ソーシャルログインなんて必要ない

何でもソーシャルログインっていうのはどうかと

Webサービスについて、昨年くらいから私も感じていたことが記事になっていましたので、反応してみました。ユーザー登録のCVRを上げるのに、もう何でもかんでもソーシャルログインじゃ無いんじゃないかぁと思っていたので。

こんにちは、カグア!です。ユーザーにとって本当に使いやすいサービスって何でしょうかね。その答えは現場にあります。

異論反論あるかと思いますが、ぜひタイムラインでご意見いただけると幸いです。

ウェブアプリが使いづらいという声

若者のアプリ離れ
>>若者のウェブアプリ離れ – NZ MoyaSystem

こちらの記事に昨今思っていたことがあり、とても共感しました。

スマホ本体に認証情報をすべておまかせしてしまっているデジタルネイティブ世代には、その常識は通用しないのでしょう。

ウェブサービスでよくあるソーシャルログイン。これってブラウザでそこにアクセスして、普段からブラウザでFacebookやTwitterを使っているぶんには、飛び先がそれらでもパスワードやアカウント入力などの手間を省き、登録を期待できます。

しかし、スマホの場合、飛び先がブラウザですと、普段アプリでFacebookやTwitterを使っている場合は、パスワードなどを再び入れなくてはいけないため、それほどメリットが無いわけです。

その面倒さをたしかに昨年くらいから感じてはいました。

ユーザー登録をしないスマホゲーム

ところで最近、スマホゲームにはまっています。

ワールドトリガー
>>ワールドトリガーのゲームアプリ感想、千佳の狙撃がヤバイ!

とくにユーザー登録をした覚えはありません。アプリごとに識別IDが自動で割り振られ、楽しく遊べます。サーバー側にも私のデータは保存され、私の作った街でおそらくは他のユーザーもバトルを楽しまれていることでしょう。

ユーザー登録って別に必要ないんですよね。スマホで体験する場合、前述の記事で指摘しているように、機器が認証情報をまかなってくれますので。

認証情報やユーザー情報をどうするか

わたしはセキュリティに詳しくありませんので、ことの是非はすみませんよくわかりません。

しかし、ユーザー情報をもっとカジュアルに扱える方法は、前述のようにユーザー登録をしてもらわなくとも、あるのじゃないかと思うわけです。いくつか代替案を考えてみました。

URLでコードを保存

runstant
>>2015-11-02 22:47:36 – Runstant Lite | runstant

以前、tmlibというJSライブラリを勉強中に知ったのですが、ランスタントというサービスがあります。これ凄いんですよ、なんとJavaScript等コードをURLに変換して、実質「保存」するというサービスです。

URLさえ共有できれば、とくにログインをしなくても、どのブラウザでも開発が再開できます。

ローカルストレージという保存場所

>>【Chrome拡張】HTML上のデータをJavascriptでローカルに保存…または… – Yahoo!知恵袋

HTML5ではローカルストレージという、cookieとは別にブラウザに保存できるAPIが用意されています。

数MBのデータを保存できますので、ちょっとしたユーザーデータであれば、まったく問題はありません。そもそもクラウドである必要はあるのか、それは運営側の論理なのではないでしょうか。

Cookie保存をアクティブに使う

カート
>>スマホケース・スマホカバーはphocase(フォケース) – iPhone,Xperia,Galaxy

ECなどで、Googleアナリティクスでデータを見ていますと、ときおりカートページが大量にアクセスされているセッションがあります。そして、調べてみるとそのほとんどがスマホです。

そう、カートをお気に入り代わりに使っているのですね。通勤途中でポチポチ、翌日冷静になってもう一回見て、本当に欲しいもの以外は削除して、そしてゲスト購入。

個人情報は渡したくない、でも便利には使いたい。スマホという唯一のキーがあればユーザー登録の多くは、フレームワークや情報収集など管理者側の事情なのだと気が付きます。

クロスデバイスはそれほど多くない

ユニバーサル アナリティクスで、ログイン情報をひも付けてデバイスをまたいだ訪問状況を取れるユーザーIDという機能があります。

リリース当初いろいろと実験してみたのですが、今でもわたしの周りだけかもしれませんが、クロスデバイスでのアクセスはほとんどありません。PCならPC、スマホならスマホ、というようにもう使い分けがなされてしまっているのではないでしょうか。あったとしてもどちらかはアプリというか。

なので、そもそもクラウドでユーザー情報を管理して、クロスデバイスで対応していますよ、というのも過剰サービスになってしまってる場合もあるんじゃないかな、とも。

提案:IDを自動で割振、保存はローカル

LINEが世の中に出たとき、電話番号とパスワードだけでユーザー登録ができて、衝撃を受けたことがあります。当時は、それがセキュリティ上多くの物議を醸しました。

しかし、スマホという唯一のデバイスというキーが前提ならば、それはたしかに当時は合理性があり、そして現状です。※二段階認証などセキュリティはほとんど変わりましたが。

gtm
>>Googleタグマネージャに予め設定しておくと便利な変数9本

かつて、記事に書きましたが、Googleアナリティクスを使っていれば、ユーザーに自動でユニークな番号が割り振られます、クライアントIDといいます。それをキーとしてデータを保存、そして必要があれば、クラウドに送信、というのでも良いのではないでしょうか(逆にこの方式の問題は何でしょうか?お教え頂けるとご幸甚です)。

1990年代からコンピュータが登場して以来、ITはダウンサイジングという流れにそって進化してきました。そして、データはローカルからクラウドへ、処理もローカルやサーバーと、その時代の移り変わりとともに、処理とデータはつねに、その居場所が変わってきました。べつに固定的に考える必要はないと思うのです。

もちろん、既存サービスでそのあたりは、おいそれとはいじれないかとも思います。それでも工夫の余地はあるのじゃないかなと妄想したりする毎日です。ユーザー登録させることに腐心するよりも、「ホーム画面に保存してね!」を促進するというか。

いろいろご意見いただけると嬉しいです。

まとめ

もし形式的にソーシャルログインを置いているのであれば、それは一度見直してみても良いのではないでしょうか。もちろん、無理に外してくださいと言ってるわけでもありませんし、置いても別段ムダになるわけでもないとも思います。とはいえ、こういう考え方もあるかもと思った次第です。

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クレジットカードなど情報の種類にもよるとは思いますが、なにが何でもクラウドというのは、モバイルが存在感を増す昨今においてあまりに短絡的ではないかと。

利便性やメリットなど、ユーザー目線にたってサービスを見返すと、新たな発見があると思います。ネットに出回っているノウハウだけがすべてではなく、つねに現場を忘れず、支持が得られていれば、それでいいかと思います。ぜひとも柔軟にいきたいものです。

ベンチマークするより、じつはすでに、答えはもうあなた自身がもっているかもしれません。

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