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Twitterは、プロフィール欄の下に商品ボタンを配置できる、ショッピングモジュールをテスト中とのこと。

ショッピングモジュール

ただ、Twitterはライブ機能のペリスコープを廃止してしまいましたので、今後連携する可能性があるとしたら、Twitterスペースかもしれません。

TikTok

>>パイロットテスト成功を受けWalmartがTikTokでライブ買い物イベント第2弾実施へ | TechCrunch Japan
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TikTokは中国版TikTokでは、すでにライブコマースを実装していますが、それ以外の国ではまだです。

アメリカが2020年12月時点で、ウォルマートと実験中とのことですが、やはり決済に絡むものは、巨大プラットフォームとはいえど、まだ時間はかかるかもしれません。

Pinerest

>>Pinterestがライブ配信参入と新機能「Idea Pins」を発表。音楽クリエイターへの影響は? | Soundmain Blog
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Pinerestはライブ配信への参入を2021年5月に発表した状況。こちらは、ライブコマースというよりは、クリエイター向けの機能拡充が噂されています。

17 Live

>>ライブコマースはHandsUP 17LIVE
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大手ライブアプリの17 Liveではすでにライブコマースを実装しています。すでに法人利用なども含め稼働しています。サービス名はハンズアップという名称になっています。

SHOWROOM

>>ライブ × ショッピング SHOPROOMスタート! – SHOWROOM(ショールーム)
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大手ライブアプリのショールームも、ライブコマースを実装しています。すでにショッピングルームというサービスとしてリリースされています。

au PAY マーケット ライブTV

>>動画で買える新感覚体験!お買い物を楽しく!ライブTV|au PAY マーケット
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au PAY マーケットで展開しているライブコマースです。マーケット出品者が利用できるのか、運営元が企画権限をもっているのかは未調査です。知っている人いたら教えて下さい。

Shopify

>>Live Shopping| Shopify アプリストア
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ショッピファイは、アプリとしてライブ機能を利用できるようです。

ただ、ショッピングフィードを、他のSNSのライブプラットフォームで転用して表示できるようになれば、それが一番強力なような気はしますが、そういうのはあるのでしょうかね。

ツイキャス

参考例>>こひなあすか(@kohinananana) さんのライブ – ツイキャス
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ツイキャスでは、アーチスト向けの有料ライブのチケットなど、クリエイター向けの有料サービスが先行しています。

ライブコマースについては、配信者が独自にリンク形式などで、配信している状況です。※規約的にOKかは未調査。

LINE LIVE

ラインライブでも、ツイキャス同様、配信者が独自にリンク形式などで、ライブコマースを行っている状況です。※規約的にOKかは未調査。

Live Shop!

>>Candee、ライブコマース市場拡大に向け、Live Shop!の法人アカウント利用料を無料化|Candeeのプレスリリース
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こちらはライブコマース専門のプラットフォームです。

中国ライブコマース

タオバオライブ/TikTok

先行する中国では、有名なタオバオライブだけでなく、中国版TikTokのドウインでもショップ機能がつかえます。

>>【中国EC事情】ライブコマース業界「タオバオライブ」「TikTok」の人気ライバー紹介 | cross border marketing powered by DAC
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さらにこちらの記事によりますと、Kuaishou(快手)というライブコマースもあるようで、先行していますね。

>>「Shopify」、「instagram」等による新しいeコマースのトレンドに乗り遅れないために|ASAYAN|note
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終了した国内ライブコマース

楽天ライブ

>>Rakuten LIVE(楽天ライブ) | ライブ配信アプリ
サイトで詳しく見る

楽天ライブ

2021年4月に終了しています。

メルカリ

>>メルカリチャンネル 売れちゃう!買えちゃう!ライブフリマ
サイトで詳しく見る

メルカリチャンネル

いっぽうで、2021年7月29日メルカリショップを発表。

>>メルカリShops(ショップス)売れるネットショップを簡単に
サイトで詳しく見る

ベイス

>>「BASEライブ」提供終了のお知らせ|Eコマースプラットフォーム「BASE(ベイス)」|note
サイトで詳しく見る

ベイス

2020年3月で終了しています。

国内ライブコマース撤退の背景

ライブコマースは、先行している中国では2つのタイプにわかれるそうです。

  • インフルエンサーが直接ライブで販売する
  • 有名企業や大手ECがインフルエンサーに出演してもらい販売する

インフルエンサーのアカウントでライブコマースをするというのは、ブランディングなどの問題から、今後は大手モールなどが展開する形が増えていくのかなと思います。海外ですと、バズフィードなどもライブコマースへの参入を表明しています。

>>BuzzFeed、ライブ配信ショッピングに早期参入:自社リソースの活用でさらなる拡大を目指す | DIGIDAY[日本版]
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市場規模が広がるにつれてモール主導のものが増えているそうなのですが、おそらく国内で失速したのは、こうした視点がなかったからなのではないでしょうか。

そうなのです。ライブコマースは誰から買ってもいいわけではないんです。あの人が直接ライブで語りかけておすすめしてくれたから買うのです。

実際わたしも、クラブハウスで電子書籍が売れる様子を見たことがあります。やはりその場の空気がどういう雰囲気なのかによってかなり支配されます。

話者の信頼度が本当に大きいのです。ですから、もし単にライブコマースのプラットフォームを用意しただけにとどまっていたのならば、失速もうなづけます。

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まとめ

  • 大手プラットフォーマーがライブやライブコマースの開発を進めている
  • 先行する中国では大きな市場になっているいっぽうで日本国内では大手数社がすでに撤退
  • Instagramなどでインフルエンサーが利用すれば、その信頼度から販売は伸びそうな予感

・・・と、こんな感じに、ブログを日々更新しています。もし記事がすこしでもお役立ちしましたら、投げ銭していただけますとモチベーションの維持になりますので、ぜひよろしくお願いします。

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